「やりたくない」「ダメ」「嫌」の正しい使い方

やりたくないこと、ダメなこと、嫌なこと。
絶対にそうか、本当にそうかは常に確認しましょう。
それが王将だったら取られたら負けですが、本当にそうかです。

※王将とポスト by Sony α7SⅢ+70-200mmF2.8Ⅱ

どのくらい「やりたくない!」か

独立すると、やりたくないことをやらないということをしやすくなります。
会社がなく、上司もいないからです。

・◯◯はやりたくない!
・◯◯はダメなんです
・◯◯は嫌!
といったことは少なからずあるでしょう。

ただ、あれもいやこれも嫌だと、食べていけなくなる可能性があります。
かといってまんべんなく何でもやるわけにもいきません。

営業に関してご相談いただいたときに、「どのくらいやりたくないですか?」を聞くこともあります。
たとえば、「発信をしたくない」というもの。
本当にやりたくない!なら、しないのもアリです。

ただ、そうではなく、「なんとなく」なら、本当にやりたくない!というほどではありません。
発信でいえば、「知らない人からコメントが来るのが怖い」ということでやりたくないということもありえます。
それならば、コメントをオフにすればいいだけです。
ブログ、YouTubeならできます。

顔出しはちょっと……なら、(少なくとも最初は)顔出しなしでするという方法もあるわけです。

「やりたくない」「ダメ」「嫌」は、本当にやりたくないかを突き詰めて考えましょう。
そうすれば、新たな道が開けることも多いです。

その「本当にやりたくないか」を見極めるのに、独立当初を思い起こす方法があります。

独立当初の「やりたくない」基準

独立当初は、四の五の言ってられません。
食べていかなければ行けないわけですから。

そのときの「やりたくない」基準は、必要最低限なはずです。
(むしろ、必要最低限であるべきです。独立当初は、やりたくない基準を下げましょう。)

お金もなく仕事もなかった独立当初にもやっていなかったころの
・やりたくない
・ダメ
・嫌
を思い出してみましょう。

私の場合は、
・多額の紹介手数料(80%、90%ということも)がかかる税理士紹介会社(税理士にお客様を紹介する会社)を活用しない
・保険代理店をしない(多額の収入が入るが、判断を誤らないため)
・仕事をくださいと言わない
・テレアポ、飛び込み
・親にお金を借りる
・値下げ
といったことでした。

そして、「雇われに戻る」ということも。
具体的には、履歴書を書いて、面接を受けて……ということをやりたくありませんでした。

上記のうち、やってしまったのは、「値下げ」のみ。
独立当初、4ヶ月、ほぼ0円で、これはまずいと基準を一時的に変え、累計2社まで値下げしました。
すぐにその2社が埋まり、その後はしていません。

私にとって、本当にやりたくないことは、王(王将)。
値下げは、飛車だったわけです。
取られてもまだ大丈夫でした。
(将棋は王を取られると負け)

今は、上記のものよりもやりたくない、ダメ、嫌が増えています。
本当にやりたくないことが、より見えてきたからです。

自分の王将を探しましょう。
そのコツがあります。

「やりたくない」のコツ

やりたくない、ダメ、嫌、無理、絶対にしないと思うことがあったら、
・一度やってみる
・かわりに何かやる
がおすすめです。

一度やってみると、なーんだということもあります。
私もそうでした。
YouTubeなんて絶対やらん!って思っていたこともありますから。
今はメインにしている単発の仕事もです。

ただ、その一方で、一度でもやりたくないことこそ、本当にやりたくないことの可能性があります。
前述した私の例のように。

その場合、「かわりに何ならできるか」を考えてやってみましょう。
前述の発信でいえば、「じゃあどうすればできるか」「本当に発信自体がダメなのか」「書くのはダメなのか」ということです。
本当にやりたくないことは、もっとピンポイントで深いもの。

たとえ食べていけなくなったとしても、やりたくないことこそ、本当にやりたくないことです。
ただ、食べていけなくなってはいけないので、かわりのことをしましょう。

私にとって電話は本当にやりたくないことです。
ただ、そのかわり、メール、チャットは早く的確なつもりでいます。
電話申し込みがなくても、ご依頼いただけるように工夫をし続けているつもりです。

紹介会社、保険代理店をしないかわりに、売上になることを考えていますし、「仕事をください」と言わなくても、テレアポ・飛び込みをしなくても、ご依頼いただけるように他の営業を日々しています。
本当にやりたくないことのかわりにやることは、本当にやりたいことになりうるものです。

私は、やりたくないことを本気で回避したおかげで、日々の発信による営業(ブログ、YouTube等)という、本当にやりたいことに巡り会えました。

やりたくない、ダメ、嫌は大事です。
むしろ本能を解き放ちましょう。
ただ、それがどのくらい本当か、正確か。
一度やってみるなり、かわりのことをやってみるなりして、本当にやりたくないことを見つけましょう。
その結果やりたいことが見えてきます。

これこそがやりたくない・ダメ・嫌の正しい使い方かと。

やりたくないことが曖昧ではやりたいことも曖昧ですから。

 



■編集後記
昨日は、山形空港へ。
という予定でしたが、大雪で飛行機が戻ってくるとのこと。
キャンセルして(手数料無料)、新幹線に
(飛行機、1時間半ほど遅れたみたいで正解でした。)

今回の装備は、
・Sony α7SⅢ PZ16-35mmF4  70-200mmF2.8Ⅱ
・Nikon Z f  24-200mmF4-6.3 14-24mmF2.8  85mmF1.2
・Leica M10、M6   35mmF1.4  50mmF1.4  73mmF1.9

雪の中、米沢を回りました。
道中、本の原稿チェックをメインに、メール顧問のお客様とやりとりしつつ。
夜は、ホテルでZoom個別コンサルティング。
RPA、Pythonについてお伝えしました。

1日1新Kindle『1日1新』
米沢
上杉伯爵邸
上杉神社
ECM S1を実践投入

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
早朝、山形に向けて出てきたので、会わずじまい。
出発前にLINE電話を。
米沢は大雪で、見せたかったなーと。
が、本人は、もう札幌で雪はしばらくお腹いっぱいだそうで。
出張(仕事)か、旅行か。
「出張だよ」と話すと、「楽しそうにしているから旅行じゃん」と。
いやいや出張も楽しいよと伝えました。
どこで楽しそうにしていない=出張という認識を覚えたのか……。