年850万円超の給料を出すと増税。年1000万円なら4万5000円の増税(2020年から)。

給料の税金の改正がありました(案ですがほぼ正式決定です)。
ひとり社長としてこの流れはおさえておきましょう。

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※自宅にて iPhone X

給料の税金のしくみとメリット

ひとり社長で、自分へ給料(役員報酬)を払うと、メリットがあります。
それは、2回経費を使えるからです。

1回目の経費は、会社で。
自分への給料を払うとそれは経費(青)になり、売上から経費を引いた利益に税金がかかります。
経費が増えるということは利益が減り、税金が減るということです。
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その経費である給料は、自分自身の収入となり、個人の税金(所得税、住民税)がかかります。
ただ、その収入すべてが税金の対象となるわけではありません。

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給料だと、概算で経費に落とせます。
これが2回目の経費(給与所得控除)です。
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給料の金額により、その金額は決まっており、現状(2017年)はこうなっています。

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500万円の給料を出せば、154万円を差し引いて税金を計算し、1000万円の給料なら220万円を引けるわけです。
この2回の経費の効果があるため、法人にしたほうがいいという話が出てきます。
個人事業主(フリーランス)だと自分への給料は経費にできませんし、給与所得控除も使えません。


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年850万円超の給料は増税に

この給与所得控除には、徐々にメスが入っています。
「ちょっと多いだろ」という意見もあれば、「しれっと増やしておこう」という思惑もあるのかもしれません。

10・5・3・1(トーゴーサンピン)という言葉もあります。
税金の捕捉率が、会社員(給料)10割、自営業主5割、農林水産業3割、政治家1割というものです。
会社員つまり給料は10割、つまり100%補足されており、ゆえに増税もしやすくなっています。
そのかわり、レシートを集めて記録し、その妥当性についてうだうだいわれることもない、給与所得控除が認められているともいえるのですが。

近年、給与所得控除は、このように制限されてきました。
(横軸が年収・額面、縦軸が給与所得控除)
2015年、2016年、そして今年2017年に改正されています。
2017年には、1100万円(1000万円超)だと、一律220万円の給与所得控除となりました。
2016年だと225万円です。
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こうみると、2020年からは、給与所得控除が一律10万円下がっています。
ただ、そのかわり、基礎控除というものが38万円から48万円に変更となっていますので(年収が多いと減っていきます)、ー10万円とプラス10万円で所得には影響ありません。
イメージだとこうなります。

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比較しやすくするために、この基礎控除10万円増加を加味してグラフを作ってみました。
こうみると、年収900万円のところで、下がっていることがわかります。

年収850万円超だと、給与所得控除が一律195万円になるのです。
(基礎控除の10万円アップと合わせると、一律205万円)

年1000万円だと4万5000円の増税

実際どのくらい増税になるか試算してみました。
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900万円だと1万5000円、1000万円だと4万5000円、1100万円以上だと4万9500円です。
※23歳未満の扶養、障害者等の事情があれば、特例があります。

年間で4万5,000円。
小さくない金額です。
増税になるのが嫌なら、給料を850万円以下におさえるのも1つの考え方でしょう。

ただ、給料をおさえると、会社の経費が減り、利益が増え、会社の税金が増えます。
どっちをとるか、計算することもできますし、有利不利はあり、決めるのは自分次第です。

給料を増やすと、健康保険料も増えていきます。
(年金は、年収760万円くらいから一定で変わりません)
また、プライベートに必要なお金は人によって違うものですので、個別に判断するしかありません。

おすすめなのは、
・経費にできるものは経費にする(家賃、出張手当なども)
・プライベートで使うものは無理に経費にせず、給料として堂々と払う(あとから文句も言われません)
というもので、それでも会社に利益があり、自分に払いたいなら、有利不利関係なく払うべきです。

税金に対する感情を無視して、理屈だけで考えると、自分にとって最適な選択ができません。
私は税金が多少増えようと自分の会社から年1000万もらったほうがいいですけどね。
(税金を払おうというわけではなく、選択の問題です)

どちらにせよ、給与所得控除が縮小の傾向にあるという流れはつかんでおきましょう。


【編集後記】

昨日は、ディズニーランドへ。
娘を連れていきたかったこと、自宅から意外と近いこと、スター・ツアーズが特別仕様(スターウォーズ)だったことから、行ってきました。
人気のスター・ツアーズ。
平日ということもありますが、8時の開演前に着き、ダッシュはできない(園内で走るのは禁止)ので早歩きで向かい、すんなり入れました。
「最後のジェダイ」を見てからだとより楽しめます。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

家族でディズニーランド
スター・ツアーズ:ザ・アドベンチャーズ・コンティニュー
自宅からディズニーランドまでバス
bills フレンチトースト

【昨日の娘日記】

娘、ディズニーランドデビュー。
見たり聞いたりして喜ぶことも増えてきているので、パレードも楽しんでいたようです。
乗れる乗り物は少ないのですが、楽しめます。
クリスマスプレゼントに、大きいプーさんのぬいぐるみを買いました。
いろいろ見せてみて、一番反応がよかったので。


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井ノ上陽一のVALU
■著書
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