セミナー開催時にレジュメ・資料をなくす勇気

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セミナーでは、レジュメをほとんど使いません。
セミナーの目的、効果を考えると、必要ないかなと考えるからです。

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※東京税理士会館での講演にて

セミナー開催時のジレンマ

セミナーを開催するとき、講師として話すとき、ジレンマの1つは、レジュメ・資料をどうするかというものです。
・製本して立派な資料をつくったほうがいいのか
・スライドをプリントアウトしたほうがいいのか
・いつ配るか
・プリントアウトはどうするか
・ホッチキス止めすべきか
・カラー印刷すべきか
などといったことが、ぐるぐるぐるぐる頭をめぐります。
(セミナーをやり始めたときはそうでした)

セミナーをやる側でもあり、セミナーを受ける側でもあるので、自分がセミナーを受けたとき、資料があったほうがいいかそうでないかも考えました。

結果、レジュメ・資料は、必要な場合のみしか配っていません。
よしあしはありますが、レジュメがないメリットも大きいからです。

レジュメ・資料をなくす勇気

レジュメ・資料をなくすと、
・レジュメがない
・資料がないなんてはじめて
・斬新
などと、いうご意見もあるのは当然です。
資料があるほうが多いでしょうから。
(私が出るセミナーはないことが多いのですが、まあ、セミナーの選び方も変わってるでしょうし)

配っておくにこしたことはありません。
ただ、そのメリットを考え、セミナーの目的、「セミナーをきっかけに行動していただくこと」を果たすのであれば、勇気をもって、レジュメ・資料をなくすことも必要だと思っています。

ましてやレジュメ・資料の有無、量でセミナー受講料が変わることなどありません。

私がセミナーに出るときは、レジュメ・資料があってもほぼ使わない主義です。
スライドをプリントアウトされていても、スライドを見ればいいですし、めくる手間もあります。
レジュメに書き込んでも、後で見返すことはないですし、セミナーの内容を復習すること自体、やるものでもありません。
復習する時間があるなら、小さくても少しでも何か実行したほうがいいでしょう。

セミナーの内容に限らず、セミナーという場を通じて、実行したいことをひらめくこともあるはずです。
だからこそ、メモは、実行すること、調べることしか、メモしていません。
セミナー後に行動したいなら、セミナーの内容をメモしてはいけない | EX-IT

行動の0.1歩、「調べる」という習慣。Google・Amazon。 | EX-IT

セミナーを受ける側、セミナーをやる側のどちらからも考えて、レジュメ・資料がないほうがいい場合も多いです。
知識系のセミナーなら、レジュメ・資料があったほうがいいのでしょうが、そうではなく、セミナー中、セミナー後に行動する系なら、なくてもいいと考えています。
PCを操作するセミナーも多いので、レジュメをめくりながらやるのはかえって手間です。
見ながらやったほうがもの、全体図のようなものは配布資料としてセミナースライドと別につくっています。

レジュメ・資料をなくすのは、勇気がいることかもしれませんが、セミナーの軸をどこに置くかです。

レジュメ・資料をなくすメリット

 

レジュメ・資料をなくすと、次のようなメリットがあります。

1 集中していただける

レジュメ・資料を見ながら、話を聞く、スライドを見るのは、意外と大変です。
集中力がそがれてしまいます。
レジュメ・資料がないと、スライドしかみるものがない(講師はともかく)ので、集中しやすいでしょう。
必要なメモもとりやすくなります。
(メモを取りやすいような配布資料もアリかと思いますが)

2 話しやすい

スライドのほうを見ていただくので、話す側も話しやすくなります。
レジュメ・資料があると、下を向いてしまい、話す側としては話しにくいものです。
スライドを見ていただきたいときに、その旨を伝える必要もあります。

特に講演=自主開催ではなく講師の依頼がある場合は、ホームとアウェイでいったらアウェイです。
(完全なアウェイだと依頼も受けないでしょうが)
講演に慣れている方、むいている方なら、気にしないでしょうけど、私はセミナーをやっていても、85%は自主開催(自主開催282回 講演46回)。
アウェイだからこその工夫は欠かせません。
その1つが話しやすくすることです。

話しやすいということは、こちら側のメリットだけではありません。
話しやすいと、セミナーの内容も変わるもので、よりよくなります。
受講側にとってもメリットです。
(講師としてはそんなことはなく、いつでも一定のパフォーマンスを出せないといけないのでしょうが)

先日のセミナーの話しやすい状況でした。

3 スライドの自由度が高まる

スライドを配布しようとすると、どうしてもそれが気になり、スライドの自由度が下がります。
プリントアウトしてみる資料と、スライドはまた違う目的があるはずです。
セミナー中のスライドは、情報量が多すぎる、文字が多すぎるのは、集中力を欠くので好ましくないと思っています。
(配布資料の情報量が多いのも同様です)

レジュメ・資料としてプリントアウトしていると、情報量が多くなりがちです。

私は、レジュメ・資料をやめてから、スライドのつくり方が変わりました。
・写真、図、グラフがメイン
・文字は大きく最小限
・明るいところでも見えやすいよう背景が黒

というスタンスです。

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仕事量が多い状態を話すときはこのスライド。
昔、香港にいったときの写真です。
写真は、自分で撮った写真をつかっています。
セミナーのために撮ることも。
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単価を上げる話のはじまりはこのスライド。

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AIのコーナーで、AIスピーカーについて話すときはこのスライド。

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アウトプットについて話すときのスライド。
宮崎の綾というところのランチです。

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図で示すときもあり、こういうときは、アニメーションでちょっとずつ見せます。

レジュメ・資料があるメリット、ないメリット双方ありますが、レジュメ・資料がないセミナーも試してみていただければ。

 


■編集後記

昨日は、赤羽へ取材。
意外と(?)、自宅最寄りから電車で一本です。
好きなベーグル&ベーグルがあったので、娘のお土産も兼ねて買って帰りました。

■昨日の1日1新
※詳細は→「1日1新」

JRの無人レジ
国際展示場前 EFEEL

■昨日の娘日記
自分でいろいろやりたいことが増えてきて、服を着ようとしたり靴をはこうとしたり。
靴はなかなかうまくいきませんが、ズボンはうまくなりました。
こうやってできることが増えていくんだなぁと。

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