確定申告丸投げで楽ちん!の裏側。誰かを泣かしていないか?を考える

サービスを依頼するときは、
なんでこんなに便利で安いんだろう?誰か泣いていないだろうか?
と、その裏側を考えることが多いです。
確定申告もその裏側では泣いている人がいます。
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※オフィスにて iPhone 6s

便利なサービスの功罪

安くて便利なサービスは増え続けています。

・24時間営業
・夜遅くまで空いている
・すぐ対応してくれる
・ネットで完結
・正月でも盆休みでも開いている
・土日祝でも営業

その安さや便利さが、
・ITによるもの
・しくみによるもの
であれば、いいのですが、「人」が犠牲になっているものだと、複雑な心境になります。

たとえば、百貨店やスーパーも夜遅くまで営業している反面そこで働く人の負担は増えているのです。

以前だと、19時や20時にしまっていたのが、21時、22時に、挙げ句の果てには、24時間営業となってしまっています。
「いつでも開いてる」ことが残業を促進しているのではないか?と思っているのです。
もし店が夜は閉まるのであれば、もし日曜日は百貨店が閉まっているのであれば、残業の抑止力になるのでは?と思っています。

このように、便利なサービスは功罪の両面があり、利用側も提供側も、考えるべきことがあるはずです。

確定申告丸投げは楽だけど犠牲を強いている

私の業界でいうと、確定申告もその1つといえます。

「レシートを段ボールにいれて送れば、全部処理してくれる。それでいて安い」

いわゆる丸投げは楽です。


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------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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ただ、その裏側では、税理士事務所で働く人の犠牲があります。
(私もそうなっていた時代があります)

12月から3月(又は5月)まではプライベートも一切ないケースも多いです。
「仕事なんだから繁忙期はしかたないでしょ?」と思われるかもしれません。
ここには3つ問題があります。

1つめは、税理士事務所で働く人は、税理士試験を受験中であることが多く、その期間勉強できません。
税理士試験は、9月勉強し始めて、翌年8月に受ける試験。
その11ヶ月のうち、繁忙期が3ヶ月、4ヶ月あれば、間違いなく落ちます。
「税理士試験は5科目受かればいい。毎年1科目ずつ受ければいいから働きながらでもとれる!」といわれていますが、戯れ言です。
そうそう甘くはありません。
だからこそ、税理士資格を取るまでに平均9年かかるといわれるのです。
繁忙期は、肉体的、精神的なストレスも大きく、それらも勉強の阻害になります。

2つめは、正当な対価が支払われていないこと。
税理士事務所で、残業代を払っているケース、やった仕事の対価が払われているケースはほとんどありません。
丁稚奉公、修行中という慣習もまだまだ残っており、「給料は安くて当たり前。仕事があるだけ感謝すべき」という考えもはびこっています。
繁忙期には、「確定申告手当」「確定申告ボーナス」というものが出ますが、対価としては十分ではありません。

さらには、前提として、「丸投げほど安い」という悪循環があります。
作業の仕事はニーズがあり、とりやすいのですが、安いのです。
考える仕事、提案する仕事はとりにくいのですが、単価は高くなります。
この悪循環に陥ると、
安く大量の仕事が来る→こなしても収入は少ない→対価(給料)を払えない
と負のサイクルに入っていくのです。

または、対価を払わないことでトップだけが楽をするという構図ができあがります。

3つめは、腕が上がらないこと。
丸投げの仕事をいくら作業的にこなしても腕は上がりません。
数年つとめても、力がついてないなんてこともあるのです。
数多く右から左へ作業的にやるので、1つ1つの仕事(確定申告)に向き合えません。
その結果、ミスやアドバイス不足もでてきます。

税理士事務所ってちゃんと教えてくれないんです。
「見て覚えろ!」いわれるけど、やっているところは見せてくれないし(確定申告自体やPC操作ができないことも多い)、
「何でも聞いて」っていわれて聞いたら「自分で考えろ!」って言われるし、
自分で考えてやったら、「なんで聞かないんだ!」「勝手にやるな」っていわれるし(泣)

依頼者にとっても丸投げで確定申告は終わる一方で、数字や税金にいつまでたっても向き合えず苦手意識をもち、結果的に損をしてしまいがちです。
(十分おわかりの方が、丸投げするのは否定しません)

こういう現状を減らすために、『ひとり税理士の仕事術』を書いたり、メルマガ税理士進化論を日々出しています。

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泣かせない、泣かない

じゃあ、確定申告の丸投げをやめるべきか?というと、そんなに簡単な問題ではありませんし、きれいごとをいうつもりもありません。

ただ、便利なサービスの裏側は考えてみるべきです。

誰かを泣かしていないか?

と。

そのためには、
・支払う先のしくみを知る
・支払ったお金がどこに行くかを考える
・安すぎる理由を探る
といったことが大事です。

顔が見える相手に直接払うことを選ぶのも1つの方法でしょう。

そして、自分も「泣かされない」ことが大事です。

あ、私は確定申告丸投げは受け付けていません。。
教えるだけです。





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【編集後記】

昨日の朝、『最強の食事』の完全無欠コーヒーを作ってみました。
健康によいといれわるコーヒー、無塩バターとMCTオイルを入れてブレンドして作ります。

味はいまいちでしたが・・・。

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MCTオイル、高い(3,000円弱)のですが、良質の油とのことで、スープに入れたり、サラダにかけたりしています。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

コレド日本橋 上島珈琲
スロージューサーでレンコンジュース
おれのそば
Shure425
完全無欠コーヒー




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井ノ上陽一のVALU
■著書
ひとり税理士のIT仕事術―ITに強くなれば、ひとり税理士の真価を発揮できる!!
フリーランスとひとり社長のための 経理をエクセルでトコトン楽にする本
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