「振替納税」をおすすめしない理由

  • URLをコピーしました!

振替納税という制度があるのですが、おすすめしていません。

※振替納税の垂れ幕 by Leica M10+35mmF1.4

振替納税は、個人のみ

振替納税とは、口座振替で納税できるもの。
この振替納税を使えば、払いに行かなくていいですし、確定申告すればそれで終わりなのです。

ただ、初回は手続きが必要で、住所が変わるとまた手続きをしなければいけません(楽になりましたが)。
それでも一度手続きすれば、ずっと利用できるものです。

しかしながら、これは、個人(個人事業主、フリーランス)しか使えません。
法人はできないのです。

いずれにせよ、私はこの振替納税はすすめていません。

振替納税は、遅い

振替納税は、その口座振替のタイミングが遅いのです。
2023年分なら、2024年4月23日に口座から引き落とされます。
(消費税は、4月30日)

2023年の税金を4月23日というのは、遅すぎます。
4ヶ月がたとうとしているわけですから。

2023年の税金は、2023年に出た利益から払うわけです。
4ヶ月も先になることがいいことかどうか。

「税金の支払いを先延ばしにできる」のがメリットかもしれませんが、どっちみち払わなきゃいけないもので、なおかつ利益から払うもの。
サクッと払ってしまったほうがいいんじゃないかというのが私の考えです。
お客様にもすすめています。

その口座振替の日に、残高不足だと、罰金がかかります。
本来は、3月15日が納税の期限なので、その日から4月23日までの延滞税がかかるわけです。

4月23日、無事に引き落とされるかどうかドキドキしなければいけません。
サクッと払ってしまったほうがいいのではないでしょうか。

もし個人事業主(フリーランス)ならなおさらです。
去年のことに長々と時間をかけるべきではありません。
これは、納税だけではなく、確定申告もそうです。

2023年分の確定申告の期限は、2024年3月15日。
去年のことを2ヶ月半もかけてやる必要があるかどうかです;

新しい年が始まっているのですから、前の年のこと(確定申告、納税)はサクッと終えましょう。
じゃあ、どの納税方法がおすすめかです。

おすすめ納税方法

納税の方法は、様々。
現金払いは却下です。
手間がかかりますし。

コンビニ払いもコンビニに行かなきゃいけない時点で却下。
しかも30万円以下という制限があります。

スマホアプリ納付(PayPay、LINEPay)は、30万円以下という制限がありますが、まだましかと。

ネットバンクから引き落としができるダイレクト納付は、
・事前の手続き(法人は紙&郵送)
が必要ですが、それ以降は手軽です。
引き落とし日を選べますが、これも即引き落とすようにしましょう。
先の日にしてしまうと、結局振替納税と同じです。

特に手続きがいらないクレジットカード納付がおすすめではあります。
ただ、
・カード番号を毎回入力(暗記しておくと効率的です)
・納税に手数料がかかる
・その手数料の経理がめんどくさい
ということがデメリットです。

一度の手続きが1000万円未満が限度ということも。

それでも消去法でいくと、ご自身で納税するならカードかなと。
(税理士がお客様の手続きをするならダイレクト納付がいいです)

納税となったら、サクッと払ってスッキリしましょう。
先延ばしにしても、税金は減りませんから。
(もし払うお金がないというなら、税金分を使ってしまっている、経理が何か間違っているという可能性があります)



■編集後記
昨日は、本の原稿チェックを中心に。
午後は確定申告のお客様と打ち合わせ。
池袋で昔よくいっていた東武百貨店の地下で仕入れも。
いか、たら、あじ、いい感じでした。
家族全員大好きなベーグルも。

夜は、Zoomでセミナー(税理士の懲戒処分2023)を開催しました。

1日1新Kindle『1日1新』
とある会議室
ポテチ しあわせバター

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
ベーグルを買って帰ると喜んでいました。
最近は、セサミ(ごま)が好きです。
昔、ベーグル屋をやっていたときは、ショーケースにごまがついて大変でした。
オニオン(こがしたまねぎ)も……。

  • URLをコピーしました!