「ひとりだとできないことも多いですよね」と聞かれることがあります。
私の考えを書いてみました。
※ダイバーシティにて iPhone X
ひとりでできない仕事って?
「ひとりでできない仕事」とはどういうものでしょうか。
今、私ができない仕事の1つは、量が多い仕事です。
大量のデータならなんとかなる可能性はありますが、大量の紙の資料が来たら太刀打ちできませんし、
10件ならなんとかなるでしょうが、30件あったらこなせません。
仮にデータとしても、Excelやマクロを駆使しても限界があるときはあります。
また、
・30分に1回、ときにはひっきりなしに電話が鳴る
・1日に数件の打ち合わせ
・納期が重なる仕事
といった仕事もこなせないものです。
「すぐやって」という仕事も、結果的には時期が重なります。
量が多い仕事は、まとまった売上になる可能性がありますし、何よりも受注しやすいのですが、それができないというのは「ひとり」のデメリットです。
人がいれば、犠牲を払いながらなんとかこなすことができますが、ひとりだと犠牲を払ってもできない可能性があります。
ひとりでできない仕事をしたいかどうか
こういった、ひとりでできない仕事をやりたいかどうかというと、私はやりたくありません。
もし、やりたいのであれば、人を雇うか外注せざるを得ず、それを考えるでしょう。
ひとりでできない仕事=やりたくない仕事
だったら問題ないはずです。
ひとりでできない仕事が来たら断るしかありません。
といっても断るのは大変ですので、そういった仕事が来ないようにする必要があります。
「ひとりでできない仕事が来たらどうするか」というよりも、
「ひとりでできない仕事が来ないようにするにはどうするか」
です。
できないものが来てしまうのは自分のせいですから。
予め限りがあるものとして、その限られた時間と自分をどう使うかを考えなければいけません。
独立当初は、その感覚が薄かったので、ひとりでできないような仕事もありました。
入り口が甘かったわけです。
今、というより数年前からは、そういった仕事は来なくなりました。
入り口を工夫しているからです。
ひとりでできない仕事が、ひとりに来るということは、何か打ち出し方、入り口が間違っている可能性があります。
ひとりでできる仕事だけをとる道
ひとりでできる仕事をとることを考えましょう。
量で勝負していたら、人がいるところ=組織には勝てません。
自分にしかできないこと、自分ならできることを打ち出して、量に左右されない仕事もとるべきです。
そのために次のようなことをやっています。
仕事の件数を厳しくチェックする
仕事全体の件数を厳しくチェックしています。
「なんか時間がないな・・」と感じたら、仕事のリストを改めて書き出してみて、全体量をチェックするわけです。
もし、多すぎるようだったら
・減らせないか
・タイミングをずらせないか
・単価が低すぎないか
をチェックします。
常にチェックしておかないと仕事量は増えるばかりです。
いつのまにか、ひとりでできない仕事も増えていってしまうでしょう。
タイミングをコントロールできる仕事を増やす
タイミングが重なると、ひとりでこなせなくなります。
自分の身は1つ。分身もコピーもできません。
自分でタイミングをコントロールできる仕事を持っておくと、全体のバランスをとりやすくなります。
納期ギリギリ、受け身の仕事ばかりだと、そのバランスはとれません。
たとえば、自主開催セミナーや執筆は、タイミングをコントロールできます。
また、「今すぐ!」「至急!」という仕事が多いと、ひとりだと対応できません。
気をつけましょう。
(かつ減らしましょう)
お金につながってもやらない仕事を決める
ひとりでできない仕事は、メニューに掲げていません。
いくらお金になるとしても。
メニューに挙げないということは、「お金になってもやらない」ということです。
ひとりしごとなら、ひとりでできない仕事は、「お金になってもやらない」ものではないでしょうか。
もちろん、そのときの財政状況にもよりますが。
ひとりでできない仕事が来るなら、メニューやサイトを見直してみましょう。
ひとりなのにひとりじゃないっぽく見せているのもミスマッチを起こします。
(私も昔失敗しました)
ひとりでできない仕事を無理にこなすよりも、ひとりでできる仕事、というよりも自分ができる仕事、自分にしかできない仕事を少しずつ増やしていきましょう。
ひとりだから替えがきかないというデメリットは、転じてメリットにもなりえます。
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