独立後の確定申告は、「2月16日から」ではなく「2月16日まで」

確定申告(所得税)は、「2月16日から」(3月15日まで)と言われています。
しかしながら、「2月16日まで」と考えて日々取り組むのがおすすめです。

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「2月16日から」は大昔の名残

今(2023年)も、確定申告の受付期間は、
2月16日から3月15日
とされています。

ただ、これは、すべての方が
・税務署に持って行く
・郵送する
という状況だった大昔の名残です。

いっぺんに送られると大変なので、2月16日からにしてよと。
(分散したほうが効率的だとは思いますが)

今やネット(e-Tax)で確定申告できる時代。
「今や」ではなく、私が独立した2007年、もう15年以上前からネットで確定申告できます。
税務署側で、
・持ってきてもらった確定申告書を受け取る
・郵送された確定申告書を受け取る
という手間もありません。

大昔は、2月16日よりも前に提出すると、「いや、まだ受付前です」と言われたでしょう。
(今言われるかどうか、わかりませんが)

今は、ネットで2月16日より前に提出しても別に怒られません。

「還付の場合は、2月16日よりも前に出せる」
という話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
これは、確かなことです。

還付とは、確定申告をして、税金が戻ってくる場合。
そうではなく、税金を払う場合でも、2月16日よりまでに確定申告をしてもかまいません。

「2月16日よりも前に確定申告をした場合は、3月15日までに確定申告をしたことにするよ」という決まり(税務署内のもの。通達と言います)があるのです。
法律上はこうだけど、実質は、こうしている
というものは、世の中やまほどあります。
(それが法律違反というわけではありません)

確定申告は実質的には、1月4日からできます。
国税庁の確定申告のサイトが1月4日から使えるようになっているからです。
もし、2月16日より前に確定申告してはいけないなら、このサイトも使えません。
使えるということはできるということです。

国税庁のサイトには、「3月15日まで」とはあります。
ここには、「2月16日から使用開始」とは書いていません。
国税庁のチャットには、2月16日からと出てきますが。

また、手書きで経理をし、確定申告をしていた時代なら、2月16日からで十分だったでしょう。
むしろそれでも終わらないくらいかもしれません。

大昔、手書きで確定申告をしていたのは、確定申告を請け負う税理士側も同様です。
「2月16日から」ということに何も疑問を持たなかったことでしょう。
疑問を持つ余力がなかったともいえます。

ただ、ソフトやパソコンという環境がそろってきて、2月16日前でも確定申告ができるようになってきました。
(とはいえ、クラウド会計ソフトがいうように、全自動、だれでもかんたんにというものではありませんが)

それでも、「2月16日から」という大昔の名残は根強いものです。
(税理士側もそうで、それ以降じゃないと確定申告をしない場合もあります。)

2月16日より前からでも確定申告できる、むしろ2月16日までに終えるくらいに考えておきましょう。
(私の場合、自分の確定申告は1月4日に終え、お客様の確定申告のサポートはほぼ終わっています。もちろん2月16日前じゃないと受けない!というわけではありません。ただ請負はしていません。)

 

 

1月1日から12月31日までを確定申告

「2月16日から3月15日」というのは、あくまで確定申告の受付期間。
この期間に確定申告に必要な経理をするということではありません。

確定申告は、前年の1月1日から12月31日の売上、経費をまとめたもの。
この経理を「2月16日から3月15日」の1ヶ月でこなすのは、かなり大変です。
私は絶対にやりたくありません。
(確定申告を請け負わないのはやりたくないからです。いくら高くても)

1年間に分散してちょっとずつ経理をしたほうが効率的です。
私自身の経理も、1年間まとめてだとぞっとします。

まとめて経理する→疲れる→嫌になるという悪循環にもなるのです。

独立した以上、数字を見るのは仕事。
数字を見ていれば、
・漠然とした不安で仕事で人生を埋めてしまうことがなくなる
・お金の使い方がうまくなる
・値付けを工夫できる
といったメリットがあります。

数字を見ないから、不安になり、がむしゃらに仕事をしてしまいますし、お金をうまく使えず、値付けの覚悟もできないのです。

法人の場合は、2ヶ月後に確定申告をします。
一般的によりシンプルなはずの個人(フリーランス)は、もっと早く確定申告をしたいもの。
3月15日だと、おおむね2ヶ月半後、2月16日だとおおむね1ヶ月半後。
このことからも、2月16日までに確定申告しておきたいものです。

2ヶ月半の遅れを今年取り戻すには

確定申告が3月15日ギリギリまでかかっていたら、2ヶ月半遅れていると考えましょう。
この2ヶ月半の遅れを、次の確定申告までに取り戻したいものです。
3月16日から12月31日まで、だいたい9ヶ月半。
9ヶ月半で2ヶ月半の遅れを取り戻すのは、できないことではありません。

おすすめなのは、3月中に追いつくこと。

「今年も大変だった」
「もっとちゃんとやろう」
「日々経理をする習慣をつけよう」
という熱量が高いのは、確定申告をしたとき。
その熱量のまま、追いついてしまいましょう。

そこで一息つくとまた次の確定申告になります。

えいやっとお金を払って追いつくのも手です。
(私は受けていませんが)

「2月16日から」と考えていると、追いつく・取り戻すという考えにもなりません。
数字と向き合うためにも、「2月16日から」はもう捨てましょう。

TVで、2月16日にするセレモニーもやめたらいいのにと思いますけどね
どうせやるなら1月4日にやればいいのに・・・・・・と思いますが、そうできない理由があるかもしれません。
どっかから怒られるとか。

 

 

 

 



■編集後記
昨日は、家族で歯科へ。
その後ランチ、カフェなど。
ブログもそこで書きました。

夕方からパパはラン、妻と娘は自転車の練習へ。
ちょいちょい顔を出しつつ。

1日1新Kindle『1日1新』
とある歯科
綾鷹 鬼滅のレジャーシート

■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
自転車の練習をしていますが、なかなか。
まあ、そのうち乗れるでしょう。
風呂に入っているときに歯がとれました。
ずっとぐらぐらしていたのですが、ようやく。
浴槽に落ちてしまい、パパが必死に探しました。
予想以上に小さく・・・・・・。
まあ、娘の歯なので当然ですが。
大事にケースにしまいつつ、うれしくて、両方のばぁばにビデオ電話していました。