独立後、時間単価を考えてはいけない理由

時間単価はどのくらいにしていますか？
とご質問いただくことがあります。
私は時間単価を考えていません。
むしろ考えないほうがいいと思っています。

※時間を気にせず遊ぶ　by　Sony α7SⅢ+70-200mmF2.8Ⅱ

時間単価は、正確に計算できないから

時間単価とは、どの仕事にどれだけの時間がかかったかを記録し、その仕事の売上で割るもの。
その時間単価が高いほど、効率がいいということになります。
少ない時間で多くの売上を実現しているということです。

ただ、私は時間単価を計算していません。
効率化は大好きで大得意なのですが、必要ないからです。

時間単価は、独立前の管理の指標として使われています。
会社全体の売上が順調でも、それぞれの仕事で採算がとれているか、人件費の元が取れているかという感覚は必要でしょう。
時間単価が低い＝サボっているという評価もできるでしょうし。
しかしながらあくまで目安に過ぎないと思うのです。

時間単価を正確に計算することはできないでしょうから。
今日やった仕事がどの売上に対応するかは曖昧なものです。
それでも評価の指標として必要なのでしょうが。

独立後、特にひとりであれば評価を無理にする必要はありません。
食べていくことができればひとまずOKであり、理想を言えば、食べていく＋αを成果にしたいものです。

成果が出ていれば、時間単価うんぬんはいらないかなというのが私の考え。
どっちみち正確に計算できないのですから。
そこに時間をかける必要もありません。

1つの仕事に時間をかけなくなるから

時間単価は、売上（利益）/時間で計算します。
売上（利益）を増やすか、時間を減らすかで、時間単価は上がるわけです。

このときに時間を減らしすぎてはいけません。
単に時間を減らす、時間をかけないというのは効率化とはいえないもの。
時間単価を考えてしまうと、それをやってしまうのです。

1つの仕事に時間をかけることによって、お客様へ貢献でき、自分の腕を磨くことができます。
・お客様へプラスαを提供する
・踏み込んで調べる
・今後や別の仕事に活用するために、整理する
などといったことを積み重ねていけば、結果的に効率化となるのです。

時間単価を考えすぎると、今の売上しか目にうつりません。
サクッと片付けたほうがいいわけです。
私は、その「サクッと片付ける」というのが好きではありません。
そうせざるを得ないくらいの仕事量にしないようにしています。

「いや、いつも効率化、効率化いうとるやん」と思われるかもしれません。
何でもサクッと片付けるのが効率化ではなく、
・時間をかける必要がないことに時間をかけない
・時間をかけざるを得なくても、お客様・自分にとって価値がない（少ない）ことにかける時間を減らす
・お客様・自分のために時間をかけたいことにはとことんかける
というのが効率化です。

値付けによくない影響があるから

独立前、お客様の案件で調べていたら、
「そこ（お客様）は、○円しかもらっていないんだから、そんなことしたら赤字だ！」
と怒られたことがあります。
時間単価の話です。
そもそもその値付けが間違ってんじゃんと思い、こっそり続けましたけど。

時間単価を気にしすぎてしまうと、こうなってしまいがちです。

そのときにかけた時間で値段が決まるわけではありません。

時間単価を元に値付け（請求）する方法もありますが、
・時間がかかるから高く
・時間がかからないから安く
と考えてしまうと、
・仕事に対して無駄に時間をかけてしまう
・すぐにできるからと無駄に安くしてしまう
というねじれになってしまいます。

値付けをするときに時間単価を考えないほうが自由度は上がるのでおすすめです。

依頼の判断に時間単価は考えすぎないようにしましょう。

・時間単価が低くても、箔がつく、やってみたい仕事なら受ける
・時間単価が高くても、自分の軸にそぐわないならお断りする
といった、判断も必要です。

たとえば、本を1冊書く、セミナーをするといったことは、時間単価で考えると赤字かもしれませんが、そこで鍛え、整理したことは別の仕事にも活かせているので損をしている感はありません。
このブログだってそうです。
ブログは時間単価を考えると著しく低いですから。

時間単価ではなく、時間とお金の全体的なバランスは必ずチェックしましょう。

・時間は、記録しているのがベターですが、やりたいことができている、遊べている、予定がつまりすぎていないかをチェック
・お金は、預金残高がいくらあり、増えているのか減っているのかをチェック
といったことを最低限やっておきたいものです。
（お金はどっちみち経理をしなきゃいけないので、100％やっておくべきものですが）

 

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■編集後記
昨日は、中野→吉祥寺へ。
吉祥寺は、紅葉と動物園の撮影でした。

夜はUNO。
ひさしぶりにパパが勝ちました。

■1日1新→Kindle『1日1新』
TRIVANDRUM
Nikon Z TELECONVERTER TC-2.0x

■娘(5歳）日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
UNOは、「負けても泣かない」という約束でやっています。
最近は泣くのを一生懸命こらえており、なんとか。
ただ、勝率は娘が最も高いです。
「パパ、考えながら出さないとダメだよ」と。