株式会社と合同会社、両方やってみての感想。合同会社から株式会社へ変更した理由。

会社をつくるには、主に株式会社と合同会社という選択肢があります。
両方やってみたことがあるので、その感想や違い、オススメをまとめてみました。
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※ホノルル ダウンタウンにて iPhone X

合同会社は株式会社より安い

会社をつくる!となったときに、通常なら株式会社と合同会社という選択肢があります。

独立するときに、個人事業主(個人)がいいか会社設立(法人)がいいかはこちらの記事を参考にしていただければ。
セオリーとしては、法人の必要性がなければ(法人じゃないと取引できない、出資を受けるなど)、個人でスタートして、タイミングを見て必要性があれば会社をつくるのがおすすめです。

株式会社と合同会社の大きな違いは、費用。
株式会社だと、20万円、合同会社だと6万円です。
この費用は、司法書士に依頼せず自分でやり、電子定款(定款=会社のルール)にする場合の金額で、司法書士に丸投げするなら、株式会社だと25万〜30万、合同会社だと10万円前後かかります。

ネットで会社設立ができる「会社設立freee」
だと電子定款というものを依頼するのに5,000円かかるので、合同会社だと6万5000円です。

株式会社と合同会社、設立費用の違いは14万円ほど。
小さい金額ではありません。

私は、2007年8月に個人事業主(税理士業)で独立し、2007年12月に合同会社をつくりました。
(税理士業はひとりだと個人事業でやる必要があるので、個人事業と会社の2本立てです)

合同会社を選んだのは、この費用の違いも理由の1つです。
さらには、
・合同会社がどういうものが知りたい
・株式会社との違いを体験する
といったも目的もありました。

合同会社の違いで困ったこと

合同会社にしてみて、各種手続き、決算、税務申告をやり、とくに問題になったことはありません。
法人契約のときに、「ご、合同会社って何か違うことがあるかな」「合同会社って知られてるのかな」という心配はありましたが、当時(2007年)でも、問題ありませんでした。
今は、合同会社の知名度がもっと上がっているので、なおさら問題ないでしょう。

ただ、やはりその名称には戸惑いました。


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名刺交換時

名刺交換時に、「合同会社」とあると、「合同会社ってなんですか?」と聞かれます。
話題になるといえばなるのですが、少々めんどくさくなりました。

「合同会社なのに1人でやってるんですか?」
「合同会社って1人でもできるんですか?」
と聞かれることも。

そもそも「合同会社」って訳が間違っていたと思います。
LLCだともっとかっこよい響きがありますので。

「代表社員」

株式会社をつくると、代表取締役、代表取締役社長と名乗れます。
合同会社だと、「代表取締役」ではありません。
「代表社員」です。

これも何か違和感がありました。
別になんともないといえばないのですが。

ド)

株式会社だと、口座名義は、「カ)○○」となります。
合同会社だとどうなるか。
口座名義は、「ゴ)○○」ではなく、「ド)○○」です。
最初に見たときはびっくりしました。

違いで多少戸惑うのは、これら名称に関することくらいです。
それ以外は、銀行口座もつくれますし、法人契約もできますし、社会保険も入れますし、問題ありません。
信用度も変わらないはずですが、知名度は落ちるので、それが信用度に影響する可能性もあります。
株式会社だから信用できるってわけでもないのですが。

合同会社にするか株式会社にするか

合同会社から株式会社へ変更もできる

2007年に合同会社を設立し、2011年に株式会社へ変更しました。
合同会社から株式会社への変更もできるのです。

その理由は、代表取締役を名乗りたかったわけではなく、次のようなものでした。

・名称の問題
聞かれるのがめんどくさくなりつつあったので。私の場合会社名を表に出し、会社での事業を広げたいと思っていたからです。
具体的には話す仕事、書く仕事を会社の方でやっています。

・会社名を変えたかったため
会社名を合同会社時代から変えたかったこともありました。
合同会社のまま、会社名を変更してもよかったのですが、それなら株式会社へしてみようと考えたわけです。
(会社名変更でも3万円の登録免許税と手間がかかります。)

会社名変更の理由は、会社での売上が増えてきたこと、内容を明確にしたいこと、そして、合同会社時代の名称がめんどくさかったことがありました。

合同会社のときは、CONSULTROIAというラテン語でコンサルティングの意味でしたが、読めない会社名はダメだとつくづく反省した次第です。

・節税
合同会社から株式会社へ変更するには、費用がかかります。
だいたい9万円くらいです。
節税だけが理由ではありませんが、どっちみち株式会社にしようとしていてなおかつ利益が出ていたこともあるので、そのタイミングでやりました。

自分でやる場合、
・合同会社を設立して株式会社へ変更→6万円+9万円=15万円
・株式会社を設立→20万円
なので、株式会社を設立するよりも安くはなります。

ただ、手間はかかるので要注意です。
合同会社から株式会社へ変更するときには、官報(政府が出す広報誌のようなもの)に、その旨を載せなければいけません。
債権者の保護という理由で、債権者が1人もいなくても(実際にいませんでした)やる必要があります。
この辺の手間がめんどくさく、司法書士に依頼しました(報酬5万円)。
9万円の内訳は、登録免許税6万円、官報が3万円ほどです。

合同会社or株式会社

・設立コストを下げたい
・会社名を表に出すことが少ない(「○○治療院」、「○○サロン」「○○カフェ」といった屋号がある)
なら、合同会社がおすすめです。

代表取締役と名乗りたい方は、合同会社はおすすめできません笑

株式会社でめんどくさいのは、役員の任期です。
自分だけが役員、代表取締役でも任期は決めなければいけなく、最大10年にできます。
任期が終わるときに登記をしなければいけない=費用(1万円)と手間がかかるわけです。
合同会社だとそれがありません。
役員の任期という概念がないのです。
私の場合、2011年に株式会社ですので、2021年に登記する必要があります。
(忘れないようにしていますが、落ち着きません。忘れると3万円くらいの罰金があります)

株式会社のほうがその他にも運営の手間、法律上のしばりはありますが、ひとりでやるのなら、株式会社も合同会社もそうそう変わらないものです。

私の場合は、合同会社・株式会社という名称はともかく、会社名を表に出し、事業の柱をつくっていく目的なので、どっちみち株式会社のほうがよかったと思っています。

手間はかかりますが、ひとまず合同会社をつくっておいて、必要性があれば株式会社にするというのもオススメです。

法人化のメリットは、合同会社も変わりません。
社会保険にも入れますし、社宅も持てますし、出張手当も出せます。


【編集後記】

『ドラゴンボール超』が結構面白く、ハマっています。
先日出た5巻の続きが読みたくて、コミック(Vジャンプ)を大人買い(12月〜4月号)。
原作は鳥山明ですが、作者別の人です。
違和感はほぼありません。

超サイヤ人3のその上も出てきます。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

六本木 アルアビス
とあるところ

【昨日の娘日記】

昨日、保育園に送りにいって、部屋の中にあぐらをかいて座っていると、他の園児たちがわらわら。
不思議と子供受けはいいほうです(こないだは公園でPCやってたら、園児がわらわら)。
園児たちとしゃべっていると、少し離れていた娘がささーと近づいてきて、あぐらの上にどてーと仰向けに。
やきもちなのかわかりませんが、うれしい反応です。


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井ノ上陽一のVALU
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