Leica QからLeica M10へ買い替えた理由・比較

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メインカメラをLeica QからLeica M10へ買い替えたので、その比較、その理由をまとめてみました。。

※Leica Q(左)とM10(右) by iPhone 11

ざっくりLeica(ライカ)とは

ライカとは何か?を、ざっくりと表現すると
・戦前から続くドイツのカメラメーカー
・レンジファインダー(後述)カメラのM シリーズが人気(最新はM10)
そして
・とにかく高い
となります

M シリーズは M3から始まり、M7まではフィルムカメラ。
デジタルカメラ=デジカメではなく、フィルムを入れて使うカメラです。
M 8からデジタルになり、最新のM10に続いています。

レンジファインダーカメラ、そして、
・フォーカスはマニュアル、自分で合わせる
・レンズの種類は限られている(ズームマクロ望遠がほぼない)
といった特徴もそのままです。
普通に考えればオートで撮れる、キヤノン、ニコン、ソニーなど日本製のカメラのほうが安くてきれいな写真が撮れると言えるでしょう。

ライカには、他のシリーズもあり、ミラーレス一眼カメラの SL、 SL2、コンパクトデジタルカメラ=コンデジの Q 、Q2などがあります。

そんな中、こともあろうかライカに興味を持ってしまい、今年、Leica Q を買い、その後、Leica M10に買い替えました。
Qは、今日下取りに出します。
持っていることもできたのですが、下取金額もそれなりに大きく、M10のレンズを手に入れるため、下取りに出すことにしました。

この Q と M10を比較してみます。
実際、私が最初に買うときに迷った2機種でもありますので。

 

Leica Q とLeica M10の比較

上がLeica Q、下がLeica M10。

IMG_1515

Qと M10を、主な項目で比較するとこんな感じです。

 

Q M10
種類 コンデジ レンジファインダー
値段 58万 96万
レンズ 変更不可 変更可
フォーカス オート、マニュアル マニュアル
動画 あり なし
画素 2420万 2400万
センサー フルサイズ フルサイズ
大きさ 約130×80×93mm(幅×高さ×奥行) 139×80×38.5mm+レンズ
重さ 640g 660g+レンズ
最低撮影距離 30㎝(マクロ17㎝) 70㎝、1m(レンズによる)

 

値段

まず、値段が大きく違います。
Q はコンパクトデジタルカメラ=コンデジです。
レンズを交換することはできず、そのぶん安く手に入ります。
「安く」といっても、ライカにしては……というレベルですが。

新品の値段ですので私が買った中古はもっと安いです。
中古で買わざるを得ないぐらいの金額でした。

レンズ交換

M10はレンジファインダーカメラで、デジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラと同様に、レンズを交換することができます。
そのぶんレンズ代もかかりますし、「レンズ沼」と呼ばれる、「レンズが次々に欲しくなる」という症状にも悩まされるわけです。

Q はコンパクトデジタルカメラ=コンデジです。
レンズを交換することはできずません。

Qを最初に選んだのは、レンズ沼にはまらなくてすむという理由もありました。
M10のレンズは今3つ。
はまっとるがな……。
しかもM10のレンズは高く、破壊力がある沼です。

ただ、Qには「クロップ」という機能があり、写真を撮るときに、違う焦点距離で撮ることができるのです。
(焦点距離の数字が小さいほど、広く撮れる)
レンズ自体は28 mmという種類のレンズが付いており、これぐらいの大きさであり、

L1030008

35mm。ちょっと狭い範囲で。

L1030009

50mm。

L1030010

とすることができます。
それぞれ画像は多少落ちますが(28mmは2420万画素、35 mm は1500万画素、50 mm は800万画素)、十分です。

3つのレンズを、交換することなく使えるといえるでしょう。
レンズを3つそろえるとなると、お金もかかりますし、交換の手間もかかります。
レンズの交換はホコリやゴミが入るのを防ぐため、どこでも気軽にできるものでもありません。

フォーカス

前述したようにQはオートフォーカスマニュアルもできますそして M 10はマニュアル自分でピントを合わせない合わせなければいけません。

 

動画

Qは動画を撮れますが、 M10は撮れません。

画素・センサーサイズ

画素は同じくらいセンサーは同じフルサイズです。
デジカメの選び方。種類・センサーサイズ・レンズ | EX-IT

大きさ

QもM10も、一般的なデジタル一眼レフカメラ・ミラーレス一眼カメラと比べると、やや小さめです。
Qはコンデジなので小さめ、M10はレンジファインダーカメラという種類が故に、小さくなっています。

重さ

Qは単体で640g、M10は単体で660gですが、レンズを加えますので1㎏ぐらいにはなります。
Qも M10も、どっちにしてもスマホよりは重く大きく、持ち運びが難しいのですが、私はホルスターという肩からかけられるケースと、手でしっかりと持つことができるハンドグリップ・フィンガーループをそれぞれ選びました。
IMG_1535

これだと1 kgの重さでも何とかなりますし、快適です。
ただ、ライカ純正で高いのですが……。
ハンドグリップやフィンガーループは中古でもいいかと。
(ハンドグリップは中古で手に入れました)
ホルスターも中古がありますが、肩からかけるので抵抗があり、新品にしました。

最低撮影距離

 

最低撮影距離、どこまで近づいて撮影できるかの距離は、 Qが30㎝、マクロモードに切り替えると17cm まで寄ることができます。
28mm、35mm、50mmそしてマクロレンズも使えるということです。

一方 M10はレンズにもよりますが、最低でも70 cm だいたいは1 m ほど、離れなければいけません。


さっと撮りたいときに、不便なこともありますが、接写リングというものを使えば近くに寄ることができます。
(8mmと10mmがあり、あわせて使うこともできます)

これぐらい寄ることはできるのですが、レンズに付けはずしする手間があるのは否めません。

Leica QからLeica M10へ買い替えた理由

Leica QとM10。
総合的に見るとQのほうが手軽ですし、何よりもオートフォーカスは便利です。
というよりも、オートフォーカス以外で撮る必要があるのかと思われるかもしれませんし、私もそう思っていました。

M10を使い出してから、Qを使うとめちゃくちゃ楽です。
それでも、私はM10を残してQを手放すことにしました。

次の3つの理由からです。

1 M10は、レンジファインダー

その理由は、 M10の特徴でもあるレンジファインダーです。
レンジファインダーとは距離計を意味します。
Leica M3が1954年に出た頃、その完成度の高さから日本のメーカーはレンジファインダーの開発をやめ、今に続くデジタル一眼レフカメラの開発に取り組んだといわれているほどです。

当初、私はQ をQ 2に買い替えようかなと、カメラ屋に行きました。
(新宿マップカメラ)
Leica Q2は、4730万画素、防塵防滴になり、クロップも75 mm という単位でもできるようになっています。
Q2は2019年に出たばかりなので、中古の値段も下がっておらず、それなりの追加支出はありますが、使い勝手がよかったQがパワーアップするなら……と思い、試してみました。

試したときに、「確かにパワーアップするけど、Qの延長上だなあ」と思い、これなら替えなくてもいいかなと思いつつ、念のため気になっていたM10も試したのです。

……そこでやられました。

最初に触って、レンジファインダーで1枚撮ったときに、Q、そして他のカメラとの劇的な違いを感じたのです。
投資するならこっちだなと。

金額的には痛いのですが、時間も大事であり、このカメラを今手に入れるかどうかで残り少ない人生が変わるとするならとその場で買いました。

Qを同時に下取りに出す手もありましたが、それだとその場で持って帰ることはできず、Qを手放すべきか悩みどころではあったので、M10を買いつつ、追加でレンズを買うとき、下取りに出した次第です。

レンジファインダーのイメージをつくってみました。
距離に合わせてレンズのリングで、ピント調整します。

ファインダーから見えるサイズはいつも同じで、レンズによって出てくる白い枠がかわり、その枠の範囲で写真を撮るしくみです。
写真になる範囲以外も見えるのが特徴で、目に見える範囲を切り取るという感覚もあります。

ファインダーを覗くと、ピントが合っていないときは、このように二重にずれて見え、

レンズのリングを回し2つの像が1つにしてから、シャッターを押すのです。

これが、ゲームや漫画によく出てくる照準を合わせるシーンと重なり、これはおもしろい!と感じました。
(古くはライディーンのゴッドバードやエヴァンゲリオン、ガンダムOOのロックオン・ストラトスなど )。

オートフォーカスの方が楽ですし、すぐに撮れるわけですが、マニュアルでフォーカスするこの手間を楽しんでいます。

このブログをご覧いただいている方なら、「効率化とか時間を大事にするとか言ってるのに、マニュアルか!」と思われるかもしれませんが、 むしろ自分が楽しいと感じることに手間や時間をかけたいと思っているので問題ありません。
その時間をつくるために効率化しています。

マニュアルフォーカスだと手間がかかると思われるかもしれませんが、慣れればそうでもありません。
距離によってだいたいどのぐらいのピントにすればいいかというのは、すでにわかりますし、2つの像を1つにするのも、オートフォーカスよりも速いときがあります。
オートフォーカスだと自分が望まないところにフォーカスが合ってしまったり、なかなかそれを修正できなかったりします。
マニュアルフォーカス、このレンジファインダーで合わしたほうがよっぽど速いです。

既製の(一見)自動なソフトを使うよりも、自分でプログラムを書くほうが速いのと似ています。
(そして私は後者を選んでいるいます)。

肝心の写真の写りはどうなんだと思われるかもしれませんが、今やどのカメラでも、写真の写りはそれほど大きくは変わりません
写真によっては、スマホの方がきれいな場合もあります。
プリントアウトするわけではなくネット上で見るならなおさらでしょう。
スマホでもデジタル処理をしていますので。

Leica Q( 50 mm F 1.7) 

Leica M10+ズミルックス50mm F1.4。

iPhone 11(ポートレイトモード )

ちょっと暗めにしっとりとさせるのは私の好みでもあります。
iPhoneだと明るすぎる気も。

今回の記事の冒頭の写真は、手持ちのカメラを写真に収めるため、iPhone 11で撮っていますが、十分きれいだと思います。
さらに、今後スマホのカメラがどんどん進化していくことは十分考えられますが、スマホがどんなに進化したとしても、このレンジファインダーというしくみはなくなりませんし、ファインダーを覗いて写真をとるということはスマホにはできません。

「スマホと違う写真を撮りたい」というのは、私がカメラを使い始めた理由の1つでした。
「スマホよりきれいな写真を撮りたい」というものもありますが、2次的な理由です。

これは人と違いを出したいと思っている常日頃の仕事や生き方のスタイルにも通じます。
誰かよりもっと稼ぎたい、もっと目立ちたい、有名になりたいというわけではありませんので。
そんな思いも、Leica M10を手に取ったときに感じました。

今はスマホ(iPhone11)、M10を常に持ち歩き、α6400を必要に応じて持ち歩いていますが、スマホで写真を撮ることはほとんどありません。
M10のほうが楽しいからです。
(カメラ性能でiPhone11を選んだんですけど……)

2 スマホとは違う写真

そして、スマホがどんなに進化したとしてもズームは、光学ズームでしょう。
きれいにとるのは限界があります。
物理的に大きなレンズを付けるというのは考えられません。
(別付で出てくるかもしれませんし、画僧処理がもっと進化する可能性はありますが)。

ライカは望遠レンズがないとはいえ、75 mm 90 mm 135 mm というものはあります。
私が持っているのは90mmと135mmです。
スマホ iPhone11だと、望遠でも52 mm ですので、違いを出すことができるところです。
90mm(アポズミクロン90mmF2)で撮るとこんな感じでになります。

人を撮る場合、ちょっと遠く離れたものを撮るのに90mmは便利です。
135 mm は少々重く、ピントを合わせるのも難しいのですが、それでもいろいろと楽しめます。

今持っているレンズが50mm、90mm、135 mm というように、私はスマホと違い、なおかつちょっと望遠気味のものが好みなのです。

Qのクロップは、28 mm 35 mm 50 mm。
スマホ iPhone 11の標準レンズが26 mmなので、ちょっとかぶるのです。
それが手放した理由でもありました。
(これは最初からわかってはいたのですがQの性能やM10よりかなり安いというのが魅力でした)

広角レンズ(18mm、21mm)もありますが、 iPhone 11の広角が13mmなので今のところはそれを使っています。
もう1つのカメラ、SONYのα6400のレンズは、広角の18 mm(フルサイズ換算。ZEISS12mmF2.8) 、525mm(フルサイズ換算。SONY 70350G)です。
M10を補うようにレンズをそろえ、動画を撮るためにズームレンズも持っています。

3 単焦点レンズ

M10にはズームレンズがほとんどないという欠点がありますが、そもそも私は単焦点レンズ、ズームできないレンズが好みでですので、問題ありません。
単焦点レンズのほうがズームして調整できない分、自分の位置取りを考えなければならず、それがまた楽しいのです。
そして単焦点レンズはズームレンズよりも高性能なものが多く、値段も比較すれば安くなります。
M10で使っている50mmは、F 1.4という明るさです (Fの後の数字が小さくなるほど明るくなり一般的には高くなる)。
ズームレンズだと2.8や4になりますので。
(明かるければいいわけでもないのですが)

Qの50 mm F 1.7というのも高性能であり、このレンズが付いていてQの値段というのは破格です。
だからこそ手に入れたわけですが。

ただ、M10だと、他の単焦点、しかも、さらに高性能なレンズも使えるのです。
単焦点好きとしては、さらに興味をそそりました。

Qにはライカを使うきっかけになったので、本当に感謝しています。

また、M10を買うときには、ちょっと古いタイプのものも考えました。
さすがにフィルムカメラまではいきませんが、M9やM、M-Eといったものもあります。
ただ、古い機種でも値段が安いというわけではなく、それならということで M 10にしました。

M10の上位機種として M10-P というのもあり、シャッター音が静かになり、タッチ操作ができ、デザインがちょっと変わったものがありますが、値段はさらに高くなるので M10にしています。
(M10はブラックとシルバーがあり、安かったシルバーにしました。もちろんシルバーもいい感じでしたので)
シャッター音の静かさがどんなもんかとは一応試しましたが、私はそれほど違いを感じず、 M 10でも十分静かです。
M10-P だとライカの赤いエンブレムがついていないのをメリットに感じる可能性もありますが、私はむしろその赤いエンブレム(赤が好きなので)が好きなので。

ライカってどんな感じだろう、QとM10(Mシリーズ)と考える方の参考になれば、幸いです。

 



■編集後記
昨日は家族で美容院へ。
その他、『税理士のためのRPA入門』キャンペーン動画の編集、送信の準備など。

「1日1新」

Leica アポズミクロン 90㎜F2
Leica ビゾフレックス
恵比寿 鼎泰豊

 

■娘(2歳)日記

美容院ではすっかり慣れて遊びまわっていました。
絵本とかハンモックとあるので。
「髪、先に切る?後に切る?」と聞くと、「遊びたいから後で」と。
自分の順番が来ると、おとなしく座って切ってもらってました。
その後は、小籠包屋へ。
鶏そば、チャーハンを喜んでいました。

恵比寿アトレで、「今日は絵本買わなくていいよ」と。
以前、無印良品で絵本買ったのを覚えているようです。

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