「どうしてプロに無償で仕事依頼しちゃダメなのか」ではなく、「プロとして無償で仕事を依頼されちゃダメ」

「どうしてプロに無償で仕事依頼しちゃダメなのか – 原価のある、時間」というブログ記事がネット上で話題になりました。
これについて、私の考えを書いてみます。
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どうしてプロに無償で仕事を依頼しちゃダメなのか

話題になった記事は、デザイナー、ミュージシャン、イラストレーターなどのプロフェッショナルに、無料で仕事を頼むことの是非について書かれたものです。
無償(無料)で仕事を頼んではいけない理由として、次のように書かれています。

“技術”を習得し、業界で生き続けるための修練には膨大な時間とお金がかかっています。
制作実費や光熱費などの経費以外にも、技術を発揮させる道具(プロ仕様は高額でケアも大変なものが多い)や、それを支える体力、勉強なんかも原価と言えると思います。

つまり、プロの技術は”原価のある、時間”でもある。

仕入れたモノを売る場合は、たとえば、700円で仕入れて、1,000円で売ります。
知識やスキルを提供するときは、仕入がありません。
だから売上0、つまり無料でいいのでは?という考えもあるのかもしれませんが、この記事では、その知識やスキルは、それまで蓄積してきたものであるので、原価があるといっています。

過去の遺産で食べているわけではない

私の仕事、税理士、セミナー、コンサル、出版なども、知識やスキルを提供する仕事であり、数字上の仕入、つまり原価はありません。

仕入がある・ないということと、有償か無償かということは、関係ないと考えています。

目に見える・目に見えないこと、モノかサービスかということも、有償・無償とは関係ありません。

値段がつくものは、モノでもサービスでも関わらず、「役に立つかどうか」「貢献できるかどうか」で決まるのではないでしょうか。
「原価があるから、この金額」といわれても納得できなければ買いませんし、「原価がないから安くできます」というのもちょっと違う気がします。


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プロフェッショナルで、よくいわれる「膨大な時間とお金ががかかっている、つまりそれらを原価と考えているか、いくら」という考え方をしていません。
過去にやった勉強や経験、つまり過去の遺産で食べているわけではないのです。
いくら、勉強していても、経験を積んでいても、お客様に満足していただければ意味がありません。

税理士のような資格業でも、あくまで「その仕事をする資格」にすぎないのであって、資格をとったこと、資格勉強をしたことが価格に反映されるのはおかしいのではないでしょうか。
(もちろん、まったく反映されないわけでもないのでしょうが)

プロフェッショナルは、持っている知識・スキルで勝負するのではなく、提供する知識・スキルで勝負するものだと考えています。
だからこそ、アウトプット力を日々鍛えなければいけません。

有償と無償の考え方

プロフェッショナルは、自らが提供する知識やスキルに値付けすることが求められます。
その中には無償のもの、有償のものもあるでしょう。

・相談は無償
・初回は無償
・セミナーは無償
など、やりかたは様々です。

プロフェッショナル、フリーランスに重要なのは、有償と無償の切り分けを明確にすることでしょう。
(もちろん、仲のよい友人、家族の別の基準です)

私は次のようなことに気をつけています。

1 メニューを作る

まずは、自分の仕事のメニューを作ります。
どんなことができて、どんなことが得意なのかをメニューにしましょう。

2 メニューに値段をつける

そして、そのメニューに値段をつけます。
もちろん無料のものも含みます。

3 メニューを公開する

最後に、そのメニューを公開します。
今だと、HP、ブログに公開すべきでしょう。

何にお金がかかるかを明確にします。
私の場合、各種コンサルのメニュー、税務顧問などをメニュー化し、値段をつけ、公開しています。

無償なのは、このブログ、メルマガのみで、無料相談も受け付けていません。
顧問契約が前提であるとはいえ、無償で相談を受ける、つまり知識・スキルを提供することは、有償のお客様に申し訳がたたないからです。
時間も使います。
税理士顧問の仕事も、無料相談を受けて、それで解決して契約にならない=お金を受け取れないということは多いです。

そして、無償なものも手を抜きません。
むしろ、無償であるブログやメルマガで手を抜かないことが、有償で知識・スキルを提供する覚悟ができます。
メニューに値段をつける覚悟です。

メニュー化しない、メニューに値段をつけない、メニューを公開しないと、「無償で」仕事を依頼されてしまいます。

「無償で仕事依頼しちゃダメ」というよりも、「無償で仕事を依頼されてはダメ」ではないでしょうか。
そのために、いわゆるブランディングも必要ですし、知識・スキルを磨き続けなければいけないのです。
(精進します・・・)





【編集後記】

シンガポール出張2日目。
宿泊先のマリーナベイサンズ初体験です(^^)
ホテルの57階のインフィニティプールは格別でした。
これはスイムレッスンをしているところです。
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【1日1新】
※詳細は→「1日1新」

マリーナベイサンズ(でスイム)

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