手で書かないと覚えられないのか。IT活用の考え方と税理士試験をWord・Excelで合格した話。

雑誌『会計人コース』で「Word&Excelを使った勉強術・記憶術」という記事を書きました。
この記事にちなんでIT活用の考え方について書いてみます。

Word&Excel暗記
※自宅にて iPhone X

暗記で一生が決まる試験、税理士試験

税理士試験は、法律を暗記しなければいけません。
(計算だけの科目もあります)

この暗記がくせもので、税理士試験を難しくしている理由の1つです。
暗記が必要かどうか、役に立つかどうかはまた別の問題で、ルールとしてある以上、それに従って勝たなければいけません。
覚えているかどうかで、一生を左右されるとんでもない経験でした。

法人税法だと、こういったものを暗記します。
当時のテキストです。
ぼろぼろで汚れまくってますが、それだけ勉強したということで……。
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厚さはこれくらい、
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中身はこんな感じです。
1ページから2ページ単位で、70〜80個くらいを暗記しなければいけません。
暗記していないものが出題されたら、その場でアウトです。
(なんとか書きますが)
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この暗記と計算問題を2時間で解くのが税理士試験の法人税法です。
私が受験していた当時(2002年)は、ほぼ丸暗記の問題が出ていました。

税理士試験時代のWord・Excel勉強法

どうやって暗記するか。

・だまって読む
・声に出して読む
・録音して聞く
・音声教材を聞く
・書く
となどといった方法があります。

私が最も効果的に感じたのは、書くこと。
試験でもボールペンで書くので、書いて覚えるのは効果的です。
ただ、欠点があります。
ひたすら書いていると疲れますし、手が痛くなることです。
疲れない書き方もあるのかもしれませんが、私にはできませんでした。

かといって、書かないと覚えられないか、時間がもっとかかります。
なにかいい方法はないか・・と考えついたのが、PCを使うことです。

「タイピングすれば、疲れないし、手も痛くならないじゃん」とWordで打って覚えました。
Wordだと、
・疲れない(タイピングで疲れるのは姿勢の問題か、力が入っているか、両手すべての指をうまく使えていないかです)
・速い(手で書くより速い)
・字が崩れない(スピードをいくら上げても字が崩れない)
・アウトラインが使える(後述)
といったメリットがあるのです。

Wordでデータにしておけば、それをExcelで加工したり、データベースとしても使えます。
WordとExcelがなければ税理士試験に合格してなく、今の私はなかったでしょう。

その勉強方法について、先日執筆しました。
「Word&Excelを使った勉強術・記憶術」として書いています。
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このマニアックな勉強法をよく見つけてくれたなぁと。

過去にブログでも記事にしています。

アウトラインとは、Wordの機能で、暗記に役立ったのです。
たとえば、この青色申告というテーマ。
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「法人税の青色申告制度について述べなさい」という問題が出たら、この2ページを書かなければいけないわけです。

このとき、最初に何を書くか、柱(アウトライン)を書きます。
実際の試験のときも、問題用紙の余白に書いていました。
最初に骨組みをきっちりと固めておけば、もれなくすらすらと書けるからです。
私の必勝パターンは、
・暗記問題(理論)を読み、柱を挙げる
・計算を高速で解く(解けるところを優先して拾いながら)
・暗記問題を高速で解く
・計算に戻って見直して、さらに解けるところを解く
というものでした。

計算を先にやるのは、「計算は焦ると間違える。暗記しておけば焦っても間違えない」からです。
最初に柱を書き出すのは、落ち着いているうちに骨組みを決めておくためでした。
このアウトラインは、今でもやっています。
原稿、本、そしてこのブログでもアウトライン方式です。

青色申告だと、まずこうやって柱(アウトライン)を書きます。
このアウトラインができないと、もうそこで不合格です。
こんなんスラスラ出てきてたのか・・と思うとびっくりですが、当時はやってました。
レベル(1、(1)など)の変更は、Alt+Shift+←(→)です。
EX IT 1

その後、本文を打っていきます。
(1)の行で、Enterを押すと、次の(2)が出てくるので、Ctrl+Shift+Nを押し、
EX IT 2

標準のスタイルにしてから、
EX IT 3

本文を入力しましょう。高速で。
EX IT 5

タイピングも速くなるし一石二鳥です。

サンプルはこちらからダウンロードできます。
EX-ITサンプル 税理士試験理論暗記Word.docx

PCがあればできる、PCがなければできない勉強法ですが、仕事の休憩時間にも勉強できるので便利です。

ITだからダメということはない

この勉強法、今でこそ、こうやって執筆の仕事をいただくことができていますが、やはり少数派です。

当時もさんざん否定されました。
「手で書かなきゃ覚えられない」
「漢字を覚えない」
「そんなんじゃ受からない」
など。
めんどくさいから、この勉強法のことはしゃべりませんでした。
専門学校の先生にも話していません。

Wordでやっても、漢字のことは考えますし、書いていることは骨身に染みます。
それこそ、このブログも「手で書かないと意味がない」のでしょうか。
ブログもPCで入力し、書いたことは記憶にも残り、自分の軸にもなっています。

ITを使うからダメということはないはずです。

ITを使うからミスをする
手書きでやらないからダメだ
ITだから危ない
といった決めつけは変だな〜と当時から思っています。

そのうち、
AIに任せるからダメなんだ
AIじゃなくやっぱり人間がやらなきゃ
なんて論調も増えてくるでしょうね。

古い・新しい、アナログ・ITという区分けにせず、自分がいいと思ったことを試して、小さくても成果を出すことが大事かと。
当時から15年。いまだにIT活用に抵抗はあり、周りも騒がしいのが現実です。

自分の軸をもってITを活用していきましょう。

税理士試験の勉強法にも試してみていただければ。
合うか合わないかわかりませんが。
実際、この方法をやっているというご連絡もいただけるようになりました。
うれしいことです。

現在、税理士として独立している方も、Wordを使っていたという記事を書いてらっしゃいます。
子育てと仕事をしながらの税理士試験の勉強時間捻出方法 | Jewelry ∞ Life

社会人が働きながら税理士試験に合格するための非常識な勉強法 | YSK Consulting 林義章税理士事務所


【編集後記】

昨日の夜、メルマガ「税理士進化論」のオフ会。
今回は、人数をしぼってじっくりと話すタイプに。

スーツ日だったので、貴重な?スーツ姿での参加でした。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

新橋 痛快酒場
亀戸 高の

【昨日の娘日記】

ベビーサインを教えているのですが、なかなか。
うれしいときに、両手を顔の前でくるくる回すしぐさはいつのまにかやっていました。
教えてはないものですが。
バイバイと手をふるのもやりますが、なんとなくやっている感じです。