独立後、売上1000万円でもつらかった理由と生き方を変えた方法

独立以来16年間の売上を見つつ、売上1000万円の頃が最もつらかったなと改めて感じました。
その理由とそこからどうやって生き方を変えてきたかについて書いてみます。

※ちょっと元気がないミーアキャット by Nikon Z7Ⅱ+100-400mmF4.5-5.6

独立後の売上1000万円

独立後、売上の数字として「1000万円」というものがあります。
その売上が必須というわけではありませんが、目標としてかかげられるものです。
「年収1000万円」と表現される場合が多いのですが、実質的には「年商1000万円」、「売上が1000万円」ことをいいます。

会社員の「給料1000万円」とはまた違うものです。
独立後は、経費もかかりますし、売上も安定しませんので。

売上1000万円が必要な場合もあれば、そうでない場合もあるのです。
経費がかかる仕事なら、もっと必要な場合もありますし、経費がかからない仕事なら売上1000万円が必要ない場合もあります。

私が独立した当初の仕事は、税理士業のみ。
経費はさほどかからない仕事です。
あこぎなソフト会社や顧客紹介会社には気をつけなければいけませんが。
(私は罠にハマってしまいましたけど)

独立して、その1000万円を超えることになったとき、うれしかったかどうか。
今、数字を見返してみて、その中身を見ると、「つらかった」という感情が大部分を占めます。

売上1000万円の頃、つらかった

その当時の売上データを見ると、胸がキリキリします。
お客様、仕事内容、いろんな意味で大変でしたので。

それでいて、今よりも時間はありませんでした。
心の余裕なく。

それでいて、売上は今よりも少ないです。

売上データを見つつ、「この仕事は今だったらやらないかな」「しんどかったな……」というものを集計してみました。
2022年の売上も同様に集計し、比較したのが次のグラフです。

2009年は、30%弱の満足度、2022年は99%ほどの満足度。
2022年は100%といってもいいのですが、「あえていえば、もうやらないかな」というものがほんのちょっとだけありました。
なお、2009年の30%のお客様は、今もお付き合いいただいております。
(ありがとう

まあ、2009年から2022年で、13年たっているわけで、こうなっていないと困るわけですが。

1000万円に限らず、売上がいくらであっても、その内容に満足しているかどうか。

もちろん、独立当初はがむしゃらに「食べていく」ことを目指す必要はあります。
満足度は二の次に。
ただ、ずっとそうでいいかどうか。
どこかで転換点はあるはずです。

多くの場合、それが3年から5年の間に来ます。
私もそうでしたし、ご相談をいただくお客様もそうです。

独立後もっともつらかった売上1000万円の頃、何をしたかについて書いてみます。

生き方を変えたいなら、売上1000万円を捨てよう

ふと見返すと、2009年12月31日のブログ記事は、『「捨」~2009年を漢字一文字で表すと』というものでした。
(リンクはあえて貼りませんが)
1000万円を目指していたというわけでもありませんが、売上が増えていきそうだというとき、私は早めにブレーキを踏んでいます。
それがこの記事にあるような「捨てる」だったのです。

ブレーキを踏みたいくらい、つらいものでした。

売上、仕事は増えていっているけど、このままでいいのかと。

よくここでブレーキを踏み、捨てたなと思います。
もともと、仕事以外にも好きなことがあり、当時の仕事以外にもやりたいことがあったおかげです。
2009年から2011年頃に取り組んだ改革が、今のスタイルにつながっています。

早めにブレーキを踏んでもこれくらい時間がかかったわけです。
(当時の仕事が継続を前提とする税理士業だったという事情もあります)

その後1000万円を切ることもありました。

当時の私、そして、「1000万円(に関わらず目標の売上)を達成してもつらい」という方に伝えたいのは、「売上を捨てましょう」ということ。
売上を減らす、つまり仕事を減らして、時間をつくれば、生き方を変える可能性は高まります。

それまでの蓄えや売上の一部を減らせば時間ができるはずです。
といっても、仕事を断ったり、やめたりするのは怖いもの。
その後、食べていけなく可能性もあります。

私は、
・当時の仕事を断る、やめる
よりも、
・つらいままの延長線
のほうが怖かったので、仕事を減らすことができました。

「どっちが怖いか」を考えてみましょう。

売上も大事ですが、時間も大事。
・時間の自由度があるか
・仕事の時間をどう過ごしているか、楽しめているか
・人生の残り時間の使いみちとしてふさわしいか
なども大事です。

究極的にはお金はなんとかなる可能性があります。
時間はなんともなりません。

今日は年末。
2022年最後の日。
いつもどおり早朝から仕事し、メルマガを出し、朝食後は昼過ぎまで家族と遊びに行きました。


今はスタバでこうやってブログを書いています。
このあとKindle本を書き、夜は食事のあと、個別コンサルティングをZoomで。

これを「年末まで仕事か……」と思われるかもしれませんが、私が選んだ道であり、満足している生き方です。
(娘はずっと一緒にいたいかもしれませんが……。聞くとそんなことないと言うと。妻と娘は別の予定がありますし)

大晦日に望む仕事、望むお客様なんて、本当にありがたいことで楽しいことですから。

2009年当時は、時間に追われ、お客様に怯えていました。
仕事、お客様を入れ替えていくという覚悟を持ちましょう。
私は、当時から「書く仕事」「話す仕事」をしたかったので、そんな状況でもブログ・メルマガ(今とはまた別のもの)は毎日欠かさず書き、セミナーは年11回やっていました。
ブレーキを踏んで仕事=売上を減らさなければ、こういったことをできなかったでしょう。

・理想でない仕事を減らす
・理想の仕事を続ける
これだけです。

時間はかかりますけどね。

最初から理想の仕事だけであればいいのでしょうが、もしそうでないときは、生き方を変えていきましょう。



■編集後記
昨日は、スタバにこもって執筆。
新オープンのスタバ、集中できました。

フラペチーノが苦手な抹茶なのは残念でしたが。

1日1新Kindle『1日1新』
スタバ森町店

■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
いとこが来て、遊べました。
秘密基地をつくる!と張り切って材料を集めて……。
3歳年上のいとこ、つきあってくれました。
プレゼントのとかげ(すみっコぐらし)のアクセサリも喜んでくれ、よかったです。
ぷにジェルというものでつくりました。