AIに何でも聞ける時代、税金のことも聞くことはできます。
では、AIに頼むのと税理士である私に頼むのと何が違うのか、どう違うのか。
まとめてみました。


※パパ(税理士)ではなく、スマホ(AI)に聞いてる?  by Sony α1 Ⅱ+50-150mmF2

AIと税理士、何が違う?

AI、たとえばChatGPTに聞くといろいろなことを答えてくれます。
では、税理士に頼まないでAIに税金のことを聞くという方法もあるのです。

今回の記事の結論は、単純に「税理士に頼むべし」というものではありません。
AIに聞いて済むならそれがいいはず。

こんな感じで、答えてくれます。

 

AIに聞くのと、税理士に頼むことは何が違うのか、メリットはあるかどうか、税理士である私の考えを書いてみます。

AIのメリット

AIに聞く場合のメリットは、何といってもお金です。
税理士に頼むとそれなりのお金がかかるわけですが、AIに聞けば無料で答えてもらえます。
有料だとしても月額3,000円。

税理士もやすいところはありますが、さすがに3,000円というのは見たことがありません。
月額1万円。8,000円というのは見ることはあります。

ただ税理士で月1万円だと、どうか。
(これに決算料が、たとえば年20万円ほどかかる場合も)

一方、AIだと月3,000円の有料プランだとそれなりのことを答えてくれるわけです。
その上の月3万円でもまだ税理士よりも安いことが多いでしょう。
(うちよりも安いです)

税理士に相談すると、通常、回答はあるでしょう。
ただ、ないかもしれません。
あっても遅い可能性はあります。
私も寝ているとき、遊んでいるとき、他の仕事をしているときがあるので、絶対にすぐというわけではありません。

そして、税理士によっては、「節税なんてダメ」というかもしれませんし、「いい商品がありますよ」と節税商品をすすめることもあるでしょう。
「毎年パソコンを買わなくてもいい、買いすぎだ」
とか
「オフィスを借りて、人を雇えば節税になる」
といった様々なアドバイスもありえます。

AIだと、ある程度の方向性を絞ることも簡単です。
いいことかどうかは別として。

また、気に入らなかったら、新しく別のチャットを始める、ときには、別のAIを使うことだってできます。

税理士だと探すのも大変ですし、契約をしたら変更するのも大変です。
難しい人だったり怖い人だったりしたら困るわけですが、AIだったらそんなことはありません。
わからないことを何度でも聞くことができます。
こういったことがAIのメリットです。

税理士に払うお金がセーブできるというのは、何といっても大きな違いでしょう。

では、AIに聞くデメリットはあるか。
考えてみました。

AIのデメリット

AIに税金のことを聞くデメリットとして考えられるのは、まず最新の情報に対応していない可能性があるというのがあります。
ただ、ネット上にはそれなりに最新の情報がありますし、税理士(属するスタッフを含めて)も最新の情報を持っているとも限りません。
必ずしもAIがダメだというわけではないでしょう。

これは今後AIが進化したり、聞き方を変えたりすれば何とかなる可能性はあります。

AIに聞く場合、AIは責任を取ってくれないということも考えられますが、じゃあ、税理士が責任を取るのかというと、そうでもありません。
責任を取れるものでもないこともあります。
「これは絶対大丈夫な経費」と言い切れないものもあるのです。
その税務調査の担当者によってはダメだという場合もあります。
じゃあ、どんな方でも100%OKなものだけを経費にするのがいいことかどうか。
そうすると税金を多めに払うことになるので、さじ加減というのがあるものです。

AIの一般的なデメリットとして、「平然と嘘をいう」というのもありますが、税理士も人。
嘘をいう可能性はあるし、勘違いというものもありえます。

私は税理士でありながら、「AIに聞くと責任を取ってくれないし、嘘をいうかもしれないし、最新じゃないから税理士に頼みましょう」という気はしません。
少なくともAIにも聞くということはやっておいてもいいでしょうね。

では、その税理士に頼むメリットというのは何があるか。
AIではなく、そして、他の税理士ではなく、その人に頼みたいか、お金を払いたいかで決めればいいんじゃないかと。
一定以上であれば、出てくる情報というのはそんなに変わらないかと。

ただ、さじ加減や表現方法、好みは違ってきます。
顔も声も、性別も住んでいるところ、趣味も違うものです。
AIにはこういったものがないですからね。

情報だけほしいなら、AIでも検索でもいいでしょうね。

さらに、AIで私が面倒くさいなと思うことは、こちらの状況をそれなりに伝える必要がある、書かなきゃいけないということです。
たとえば「売上はこうで利益がこうで税金についてはこう考えていて、会社の情報はこうで、こういうものを売ってて」といった情報をAIに全部入れないと的確な答えというのは返ってこない可能性があります。

ただ、税理士に頼むのであれば、そういったものは税理士側がデータを見て把握することができますし、それまでの会話から推測することもできるのです。
そういったことをAIができるようになる時代もすぐ来るかもしれませんが、現状でいうと情報を与えなくていいというのは税理士に頼むメリットかと。

また、「自分はこう思う」「こうしている」というのはAIにはありませんし、過去の事例から判断するというのもなかなかないものです。
AIは税務署の方と接したこともないし、税務調査に立ち会ったこともないですし、税務申告書をつくったこともないし、自ら節税をしたり経理をしたりということもしてはいません。
独立してリスクを負うということも。
楽しい、好きという感情もありません。

そういった体験もなく、上辺だけの情報を出すというのは、どんな分野でもAIのデメリットです。
とはいえAIで済むことも結構ありますので、うまく使っていきましょう。
AIっぽい税理士だと、安いAIのほうがいいでしょうしね。
(そうならぬよう精進します)

 



■編集後記
昨日は、引き続き大阪。
家族でホテルの朝食、プール。
娘とたこ焼きを買いに行き、支度してチェックアウト。
妻と娘は、帰路へ私は、次のホテルへ。

途中、書店によりつつ、ホテルでは、ブログやセミナー準備。

1日1新Kindle『1日1新』
Jolie Brasserie
Peacock Alley
芋屋金次郎 

■娘(8歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
大阪旅行2日目。
朝食では、温玉料理、うどん、キッシュなどを楽しんでいました。
おなかいっぱいーー!と。
その後、プールで泳ぎの練習を。
手をゆっくりかくこと、うしろで手を止めるクセがあったのでその調整をしました。
その後、カフェでお茶して、ママと新大阪へ。
パパは、梅田の次のホテルに。