ひとり税理士が、ずっと食べていくためにやっている6つのこと

「いつ食べられるようになりましたか?」を聞かれることが多いのですが、食べられるようになった時期があったようななかったような、今も食べられているかなんともいえない状態です。
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今も食えてないといえば食えてない

「いつ食べられるようになりましたか」
「食えるようになったのはいつですか?」
「食えるようにどのくらいかかりましたか?何をやりましたか?」
を聞かれることが多いのですが、なんとも答えにくい質問です。

明確に何かがヒットしたわけではありませんし、安心できた、安定できたという感覚は今もありません。

今も食えていないといえば食えていないのです。

税理士という職業がら、「顧問契約(継続で固定収入が入る)があるから安定している」と思われるかもしれません。
しかし、この安定がくせ者なのです。
安定は、慢心を生みます。
もちろん、安定していても次から次への挑戦できている方もいますが、私はそうではありません。

安定に対する恐怖があるため、安定しすぎないよう顧問の数を限定しています。

安定収入を作った方が、【今は】食えるかもしれませんが、ずっと食えるわけではないからです。
そのため、「食えている」という感覚を持たないようにしています。

「食えるようになる」のはいいことばかりではない

フリーランス、ひとり社長で怖いのは、「食えるようになる」ことかもしれません。
食えるようになると、守りに入り、新しいことができなくなります。
安定した収入を守ろうとすると、時間の使い方や新しいアイデアに悪影響があるのです。

また、安定した収入があると、安定した支出を作りがちで、必要以上にお金を使ってしまう例も多く見ます。


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------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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私もこれまでに経験しました。

「あ、やばいぞ・・・」と。
「なんか守りに入ってるだろ、自分」と。

もちろん、安定した収入があっても先へ先へ進める方もいらっしゃいますし、現に友人でもいます。
そういった方々は本当にすごいと思いますが、私はサボるのでだめです・・・。

明日のご飯も心配になるくらいハングリーになる必要はありませんが、「もうちょっとがんばらないと食えないくらい」の絶妙なレベルを保っていくのが理想でしょう。

独立当初にそうしていた方が、将来的には食べられるようになるはずです。

「ずっと食べていく」ためにやっている6つのこと

私はある「あきらめ」を持っています。
その「あきらめ」とは、「ずっと働くこと」です。

独立当初は、正直、「がつんと稼いで悠々自適に暮らそう」という考えもありました。
ただ、それは不可能なのです。
フリーランス、ひとり社長では、稼ぐにも限界があります。
1億円稼ぐなんて、夢物語でしょう。
がつんと稼ごうとせず、ずっと働き、ずっと食べていくことを考えた方が現実的です。
そう考えると、やるべきことが変わってきます。

私がずっと食べていくためにやっているのは次の6つです。

1 腕を上げる仕事をやる

その仕事をやって知識やスキルが身につくかどうかを常に考えています。
こなすだけの仕事をやっていてはその先がないからです。
自分が商品である以上、磨くことが欠かせません。

仕事を受けるときも、「この仕事で腕が上がるか、経験値を得られるか」を考えています。
もちろん日々の鍛錬も知識やスキルを上げることになりますが、やはりもっとも効果が高い=経験値が高いのは仕事で実践することです。

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2 影響力、足跡を意識する

今後食べていくためには、影響力は必要です。
そのためにこういったブログや出版の仕事をやっています。
何か世の中に足跡を残せないか、いい影響を与えられないかを常に考えています。

3 空白を作る

空白の時間があると不安になりがちですが、そこをぐっと我慢して空白を作るようにしています。
そうしないと新しいことができませんし、腕を上げる仕事、影響力がある仕事、大事なひとからの仕事に取りかかれませんし、没頭できません。
時間が余ったら、体を鍛えたり、知識・スキルを上げたりすることに使えますので、いくらでもやりようはあります。

4 お金の管理を欠かさない

食っていく=お金をコントロールすることです。
お金の管理をかかさずやらないと、食っていけてるか食っていけてないかがわかりません。
多くの場合、感覚で「まだまだ食っていけてない。がんばらないと・・・」と思ってしまいがちですが、きっちりお金を管理すると、もう十分なこともあるでしょう。

もちろん逆のパターンもあり、急遽お金のために仕事をしなければいけなくなったりします。

私は、1年先くらいまでのお金の動きを計算し、コントロールしています。
まずは、月にいくら必要か、これから先いくら必要かを確認し、それに合わせてこれだけのお金があればいいということを確認しましょう。

5 仕事の流れを作る

そもそも「安定」ってなんだろう・・・と考えることが多いです。
長期契約だけが安定ではないはずです。
一見不安定な単発の売上が、流れるように入ってくる状態も、「安定」といえるでしょう。
その流れを作るように心がけています。

6 「もっともっと」を捨てる

「もっと売上を」「もっとお金を使いたい」という欲を捨てて、必要以上売上を上げないことも必要です。
私もときどき陥りかけます・・・。

無理をして稼いでもその反動は必ず来るものです。
上記の1から3を達成した上で、食べられているという状態を目指さなければいけません。
自分の体、心を120%使ってお金を得ても長続きしないでしょう。
(普通の状態で、スーパーサイヤ人でいることを目指しています)

まとめ

独立前、独立間際に「食えるようになるか」と不安になるのは無理もありませんし、私もそうでした。
ただ、食えるようになった後にどうするか?、どういう状態で食えるようになるかが本当に重要です。

人を増やそう!、顧客を増やそう!オフィスを借りよう!、システムを入れよう!と多額のお金を使わせようとする周りの声に惑わされないようにしましょう。
食えるようになってから、冷静に足元を固めることが大事です。
その足元固めをやりだしたのが、2009年頃でした。
あえていうとこの頃にいわゆる「食えるようになった」といえるかもしれません。
それでも最初から自分の軸を出すようにしていましたので、食えるようになった時期は、通常の税理士よりもずっと遅いです。

上記の6つを実践しながら、仕事を減らし、コントロールしながら、いったんは売上を意図的に落としました。
その結果、おかげさまで去年と今年は売上が増えています。
増えた分は安定収入ではありませんが、今は再度売上を大きく減らす又は売上構成のバランス調整にかかっています。

「食えるようになる」のは大事ですし、必要最低限のことですが、「食えるようになった」あとが本当の勝負です。

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【編集後記】

昨日は、出版社で新刊の打ち合わせ。もうちょっとで完成です。
今日は、「あとがき」を書きます。
発売は12月11日。別途告知します!

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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