AI PCは必要か【MSI SUMMIT-E13A1MTG-4099JP】

毎年何かしらパソコンを買っています。
2024年にまず選んだのは、Windowsパソコン。
AI PCとやらが出ていたので、買ってみました。


※娘にも触ってもらいました(イメージ) by Leica M6 + 50mmF1.4

AI PCとは

AI PCとは、IntelとMicrosoftが定義しているのは、
・Copilotに対応
・NPUを搭載
・Copilotキー
というものです。

Copilot(コパイロット)とは、Windowsに搭載された質問回答タイプのAI。
Officeにも組み込まれています。
(現状有料のみ)

ChatGPTのようなものというよりも、ChatGPTをMicrosoftがWindows用にアレンジしたようなものです。

「Copilotに対応」という条件は、Windowsであれば満たします。
AI PCでなくても、Windows11の最新版があれば使えるのです。

「NPU」というのは、ニューラル・プロセッシング・ユニットのことをいい、AI関連の処理がパソコン単体できます。
通常は、AIはクラウドで動くことが多いので、パソコン内で処理できれば、より速く電力消費が少ないということ。
Intelの新CPU Core Ultraには、CPU(パソコン全般)、GPU(画像処理)に加えて、NPUが入っています。

そして、「Copilotキー」。
前述のCopilotを物理的なキーで起動できます。
マウスやショートカットキー、タッチではなく、専用キーがついたというのは大きな変化です。

AI PCの
・Copilotに対応
・NPUを搭載
・Copilotキー
とは、Copilot自体は、Windowsであれば入っているので、実質的には、
・Core Ultra
・Copilotキー
という条件ということです。

ただ、定義が曖昧な部分もあり、CopilotキーがなくてもAI PCと呼んでいるものも。

いずれにせよ、AI PCを選ぶべきかどうか、仕事の効率が上がるかどうかが大事です。

AI PCはおすすめか?

AI PCを買う前からの想定通り、必須ではないかなと。
Copilotキーがあるというのは可能性を感じますが、そのCopilotを使うかどうか。
ChatGPTも含めてAIにお願いするたぐいのものは、使い方が限定されます。
どのくらい使うかによってもAI PCのメリットが変わるでしょう。

ただ、AI PCでなくても、Copilotは使えます。
そして、AI PCだからといってCopilotの速度が速いというわけでもありません。
私が買った機種では。

電源効率もそういいものでは……。

新しいCPUというのは多少のメリットはあるでしょう。
その前のCPUはIntelのCore i5やi7などの第14世代。
Ultraと同じ時期に出ていますし、Ultraがめちゃくちゃ速いというわけでもありませんでした。
(私が買った機種では)

「AI PC」というのは、マーケティング上の言葉でもあるので、あまり気にしないようにしましょう。
もちろん速いパソコンは大事ではありますが、AI PCだから速いというわけではなく、パソコンでの仕事の効率化は、あくまでそれを操作する人とパソコンとの化学反応です。

今、パソコンを買うなら、AI PCを選ぶ手もありますが、1つ前の型でもいいかなと。
大事なのは、ノートパソコンは、毎年、少なくとも2年に1回は買い替えることです。
消耗しますから。
そして、操作スキル(タッチタイピング、ショートカットキー等)を磨くことも合わせて。

今回私が選んだのは、MSIというメーカーのパソコンです。

MSIというパソコンメーカーを選んでみた

MSI、あまり聞かない名前かもしれませんが、ゲーム用のパソコンやパーツも出しています。
私は自作パソコンのパーツで選んでいました。

今回、AI PCを試すにあたって、MSIを選びました。
希望は、
・かっこいい
・キーが使いやすそう
・パッドが使いやすそう
・タッチ、ペン
・重さ、値段はそれなりで
・すぐ手に入る
・Copilotキー
・Wi-Fi 7
というもの。

メインはMacなのでサブ的な用途で選びました。
性能は、
・Core Ultra 7
・メモリ 16GB
というもの。

26万円、1.3kgです。

Wi-Fi 7(対応のルーターが必要です)も快適ですし、サクサク動きます。

ディスプレイはそれなりですが、タッチ操作できるのは、やはりうれしいポイント。
(Macはタッチ操作できません)

ただ、Windowsパソコンの限界なのか、もっと上の性能が必要なのか、同じ値段くらいのMacBookAirには及びません。
Macを使うと、パソコンへの期待値、求める基準性能が上がってしまいます。

たとえば、エクスプローラーでファイルを表示し、それを並べ替えると、かなりの時間がかかるのです。
私が、5,000弱のファイルを1つのフォルダに入れているからでもあるのですが。

また、動画編集、写真編集は厳しいです。
YouTubeくらいの編集(前後カット、YouTubeへのアップ)ならまだしも、こういった数多くの動画を編集しつつというのは厳しく。
動画を再生して確認するのは、カクカクして至難の業です。

このパソコンだけで2泊3日の旅へ行ったときは、苦戦しました。
Facebook(日々動画をアップしています)のアップをあきらめたくらいに。

今後はMacを持っていきます……。
このパソコンを一度フルに使ってみたかったので、いい実験ができました。

写真も、5000枚ほどの写真が入ったカードだと、固まります。
しかたないのかもしれませんが、Macではそういったことはありません。

メモリが32GBなら解決するのかもしれませんが、Windows自体の限界のような気もしています。
画像処理系が弱いような。

それでいて、電源の持ちはよくありません。
実質4時間くらいかと。
このあたりは、VAIOもそうですので、Windowsならではのことかもしれません。
処理が重くなってきたときのファンの音も大きいです。

キーボードの感触はよく、パッドも及第点で、見た目も黒でありながらアクセントのゴールドがかっこよく、つくりも悪くありません。
ただし、キーボード右下の方向キーは、私には合いません。
Page upやPage downを、つい間違って押してしまうのです。
間違えなきゃいいのでしょうが。
(MicrosoftのPowerToysというソフトで無効化しました)

その他気になるのは、
・カメラの画質がよくない(これはノートパソコン全般に言えますが)
・カメラでの顔認識が遅い(使わなくしました)
・スリープからの復帰が遅い
・Copilotの回答速度が遅い(これはパソコンによるものでしょうが)
・指紋がつきやすい
・熱くなる
といったところです。

メリットは、
・大量のファイルをエクスプローラーで表示、写真・動画編集以外は、速いMacに匹敵するくらい
・モバイルバッテリーでの充電速度は速い
・HDMI端子がある
・キー(方向キー以外)の押し心地がいい
・パッドは小さいが使い勝手はいい
・スリープからの復帰は遅いが、使っているときはサクサク
・ファンが回らないくらいの負荷ならOK
・画面が反転してタブレットのようにも使える
・ペンの感度はよく、マグネットが協力で本体につけられる
・13インチとタッチの相性がよく、さわっていて楽しい
・ほかの人があまり持っていな
といったところ。

動画編集をしなければ、及第点ではあり、むしろサクサク動くのですが、ちょっと高いかなーと。

AI-PCは別のパソコンで、評価したいところでもあります。
(Surface LaptopのCore Ultraを買うかもしれません)

なお、Core Ultra 7、メモリ16GBという性能は、動画編集をしなければ悪くありません。
パソコン選びの目安にしていただければ。
AI PCにはこだわらなくてもいいかと。

 



■編集後記
昨日は中野のカメラ屋で、クーポンが今日までだったので、フィルムをまとめ買いしました。
その後、家族と合流して新宿御苑で花見。
花見のあと、別のフィルムを現像に出し、一緒に写真展へ。
動物がらみだったので、妻も娘も。
少し歩いてお茶して、三越でいい魚を仕入れて帰りました。

1日1新Kindle『1日1新』
日本橋 ATREVO
家族でMONO GRAPHY Camera & Art
新宿 ICHIBIKO

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
新宿御苑で花見を。
弁当(カオマンガイ)も喜んでいました。
写真展の動物の写真も興味津々。
お茶したのは、生ハムのカフェ。
生ハム好きで、オムレツともに喜んでいました。