自宅で・自由に・稼げる仕事として「税理士」はどうか?

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今日は、2023年の税理士試験の日(3日間のうち1日目)。
税理士は、自宅でできて、自由に、稼げる仕事なのかどうか。
私の考えを書いてみました。

※税理士近影。屋久島にて自撮り by Sony α7SⅢ+PZ16-35mmF4

税理士は自宅で、自由に、稼げる?

税理士という仕事について質問や相談をいただくことがあります。
ぶっちゃけどうか?と。

特に私へ相談いただく方は、税理士という仕事が、
・自宅でできる、どこでもできる
・時間が自由
・稼げる?
と思ってらっしゃるかもしれません。

税理士という仕事は、自宅でできるかどうか。
今は、紙を使わなくてよく電話も使わなくていい時代です。
自宅で仕事をしやすくなったとも言えます。
人を雇わなければ、より自宅で仕事をしやすいです。
(雇って、リモート=テレワークもできますけど)

自宅で仕事をすれば、
・暑い中、通勤しなくていい
・ランチを自宅でつくれる
・子どもと一緒に過ごしながら仕事ができる
・空調、トイレ、休憩自由
・夕飯の支度もできる
・ちょっとした掃除もできる
・その他家の用事もできる
といったメリットもあります。

今日の午前中、昨日は、娘と一緒でした。
昨日は、Zoomもしつつ。

税理士という仕事は自由か。
これは税理士に限らず、独立すれば自由になる「可能性があります」。
いつ仕事をしてもいいし、どこで仕事をしてもいいわけです。
今日(火曜日)の午前中は、娘と銀座に行ってました。
冒頭の写真も平日です。

そして、税理士という仕事は稼げるかどうか。
これも税理士に限らず、独立すれば稼げる「可能性があります」。
売上は理論上無限に増やせますから。
受け取る給料は限界があります。

工夫次第で、税理士に限らず、自宅で・自由に・稼ぐということができるわけです。
ただ、「税理士」の場合、そうなるまでに3つの大きな壁があります。

「税理士」の3つの壁

「税理士」の1つ目の壁は、資格。
5科目の試験に合格しなければ資格を取ることができません。
(大学院に通えば一部(2科目)免除となりますが、2年・200万円ほどかかり、論文も必要ですし、楽でもありません。私は、もくもく勉強するほうが向いていました)

その5科目は、現実的に1年で2科目、組み合わせによって3科目。
現実的には最低2年かかるわけです。
もし1つでも不合格になれば、それが2年、3年、4年……と増えていきます。
気力も体力も落ちてくるわけです。

税理士の専門学校がいう、「1年で1科目ずつ」というのはまやかし。
1年で1科目だと5年かかりますから。
それなりに長い年月です、5年は。
毎年暑い時期(試験は8月)に受験し、その結果発表は12月まで待たされるという苦行を5回も続けるわけです。
さらには、9月から翌年8月まで11ヶ月、みっちり勉強しないと合格の確率は小さくなります。

「働きながら1つずつ合格すればいい」というのもまやかし。
仕事が終わってから勉強というのは、かんたんではありません。
ましてや残業があったら……。

その仕事が、2つ目の壁です。
受験に専念というわけにもいかず、働きながら受験となることはほとんどでしょう。
私は幸い、貯金があり、1年は専念できましたが、それ以上は無理でした。
働きながら受験せざるを得ません。
どっちみち、税理士として独立するには、実務経験(雇われて働く)が2年必要です。

とはいえ、その環境はいいものではなく、残業だらけということも。
また、丁稚奉公の世界で、給料はそれほど高くなく上がらず、ブラックな労働環境です。
残業がなくても、メンタルへのダメージはあります。
私がいたところもそうで、他の方の話を聞くと、9割は好ましくないところかと。

ちゃんとした会社っぽいところでも、不思議なことが起きている世の中、「税理士」という一個人が雇っていたら……。
(もちろん私が人を雇っても、同じことが起きる可能性があります。人を雇っていない理由の1つです)

人手不足という傾向もあり、環境はおもわしくありません。

1つ目、2つ目の壁を乗り越えて独立すると3つ目の壁がたちふさがります。
あれ?こんなはずじゃ……という壁です。
私もぶち当たりました。

時間もお金もない、または、お金はあるけど時間はない、ストレスが大きい、独立前のほうが楽だったということはありえるのです。

自宅で・自由に・稼ぐということを目指すなら、もっと他の方法もあるでしょう。
3つ目の壁はあるとしても、1つ目、2つ目の壁はなくなります。

「税理士になりたい」
「税理士になろうかな」
という話を聞くと、うれしい反面、「道のりはそれなりに険しいぜよ」と言いたいです。

実際にそう伝えており、一方で、本気で税理士を目指すなら、本気で応援しています。

動画 税理士になって独立する方法 – タイムコンサルティング オンラインショップ

メルマガ「税理士進化論」

Kindle 税理士試験攻略本

自宅で、自由に、稼げるということで税理士を目指すのは1つの道です。
本気で税理士を目指すなら、次のようなことをやってみましょう。

本気で税理士を目指すなら

まず、試験。
これは短期集中で全力をつくしてみていただければ。
私は2年という計画を立てました。

これくらい時間が必要ですので。
(センス、才能、運にもよるでしょうが)
税理士取得に5871時間の勉強 | 日々、勉強時間をどれだけ確保できるかが勝負

2年で見切りをつけるくらいの覚悟があってもいいでしょうね。
私は、
・公務員を辞めた
・30歳までに取りたかった
ということもあり、背水の陣で望みました。

何よりも、組織は無理だったので、独立の道がある税理士に受からざるを得なかったのです。
(今考えれば、資格をとらずに独立という道もありましたが)

短期集中だと、初年度に税法を受けておきたいもの。
簿記、財務諸表論といった科目とは毛並みが違うからです。
勉強スタイルを確立するためにも、税法を早めにやっておくのをおすすめします。
ニーズがあり、使用頻度が高い、消費税法がおすすめです。

大前提として、
・休みなし、毎日勉強
・学校に通う
・学校で言われたことは全部やる+αの勉強
は欠かせません。
私にとっては、欠かせないものでした。

それくらい厳しい戦いだったのです。
センス、才能、運があればもっと短くすむでしょうが。

2つ目の壁は、なんとか耐えるしかありません。
私は給料、雇う人の人格は捨てました。
重視したのは、仕事のスタイル、時間。
ひとりで担当させてくださるところ、残業がないところ(少なくとも強制ではない)を選びました。
繁忙期があるところもNGです。
勉強期間の12月から3月が繁忙期だと合格確率は下がりますから。

税理士業界より環境が整っている(可能性が高い)一般企業の経理として働くのも1つの方法です。
経理の経験でも2年の要件は満たします。
税理士業界を経験せずに独立できるかどうか。
どのみち、独立後は学び直しですので、問題ありません。
習えばいいですし。
(なんなら、私が教えます)

税理士業界で変なクセがつくよりも、いい場合もあります。

3つ目の壁は独立してから考え、動きましょう。
独立後はなんとかしようがあります。

3つの壁のうち、最も難しいのは、2つ目の壁の実務経験(働くこと)。
自分がなんとかしようがないからです。

娘がもし「税理士になりたい」と言ったら、やはり2つ目の壁が心配ではあります。
そのときはうちで雇うかもですけど。

次に難しいのは1つ目の壁の資格を取るまで。
多少なんとかしようがあります。

そして、独立後。
なんとかしようがあるものです。

私自身、はぐれ税理士ではありますが、税理士になったからこそ独立できましたし、税理士になってよかったなと思っています。
自宅で、自由に、稼げる可能性がある仕事です。

興味があれば、ぜひ本気で目指していただければ。



■編集後記
昨日は、娘と過ごしつつ、自宅で仕事。
ダンス教室の間だけスタバへ。
週刊メルマガ、本の執筆を中心に。
午後にZoom個別コンサルティング。
ブログ、相続についてでした。

1日1新Kindle『1日1新』
FUJIFILM 18mmF1.4で動画

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
昨日は娘、休息の日。
いろいろ続いたので。
ダンス教室だけ行きました。
朝はたまごごはん、昼はオムライスのリクエスト。
夕方に宿題、ワークを。

日焼けして背中がかゆいというので、それをかいたり。
至れり尽くせりです^^;

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