人生2回の相続で損しないポイント

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相続。
人生で2回の相続がありえます。
そのときに損しないポイントをまとめてみました。

※実家 by Canon RP+16mmF2.8

人生には2回相続がある

相続とは、財産を引き継ぐこと。
人生には、2回相続があります。
それは、相続する・相続されるというケース。

「相続する」は、自分が財産を引き継ぎます。
基本的には、両親から引き継ぐわけです。
厳密には、2回。
たとえば、父から相続し、母から相続します。

「相続される」は、自分が財産を引き継ぐこと。
配偶者、子供がいれば、配偶者へ、子供へと2回相続します。

相続のタイミングは、大きく分けると、2回。
さらに2回ずつの4回ともいえます。

今回は、この大きく分けた2回について、相続で損しないポイントをまとめてみました。
どちらも考えておきたいものです。
ポイントは、どちらも
・財産がわかるか
・財産をわけられるか
・相続税がかかるか
というもの。

まずは相続する側からまとめてみました。

相続するときに損しないポイント

財産がわかるか

自分が相続する財産がわかるかどうか、把握できるかどうか。
万が一のとき、時間がかかるのは、財産の把握。
把握できていなければ、多くの時間を失う、つまり損します。

・預金がどこにどのくらいあるか
・保険に入っているか
・不動産を持っているか
・株や証券をもっていないか。暗号資産を持っていないか
・借金や今後払うべきものはないか
・今払い続けているものはないか
など、両親に財産を聞くのは、なかなか難しいものです。
ただ、相続の話をちょっとずつしておき、せめて「わかるように」しておいてもらいましょう。

両親が重めの病気になったり、入院したりすると、話をしづらくなります。
元気なうちに話をしたいものです。
また、認知症になる可能性もあります。

財産がわからずとも、ざっくりと推測してみるのもおすすめです。

財産をわけられるか

そしてその財産をわけられるか。
財産をどう分けるかを決めるのに時間がかかれば、損します。

まずは、誰が相続するか。

基本的には、配偶者、子供が相続します。
法律上決められているのは、配偶者と子供1人なら、配偶者 1/2 子供 1/2。

子供がいないなら、
配偶者と親の場合、配偶者2/3 親1/3
配偶者と兄弟姉妹の場合、配偶者3/4、兄弟姉妹1/4
と分けます。

法律上決められているとおり分けないこともできますが、そうすると決める時間もかかるものです。
もめるとさらに時間が……。

さらには、その財産をわけられるかどうかが大事です。
預金が1000万円 自宅が3000万円あって、これを2人で分ける場合、分けられるか。
預金が4000万円ならわけるのはかんたんですが、自宅があるとそうもいきません。

財産をわけられるかどうか、どうわけるかは考えておきましょう。
(可能な限り話し合っておきましょう。話しにくいことですが)

 

相続税がかかるか

相続があったときには、相続税という税金がかかります。
たとえば、5000万円の財産を受け取ると、配偶者・子供1人で半分ずつわけるなら、子供は40万円の相続税です。
そんなにかかりません。
なぜなら、5000万円から、4200万円(3000万円+600万円×2人)を引くことができるからです。
なおかつ、配偶者は、1億6000万円と財産の半分のうち大きい金額まで相続税がかかりません。

相続税がかかるケースは、100人に9人といわれています。

ざっくりと、相続税がかかるかどうかは、意識しておきましょう。
3000万円+600万円×相続人の数
を超えると、原則として、相続税がかかります。
(不動産、保険がある場合など、かからないケースも)

一方で、相続されるときに損しないよう、考えておきたいものです。

相続されるときに損しないポイント

財産がわかるか

相続というのは、
・相続する
・相続される
という順番になるものですが、そうとも限りません。

自分が先かもしれないわけです。
そうならないようにしつつも、備えておきましょう。

財産をわかるようにしておきたいものです。
自分の死後、家族が多くの時間を失わないようにしましょう。

とはいえ、配偶者、妻に財産を明かすのは抵抗があるもの。
私は、万が一ファイルとして、記録してわかるようにしつつ、死後、伝わるようにしています。
「万が一ファイル」のすすめと5つの効果
デジタル遺産の整理。万が一のとき、Google・Dropbox・Facebook・インスタ・ブログはどうなる?

デジタル遺産は特に要注意です。
このファイルを毎月見直しています。
その都度変わるからです。
パスワード関係もわかるようにしておきましょう。

私の場合、独立しているので、仕事の連絡先も入れており、アップデートしています。
コンサルティングやセミナーのご返金については、このブログにご案内をアップする予定です。
もし、連絡がとだえたときは、このブログをご覧いただければ。

財産をわけられるか

自分の財産をわけられるかどうか。
相続するときと同様、自分の財産についても考えておきたいものです。

もし財産を分けにくい場合は、遺言を残しておく方法もあります。
遺言の場合、たんにパソコンで打った、書いたというものだと効果がありません。
役所や専門家を通じて手続きしておきましょう。

それこそ早いうちに話をしておきましょう。
元気なうちに。
40歳、50歳、60歳、70歳などといった区切りがいいタイミングです。

引き継いでほしいけど「いらない!」と言われる可能性も。
その財産が売れるかどうかも引き継いでおきたいものです。
死ぬ前に処分しておいてくれと思われるかもしれませんが。
万が一ファイルには、自分の財産の換金性も入れておこう

 

相続税がかかるか

自分の財産で相続税がかかるかどうか。
3000万円+600万円×相続人の数
を超えると、原則として、相続税がかかります。

今かからなくても、将来かかる可能性はあるものです。
一発当たるかもしれませんし。
どちらにせよ、対策しておくのがおすすめです。

私も、娘に贈与しています。
愛する娘(8ヶ月)に110万円あげた話。0歳児に税金なしで贈与できる条件。

ただ、贈与すると、受け取った側に贈与税という税金がかかるので注意しましょう。
110万円までなら、贈与税はかかりません。
200万円なら、9万円
500万円なら、48万円
1000万円なら、177万円
の贈与税です。
(18歳以上の子供への贈与)

生きているうちに、
・財産をわかるようにしておく
・財産をわけられるようにしておく、分け方を決めておく
・相続税対策をしておく
ということを心がけておきましょう。

せっかく築いた財産で、愛する家族が困らないように。



■編集後記
昨日は、夜に『ひとり税理士の仕事術2022』を開催しました。
発売から7年。
ふりかえってみようかと。
毎年開催してもいいかなとも思っています。

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『ひとり税理士の仕事術2022』開催
家族で釣り
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法華嶽公園

■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
釣りがしたいということで、川釣りへ。
釣れませんでしたが……。
岩場や景色を楽しめたようです。

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