経理のやり方を変えるのはそうそうかんたんではありません。
「リモート経理」=自宅で経理くらいのことをしなければ変わらないでしょう。
その「リモート経理」をテーマにした新刊『リモート経理完全マニュアル』が発売となりました。
※リモート経理のイメージ by Leica M10
コロナ後も働き方が変わらない理由
新型コロナウイルス後、リモートワーク(テレワーク)が注目されました。
ただ、今は、その熱はさめているような感じです。
コロナをきっかけに働き方が変わるかもしれないと思っていましたが、そうでもなかったなと。
(もちろん変わっているところもあるでしょうが)
特に経理だとリモートワークが進んでいません。
その理由はいろいろあるでしょう。
・請求書にはんこをおさなきゃ
・出社しないと書類を確認できない
・自宅でなんて集中できない
・今までのやり方がいい
・自宅に書類を持ち帰れない
・会社のパソコンじゃないと会計ソフトを見れない
・FAXが会社に届く
・やっぱり出社して顔を合わせなきゃ
・目の前に誰かいないと不安
・リモートにするのはめんどくさい
・リモートにしたら、めちゃくちゃお金がかかるのでは?
などなど。
わかります。
人が変わるのはかんたんではありませんから。
仕事のやり方を変え、効率化していないと、リモート経理もできないでしょう。
しかしながら、紙をなくし、ITを導入して、経理を効率化できるようになってから、リモート経理をしようとしたら、いつ効率化できるのでしょうか。
いつまでたっても変われません。
いっそ、リモート経理を強制的にでもはじめればいいのではないでしょうか。
リモート経理で経理を変える
リモート経理、つまり出社しないということから始めれば、考えざるを得ません。
・請求書を出すだけのために出社するのは無駄だな
・はんこが会社にある、自宅に持っていくわけにはいかないからはんこをなくそう
・A社さんの仕事があるとリモートができない、相談してみよう
・自宅と会社を行き来するのに書類を持っていると不安。データ化しよう
・自宅でプリントアウトしたらその紙は捨てられない。画面で確認しよう。
・画面で確認するなら大きいディスプレイがいるよね
・打ち合わせをオンラインでやるなら、カメラやマイクが必要
・自宅で集中するために、机が必要。イヤホンも買わなきゃ
・腰が痛い……椅子を工夫しなきゃ
・自宅だと眠くなる、仕事のやり方を工夫しよう
・子供がいるから、電話はやめたい、メールにしよう
リモート経理をやってみてからこそ、こういった問題点はわかるのです。
問題点がわかって、「リモート経理をやらない」という選択もあるのでしょうが、リモート経理をやることで、経理の効率化を目指せばいいのでしゃないでしょうか。
普通に経理をやっていて、紙をなくせるかどうか。
IT化できるか。
FAXや電話はやめられるか。
これまでの延長上で仕事をしていても人は変われません。
環境を変えなければ。
私自身もそうで、効率化したいと思ってカフェで仕事をしたり旅先で仕事をしたり、パソコン1台ででかけたりしていました。
環境を変えて、そこで問題点にぶち当たらないと考えないわけです。
リモート経理という環境に変えることで、強制的にでも経理を効率化していきましょう。
そもそも、なぜ経理を効率化しなければいけないのか。
通常の「経理」は作業にすぎず、お金を生まないものだからです。
本当の「経理」はその先にあります。
コロナ後の不確定な時代でも、生きていかなければいけません。
今までどおり、まじめにこつこつと「経理」(通常)をしては、対応できないでしょう。
作業部分はちゃちゃっと終わらせて、今後を見据えた「経理」(経営管理)をしていかなければいけません。
その効率化のために、リモート経理という刺激を活用しましょう。
・新しいものを買うときに、部屋を片付けてから買うのではなく、まず買ってみる
・トライアスロンをやりたい、でも泳げない…。泳げるようになってからレースに申し込むのではなく、まずレースに申し込む
そして、
・独立後に必要なことを全部身につけてから独立するのではなく、まず独立してから考える
というようなものと同様です。
(私がやってきたことでもあります)
そんな思い(リモートワークが進まない世の中への思いも含めて)をこめて、書いたのが、新刊『リモート経理完全マニュアル』です。
(ありがたいことに商業出版17冊目となります)
『リモート経理完全マニュアル』発売
『リモート経理完全マニュアル』は、こういった本です。
今朝、イメージ写真を撮りました。
(妻に撮ってもらいました。)
私自身、自宅で仕事をし、人と会っていません。
完全リモートです。
本書もZoom、メールのやりとりで自宅・カフェ等で書きました。
そういった生き方のノウハウも本書につぎこんでいます。
今は、船堀のカフェでブログを書いているところです。
このあと、横浜トライアスロンにむけてスイムの特訓があるので。
(水槽で泳ぎ録画してもらえるサービスで、コロナリスクはほぼありません)
終わったら、新宿付近で、また仕事します。
パソコン(MacBook Air)だけ持ち歩き、紙はもちろん一切使いません。
以下、目次です。
※クリックで開きます
「おわりに」に書いたように、そもそも出社にリスクがある以上、その理由からもリモートワークをする意味はあります。
リモートワークできる仕事はリモートワークをするのが、できることではないでしょうか。
そして、経理は、そのリモートワークできる仕事です。
(本書に書いたように、週1日からでもすぐはじめましょう)
いろんなしがらみ、慣習はありますし、そして自分の変えることはかんたんではないでしょうが、不可能ではありません。
他に不可能なことはやまほどありますから。
経理効率化のヒントとして、ご活用いただければ。
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
■編集後記
昨日は、マクロつくったり、セミナーの準備をしたり、Kindle本を書いたり。
読書をはさみながら仕事しました。
■「1日1新」
カフェ・ド・クリエ ゆずはちみつジンジャー
Xbox ナツキクロニクル
■娘(3歳11ヶ月)日記
宮崎のばぁばから少し早い誕生日プレゼント。
服やぬいぐるみを喜んでいました。
次の日の保育園でのひなまつりも楽しみにし、イベント続きで待ち遠しいようです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
【インボイス対応版】ひとり社長の経理の基本
「繁忙期」でもやりたいことを諦めない! 税理士のための業務効率化マニュアル
ひとり税理士の自宅仕事術
リモート経理完全マニュアル――小さな会社にお金を残す87のノウハウ
ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント
税理士のためのRPA入門~一歩踏み出せば変えられる!業務効率化の方法~
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AI時代のひとり税理士
新版 そのまま使える 経理&会計のためのExcel入門
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新版 ひとり社長の経理の基本
『ひとり税理士の仕事術』
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【監修】十人十色の「ひとり税理士」という生き方