つらい過去を思い出す仕事。胃が痛くなっても美化された過去を壊そう。

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自分の過去は美化しがち。
その過去をきちんと思い出すことは仕事になりえます。

※過去を思い出し中 by Leica M10+35mmF2

胃が痛いけど、独立当初を思い出す理由

今はさいわい胃が痛くなることはありませんが、胃が痛いときはあります。
それは、過去を思い出すとき。

過去=独立当初を思い出すと胃が痛いです。
実際に痛いというよりもイメージとしても。

それでも思い出すようにしているのはお役に立てるからです。
・今はやっていないけど、独立当初はこうしていた
・最初の最初はこうだった
・当時何を考えていたか
は、ネタになりえます。

今の行動や考えだけではなく、過去をお伝えすることが大事だと思っているのです。
私も、参考にさせていただくのは今だけではなく、過去。
その過去が美化されていたり、省略されていたりすると、参考にならないことも多いです。

むしろ、「今」だけを見ていると、勘違いしてしまうこともあります。
「かんたんだ」と。

つらいことは忘れたいのが人。
自分の知識やノウハウを伝えるときには、そのつらいことも思い出したいものです。

今は、このブログやメルマガ、YouTube、本などで過去を語っています。
特に、週刊メルマガは、連載でこれまでのことを語っており、今は、独立した2007年の12月ごろ。
毎週胃が痛いです。
それでも続けていきます。

先日は、3/19の税理士実務セミナー【人を雇うメリット・デメリット】の準備で、過去のスタッフとのメールをすべて見返しました。
(セミナーは、メルマガ税理士進化論読者限定です)

GAS=プログラミングを使って、一覧にして。
人を雇ったことがつらかったわけではなく、当時の仕事がいろいろとつらく、改めて見返すと衝撃的でした。
こういう機会を意図的に使っています。

参考に、当時の仕事ぶりはこういったものでした。

2007から2011年の仕事ぶり

私が独立した2007年は、スマホがない時代。
今考えると恐ろしいことです。
携帯電話(ガラケー)+固定電話という時代でした。

・FAX
・固定電話に留守電
・過剰品質の仕事
なども、こんなことやっていたのか……と目につきますが、何よりも私が気になったのは、関係する人の多さ。

スタッフとのメールのやりとりを見ると、
・◯◯さんから電話があった
・◯◯さんがいらっしゃった
・◯◯さんからFAXがあった
・◯◯さんから書類が届いた
・◯◯さんへ送っておいて
などといったものがありました。
いや、案件多すぎる……と。

とある日のスタッフからのメールは、こういった報告でした。

①9:58 ■■ ◯◯様
→1 相続について聞きたいことがある
2 直接話したい内容がある
時間作っていただけないでしょうか?との事です。

②10:58 ■■ ◯◯様
→また連絡します

③11:14 ◯◯さん
→LLC設立について、また連絡します

④12:31 ■■◯◯様
→明日メールします。よろしくお伝えください

……連絡多すぎです。
今見ていても胃が痛くなります。
この日は午後からオフィス(当時借りていた)に行った可能性があり、午後にも同じように連絡があったかもしれません。
今は、電話ではなくメールやチャットで連絡させていただいておりますが、これほど連絡はないです。
あったら胃が痛くなります。

そして、当時これらのものがすべて仕事につながっていたわけではありません。
・変にあちこちに顔を出していた
・しがらみが多いコミュニティに属していた
・無料で相談を受けていた、気軽に人と会っていた
ということが、この連絡の多さを招いています。

独立当初(上記のメールは2008年7月、独立して11ヶ月ほど)は、そういったことが必要な部分もありますが、もうちょっとやりようはあったかと。
なお、上記の4名の方、今はもうつながりはありません。
(私が望まなかったからです。昨日の記事の「つながり」は、なんでもかんでもというわけではありません)

それでいて当時の売上は今よりずっと少なく、人を雇っていてオフィスを借りていたのです。

こういったことを時折思い出し、忘れないようにしておきましょう。
(今回、さらに思い出しました)

過去を思い出す工夫として次のようなものがあります。

過去を思い出す工夫

過去のメール、資料を見てみる

今回の例に挙げたように、メールを見てみましょう。
「昔のメール、捨てちゃった」
「パソコンを変えたから……」
ということは、今後はなくしましょう。
クラウドのメール(Gmail)を使っておけばそういったことはありません。

資料、データもそうです。
昔のデータをクラウドに入れておけばいつでも見返すことができます。

可能な限り見返してみましょう。

過去の数字を比較する

過去の数字を今と比較しましょう。
独立以来の数字をまとめておくのがおすすめです。
1年、1年が別物ではないのですから。
数字は、自分の歴史、財産です。

むしろそのために経理をするのです。
私は、2007年8月から今日(2023年3月11日)までのデータをひとまとめにして、いつでも見ることができるようにしています。
会計ソフトに入れっぱなしではダメです。
Excelにデータを出しておきましょう。

自分の数字は財産。確定申告書、決算書の数字をExcelで管理しておこう

過去をアウトプットする

そしてアウトプット。
過去を時折アウトプットしておきましょう。

そうすれば定着します。
ブログに書いてもいいですし、話してもいいでしょう。
書いておいたり、動画を撮っておいたりすれば、その振り返りも自分でできます。

今の自分よりもダメダメだった自分を忘れないようにするためにも発信は欠かせないことです。
その発信自体もお役にたてる可能性があります。
自伝のような形でまとめるのもいいでしょうね。

Kindle出版もおすすめです。
通常の出版だと自伝を出すのはなかなか難しいですから。

私は幸いこれらの本で過去を書くことができました。
ひとり税理士の仕事術―雇われない・雇わない働き方 仕事も人生も楽しむ税理士
フリーランスのための一生仕事に困らない本

Kindleでも書いています。
営業が苦手だけど独立しちゃった人のための営業入門
独立前に知っておきたい独立後のデメリット
独立は楽ではないけど楽しめる 

最初からうまくいっていれば、こういったことを書くことはできませんが、もし最初に苦戦したのなら、今の苦戦も含めて、アウトプットしましょう。
それがお役に立てるからです。
恥ずかしいから……、自分なんて……ということは捨てましょう。
アウトプットしてみないとわかりません。

過去が書かれている本として、こちらもおすすめです。
「強み」を活かして顧客をつかむ!あなたにもできる 税理士のためのセルフブランディング実践ブック 内田敦著
近所・ホームページ・旅行 地域税理士のサバイバル 鈴木孝夫 著



■編集後記
昨日は、タスク実行デー。
娘が保育園休みだったので一緒に過ごしつつ。
午後にプロフィール写真撮影。
4月から独立される方の撮影でした。

1日1新Kindle『1日1新』
撮影に導入(Lブラケット、Profoto A2、CaptureOneなど)
とある手続き
PS5 鬼滅の刃

■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
午前中は公園→一緒に手続き→ランチでうどん→書店でワンピース ビブルカード。
13時半からは撮影へ一緒に。
夕方は、発売されたサンリオいちご新聞を買いに。
付録は箸でした。
そのあと、なわとびをしに。

 

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