RPA導入による仕事削減は月112分・年22時間。投資する価値はあるかどうか。

RPA ツール UiPathを使って、ひとりしごとでは、どのくらい仕事を削減し、時間をうむことができているか。
その削減のために投資する効果があるのかどうかをまとめてみました。

※UiPathの画面 Pixel 3

RPAで年〇〇〇時間削減!

RPA=ロボティック・プロセス・オートメーション(ロボットによる自動化)は、効率化の1つの方法です。
「RPA を導入して年〇〇時間削減!とか90%削減!と話題になっています。
人件費に換算して、年〇〇〇〇万円削減!という表現もされることが多いものです。

大企業だと人数も多く、仕事量も多く、そして無駄のことをやっている事例も多いので、派手なニュースになりがちではあります。
役所も同様です。
削減した事例を見ると、こんなことをやっていたのか…‥とか、RPA で削減するよりもゼロにしたほうがいいんじゃないか・・・という事例もあります。

そんなRPA、大企業でもなく、中小企業でもなく、ひとりの場合は、どのくらい削減になるのか。
私の場合で集計した数字があります。

 

RPAで削減したのは、月112分 年22時間

RPAで削減した数字を集計するサンプルとして、2019年5月を使いました。
ゴールデンウィークがあって稼働時間日数が少ないのですが、私の場合だと RPA を使っている事例の1つ、お客様の税務申告でボリュームが大きなものがあった月です。
どの仕事にどのくらいの時間をかけたかというのは、日々記録しており、その記録の中で RPA でこのぐらい削減できたかなというのを、ざっくりと集計しました。

たとえば振込。
メールで請求書のPDFが届いたら、メールも開かず、ショートカットキーでRPA(UiPath)のプログラムを起動します。
RPAが、ブラウザを開いてネットバンクにアクセスして、振込先、金額を入力しますので、私がそれを確認して振込処理をするだけです。
削減時間は、だいたい3分ぐらいかと。

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この事例です。

RPA UiPathで自動化。メールで受け取った請求書PDFを読み取り、住信SBIネット銀行で振込。 | EX-IT

このようにして集計すると、月110分、2時間弱でした。
このペースで年に換算すると、約22時間です。

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使っているプログラムで見ると、最も使っているのは、振込確認です。
私の場合、個別コンサルティングやセミナーなど振込かクレジットカード決済 (Amazon Pay) を使っています。
振込の場合は、振込があると住信 SBI ネット銀行からメールがきますが、どの振込かというのはわかりません。
メールが来たら、ショートカットキーでRPAのプログラムを起動し、自動的にブラウザにログインしてネットバンクの入金明細を開きます。
ショートカットキーを押すだけですので1秒(コンマ数秒)で終わるわけです。

これを人手でやると3分かかるとして、入金を確認したのは2019年5月で9回だったので、3分×9回=27分の短縮になるわけです。

こういったものが積み重なって112分、2時間弱になりました。

 

RPAへの投資効果

RPA で削減した時間。
この時間を得るために、RPA を勉強する時間や試行錯誤する時間がかかっています。
その効果があったかどうか。
次の点から、私は十分効果があったと考えています。

時間

ひとりですので、削減時間は、大企業や役所と比べると大したことありません。

しかしながら、限られた時間であり、私に残された時間というのは刻一刻と減っていく中で、112分という時間を地味で派手ではありませんが、確実に短縮できてはいます。
仮に、RPA導入にお金がもっとかかっていたとしても、投資効果としては上々です。
なお、RPAツールUiPathは無料使っています。
RPAツールUiPathが日本語化。UiPath再入門「ネットバンクにログインして明細を表示」 | EX-IT

トータルの仕事の時間から考えると、0.7%です。

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大きな役所のように90%削減とはなりませんでしたが、投資効果としては十分です。

巷にあふれるニュースに比べると、たった年22時間、たった0.7%と思われるかもしれませんが、ひとりであり、そもそもRPA導入以前から、自分なりに極限まで効率化している中で考えると、悪くないかと。

RPA 以外に Excel や Excel マクロ 、GAS そして効率化の上での伝家の宝刀である「やめる」「断る」「やらない」というのも駆使しています。

スッキリ感

時間よりもある意味投資効果があるのは、スッキリ感、気持ちの上での効果です。
私が RPAを導入しているのは、これまでの効率化では、どうしようもないことに限っています。
ネットバンクを使って効率化していても、それを瞬時に確認するということはできません。
もちろんネットバンクを使えば、通帳を持って ATM に行って並んで記帳する手間が無くなりますが、それ以上はできないわけです。

クラウド会計ソフトに連動していても、同期する時間がかかることもあり、アプリを開くという時間もかかります。
ショートカットキーであれば1秒ですが、アプリを開いて明細を確認する時間となると1秒よりもかかるものです。

そして税務ソフトや会計ソフトは、使いにくく古く(クラウド会計ソフトでさえも)、 RPAで効率化することにより、スッキリします。
使いにくければ使わなきゃいいじゃんと思われるかもしれませんが、それができるのであれば、とうの昔にやっています。
税金の仕事をするには、何かしら税務ソフトを使わなきゃいけませんし、国の使いにくいシステムを使わざるを得ません。
そのすべてが使いにくく効率化に限界があるのです。
(そして、いち税理士の声は拾ってくれません)

税務ソフトに、もっとお金をかけていれば、効率化できるものもありますが、税務ソフト会社や会計ソフト会社に無駄にお金を払いたくありません。
志も目指すところも違いますので。

こういったモヤモヤ感をなくせるという上で、 RPAの 投資効果は間違いなくあるわけです。
Excel にデータがあるのに、それを税務ソフトに取り込むことができず、入力しなきゃいけないという屈辱から、RPA が解放してくれました。
RPA ×税理士。UiPathでExcelから税務ソフトの法人事業概況説明書へ入力 | EX-IT

RPA ×税理士。UiPathでExcelから財産評価システムへの入力を自動化 | EX-IT

会計ソフトからエクスポートしたデータが使いにくいというストレスもRPAを使えば、見なくて済むようになります。
1日に感じるこまごまとしたストレスがなくなれば、それは効率化につながるものです。

UiPath×弥生会計×Excel。「弥生会計から推移表をCSVでエクスポートしてExcelに貼り付け」をRPA(ロボット)で自動化 | EX-IT

郵送もやらなくていいなら、とっくにやめていますが、そうもいかないので、たまにある郵送をWebゆうびん+RPAで自動化しています。
RPAで郵送を自動化 |UiPath&Webゆうびん | EX-IT

スッキリ感でいえば、これを誰かに頼むことをしなくていいのもメリットです。

効率化スキルの蓄積

RPA を使うことにより、効率化スキルが蓄積されます。
プログラミングの考え方が必要ですので、RPAを使いながら得たものは、他の効率化の手法へフィードバックし、全体の効率が上がるものです。
たとえばこの請求書 PDF から金額だけを読み取るときに、正規表現というものを使っており、この RPA をつくったことで私が学んだことは、GASで音声認識入力結果を変換するときに活かすことができました。
RPA UiPathで自動化。メールで受け取った請求書PDFを読み取り、住信SBIネット銀行で振込。 | EX-IT

GAS正規表現置換で、Googleドキュメント音声認識入力のデメリットを補う方法 | EX-IT

勉強する、試行錯誤するというのは、時間かかるものですが、自分のスキルを磨くことができ、蓄積して後々に活かすことができるのであれば、積極的に投資すべきです。
丸投げしてしまったり、誰かに頼んだりしてしまったりすると、効率化スキルはなかなか蓄積できません。

効率化には、時間もお金もかかりますので、その投資効果を考えるのは当然ですが、その投資効果を皮算用するものよりも、やってみないとわからないというところは多いものです。
効率化できそうだなあと思ったら、試してみましょう。
めちゃくちゃ大変なこともありますが

RPAの弱点 住信SBIネット銀行サイトリニューアルで作りなおしの巻 | EX-IT

そして効率化の上で、やめる・やらないというゼロにすることも常に意識しておきましょう。
RPAで効率化する前に、なくしちゃえばいいわけですので。
ひとりなら、人手が余って困るなんてことはなく、躊躇しなくてすみます。

 



■編集後記

昨日は妹夫婦と。
甥っ子2人はもう学校がはじまっているそうで。
相談ののった、上の甥っ子の税金についての宿題も無事終わったみたいです。

「1日1新」

新宿高島屋 ねぎし
ある状況でAmazon LOFT

 

■娘(2歳)日記

ディズニーストアで買ったソフィアのコップを気に入っています。
ディズニーTVでソフィアが人魚になる話が好きで、コップのソフィア(人魚じゃない)を見ては、「まだ人魚じゃないねー」と。

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