独立後、「難しい」と思ったほうがいいこと

独立自体、かんたんなことではありません。
ただ、特に難しいと思っておいたほうがいいこともあります。
心してかかるために。

※難しいことに挑戦 by Nikon Z9+14-24mmF2.8

「お客様」を定義すること

独立して仕事をしていく上で、誰に提供するか、誰に買っていただくか、つまりお客様が必須です。
・ペルソナを設定しよう
・お客様を決めよう
・顧客を定義せよ
という話はありますが、いや、かなり難しいかと。

難しいことがあったときに、
・それを避ける

・あえて取り組む
という方法があります。

あえて取り組んで、もし解決できれば、突破口になるものです。

お客様の定義に関しては、かなりの強敵ではあるのですが、あえて取り組むのをおすすめします。
ここが決まれば、何をいくらで提供するかも見えてくるからです。
お客様がわからないと、ひとまず買ってほしいと、どこにでもあるようなものを安く多く提供してしまうでしょう。

とはいっても、お客様をしっかり定義してから売ろうとしていたら、お金はつきてしまいます。
定義できていないうちに売らざるを得ないのですが、その場合も、「こういうお客様ならいいんじゃないか」と仮説を立てて、その結果を分析することが欠かせません。

それを繰り返しつつ、手応えを感じつつ、失敗しつつ、お客様を定義していくわけです。
私も独立当初、それを繰り返していました。
今も微調整はしています。

日々の発信は、その定義の過程です。

発信は、「こういう方に読んでいただき、役立てていただけるかな」という仮説に最適な鍛錬。
ただ、その読者を定義してから発信は難しいものです。
様々な方へ分散して発信しながら定義していきましょう。
発信で成果を出したいなら、いずれにせよ、読んでいただく・見ていただくということを意識しなければいけません。
しかるべき方向性で毎日発信していれば、成果に近づきます。

しかしながら、発信だけでは不十分で、発信なり発信以外なりで、お客様となりうる方と接触しなければいけません。
発信にそうそう反応はありませんので。

対面とネット=発信を組み合わせてこそ、お客様の定義が進みます。

誰かと出会ったら、
「この方はお客様になりうるか」
「どうやったらお役に立てるか」
「お金を払っていただけるか」
を貪欲に考えましょう。

いや、そんな商売のことばかり……と思うかもしれませんが、独立後、食べていくというのは、そういった貪欲さは欠かせません。
もちろん、そこで営業するわけではなく、頭の中で考えるだけです。
(見込みがあれば営業してもいいでしょうが)

その考えを発信でさらに突き詰めて出していきましょう。
こういったことを無数にやってこそ、お客様を定義できます。

「ネットだけでらくらく集客!」なんて、私が知る限りありません。

3/31 東京ひとりしごとの営業術

動画 ひとりしごと営業入門 – タイムコンサルティング オンラインショップ

私がようやく定義できたかなというのは、独立して5年、2012年頃。
その時点で、(質はともかく)2000日近くブログを書いています。
(メルマガも500日ほど)

そこまでしなくてもお客様が定義できればいいのでしょうが、私にはその歳月が必要でした。

お客様を定義できなくても食べていけます。
ただ、望まぬお客様にストレスがあり、時間がなくなり、それでいてお金も……という状況になりがちです。
そこから脱するためにも、お客様の定義そして、その定義の見直し、改善を日々やっていきましょう。

時間をつくること

独立後、食べていくことは難しいことではありますが、さらに難しいのは時間。
時間をつくることは難しいものです。
今も工夫し続けています。

時間がある方とお金がある方、どっちが多いか。
お金がある方でしょう。
だからこそ時間があるというのは難しいということです。

時間はお金と違い、
・一気に稼ぐ
・運用して増やす
・相続する
ということはできませんから。

もともと時間持ちということもありません。
(金持ちのように。お金がもともとあれば時間はつくりやすくなりますが)

仕事はなんとなく増えていくものです。
そして、時間はなんとなく減っていきます。
意識して止めていかないと、時間が足りなくなるのは当然です。

独立してそれなりの売上があり、食べていけるようになったら、時間に目を向けましょう。
多くの場合、そこから人を雇い、時間をつくる方向に進みますが(時間ができるとは限りませんが)、人を雇わずひとりであるなら、それはできません。
人を雇わなくても、
・外注する

・効率化する
ことで、時間をつくることはできます。

私がやっているのは、後者の「効率化する」です。
効率化には、仕事量のコントロールも欠かせません。
仕事を増やしすぎないようにするということです。

アクセルだけではなく、常にブレーキにも足を置いておきましょう。

強みを見つける・つくること

独立後、何を提供していくか。
その値付けも難しいのですが、値付けの源泉は強み。
強みがあれば、高くても買っていただけます。

その強みを見つける、つくるのは、言うほどかんたんではありません。
それなりの強敵であり、難しく、すぐには見つからないと思っておきましょう。
「強みがみつからなくて……」と安易に発するべきではありません。
日々の鍛錬を地道に続けていきましょう。

かといって、強みが見つかってから独立というわけにはいきません。
独立は、タイミングが命ですから。

強みが見つからないうちに独立せざるを得ず、走りながら強みをつくらなければいけません。
むしろ、走りながらでないと強みは見つかりません。

強みとは、お客様からの評価ですから。
「そのお客様」に評価さればいいのです。
強みとは、ピンポイントかつ相対的なもの
誰もが認める強みである必要はありません。

現実的には、お客様の定義と同様に、強みが見つからないまま仕事の依頼を受け、それを分析する必要があります。

・なんとなくの売上
でひとまず食べていけるようにし、
・なんとなくではない、望むお客様、売上
に入れ替えていく、流れを変えていくということが欠かせません。

そういったタイミングが独立して数年立ったタイミングで来るものです。
私は、2010年から2012年頃、独立して3年から5年の頃でした。

そして、
・お客様の定義のアップデート
・時間をつくる工夫
・強みをつくり、磨くこと
は、一生続きます。
それくらい難しいことです。

この難しいことを避けるなら独立しなければいいということ。
独立するなら、難しさに立ち向かっていきましょう。
難しいことって楽しいものですから。

低い壁で、かんたんに登れたらおもしろくないですから。

独立後、楽しみながら攻略していきましょう。

 



■編集後記
昨日はオフ。
朝から家族で海の森へ。
飛行機も撮れたし、ヨガもできたし、楽しめました。
(YouTubeはピントを失敗しましたが……)

1日1新Kindle『1日1新』
春の海の森まつり
海の森でYouTube収録

■娘(7歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
海の森というところへ。
普段はまだ使えず、期間限定でイベントがありました。
トランポリン、燻製体験、ショー、草そりなど。
ヨガも3人で。