高いカメラは何が違うのか、その価値は? FUJIFILM X-E4・X-H2

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高いカメラだといい写真が撮れるのか。
決してそういうわけではありません。
なぜ高くなるのかを分析してみました。

※X-E4とX-H2 by Nikon Z9+135mmF1.8

 

20万円差のカメラで、安いほうを選んだ話

先日、1台のカメラを売りました。
FUJIFILMのカメラ H-X2です。
以前からX-E4を持っていて、このH-X2を買い、比較して、X-E4を残しました。
定価でいうと、
X-E4は、10万円ほど、X-H2は30万円ほど。
20万円の差があります。

中古だと、X-H2は、20万円弱でした。
(X-E4は、製造中止で今は、17万円ほどします)
セールで買い、売ったときは、19万円ほど。
1万円で借りたような感じです。

可能性としては、X-H2を残し、X-E4を売るというシナリオもありました。
X-H2のほうが性能は、いいので。
ただ、軽さ、小ささ、かっこよさで、X-E4を残しました。

浮気してごめん、X-E4。
フジフィルムのカメラを買い直した話。FUJIFILM X-E4を選んだ理由。

高いと、いい写真が撮れるのか。
売る前に比べてみました。

高いといい写真を撮れるのか?

同じレンズで撮ってみました。
左がX-E4(安いほう)、右がX-H2(高いほう)。

劇的に変わるわけでもないかなと。

今やカメラも過渡期。
写真はそうそう変わりません。
じゃあ、何が変わるのか、この2つを比較してみました。

 

高いカメラは何が違う?

比較するとこんな感じです。

X-E4 X-H2
有効画素数 2610 万画素 4020 万画素
エンジン CMOS4 CMOS5HR
撮影感度 標準:ISO160~12800 標準:ISO125~12800
拡張:ISO80、100、125、25600、51200 拡張:ISO64、80、100、25600、51200
記録フォーマット JPEG/RAW JPEG/RAW/TIFF/HEIF
連写撮影 約30コマ/秒(電子シャッター、1.25Xクロップ時) 約20コマ/秒(電子シャッター、1.29Xクロップ時)
約8コマ/秒(メカニカルシャッター使用時) 約15コマ/秒(メカニカルシャッター使用時)
シャッタースピード 電子:1/32000秒~15分 電子:1/180000秒~15分
メカニカル:1/4000秒~15分 電子先幕・メカニカル:1/8000秒~15分
ファインダー 0.39型有機ELファインダー 約236万ドット 0.5型有機ELファインダー 約576万ドット
ファインダー倍率 0.62 倍 0.8 倍
液晶モニター 3型(インチ)162万ドット 3型(インチ)162万ドット
撮影枚数 ファインダー使用時:430枚 ファインダー使用時:510枚
液晶モニタ使用時:460枚 液晶モニタ使用時:540枚
記録メディア SDカード等 CFexpressカードTypeB、SDカード等
スロット シングルスロット ダブルスロット
防塵・防滴
手ブレ補正機構
インターフェース USB Type-C、HDMIマイクロ USB Type-C、HDMI
動画記録画素数 4K(3840×2160)29.97p 8K(7680×4320)29.97p
幅x高さx奥行き 121.3×72.9×32.7 mm 136.3×92.9×84.6 mm
重量 約364g(バッテリー、メモリーカードを含む) 約660g(バッテリー、メモリーカードを含む)
約315g(本体のみ) 約579g(本体のみ)

どのメーカーも同様の傾向があります。
高くなる理由は、次のようなもの。

・画素が増える
・カメラのセンサーがよくなる→オートフォーカスが賢くなる
・画像処理エンジンの性能が上がる
・連続撮影できるようになる
・ファインダーがきれいに、より見やすくなる
・電池が持つようになる
・カードのスロットが2つになる
・防塵、防滴がつく
・手ぶれ補正がつく
・動画性能が上がる

このうちどのくらい必要かです。
軽く小さくなって高くなるというのは、意外とありません。
重く大きくなっても性能が上がる方向性です。

画素が増えていいことがあるかどうか。
通常使う分には問題ありません。
ただ、なんだかんだ画素が多いほうがパソコンで見るときもきれいな傾向はあります。

オートフォーカスは、動くもの、動物や子どもなどを撮るときに助かるものです。
ただ、高くなることを許容できるかどうか。

連続撮影が必要かどうか。
同じく動くものを撮るときにあると便利ではありますが……。

ファインダーがきれいなのはうれしいです。
私は、ここにお金をかけてもいいかなと。

防塵・防滴があると安心ですが、かといってずぶ濡れになっていいかというとそうでもありません。

手ブレ補正はあると写真が安定しますが、そこにいくら払うかどうか。

ミラーレスで動画を撮らないなら、動画性能は気にならないでしょう。
4Kはまだしも、8Kが必要かどうかです。

FUJIFILM X-E4→X-H2は、
・画素が上がった→さほど魅力を感じず
・ファインダーの数値は上→確かに見やすいがE4でもいいかなと
・オートフォーカス→性能は上がっているけど、すでに持っているカメラほどではなく
・防塵・防滴、手ブレ→すでに気をつけているので特に
という感じでした。

X-E4の小ささ、軽さ、かっこよさが勝ったという感じです。
他のカメラよりも小さく、そのポジションの勝利でもあります。

私が過去に買ったカメラで、高くなってよかったケースを挙げてみました。

Sony α7S→α7SⅢ
・ファインダーが見やすくなった
・メニュー、システムの改善がうれしい
・CFexpressカードが使える(速い)
という点で気に入っています。
手ブレ補正もなんだかんだ助かることもありますし。
(α7SⅢは現役です。)

Sony α7SⅢと初代α7Sの比較。値段分(25万円)の差はあるかどうか。

Nikon Z5→Z7Ⅱ
・暗いところに強くなった
・オートフォーカスがかしこくなった
・画質が上がった
などというメリットがありました。

Nikon Z5とNikon Z7Ⅱを比較。20万円差はあるかどうか

Nikon Z7Ⅱ→Z9
・縦で持ちやすくなった
・オートフォーカスがかしこくなった
・ファインダーがさらに見やすく
・連続撮影をしやすく
・シャッタースピードが上がった
・ボタンが多く操作性が上がった
・センサーシールドがついた(レンズ交換時にシールドがしまる)
・電池が大幅に持つようになった
・気が済んだ

→最も上のカメラを買い、気が済んだというのも大きいメリットです。
重く、大きくなりましたけど。

Nikon Z9レビュー。1.3kgを軽く感じるその魅力・Z7Ⅱとの比較。

Canon RP→R6
・ファインダーがやや見やすく
・サイレントシャッターが使えるように
・シャッター音がよくなった
・カードスロットが使いやすく
・センサーシールドがついた(レンズ交換時にシールドがしまる)
・シャッタースピードが上がった
・電池が持つように

Canonのフルサイズミラーレス RPとR6の比較・おすすめポイント

おおむね新しいほうを残しています。
今回のケースでは、X-E4の魅力が勝ったのか、X-H2が今ひとつだったのか。
これは気分的な問題あります。
FUJIFILMのX-E4やX-H2は、APS-Cというセンサー。
その上のフルサイズもあります。
APS-Cで性能がいくら上がっても、センサーサイズの差はいかんともしがたいものです。

そのセンサーサイズで、性能が上がる(=X-H2のように)限界はあります。
APS-Cで選ぶなら性能ではなく、見た目や小ささ、軽さでしょう。
(今回取り上げたどちらもいいカメラです)

そして、新しいほうがいいのかどうか。
高いとしても。

その選択基準は、写真というよりも、
・持ちやすさ
・見た目
・操作性
・すっきり感
などもあるでしょうね。

冷静に性能を比較しつつ、自分の心に従いましょう。
通常は最新型を買っておけば大きく外しません。

ただ、2021年問題も考慮してみていただければ。
2021年以前のカメラ・レンズがお得



■編集後記
昨日は、早朝から朝まで執筆。
その後、YouTubeを収録して出発。
プロフィール写真撮影の仕事で、屋内、屋外と楽しく撮影させていただきました。
帰宅してブログを。

1日1新Kindle『1日1新』
Meta Quest 3 Pistol Whip、Rezzil
とあるお客様のオフィスで撮影

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
ちょっと熱があったので学校を休みました。
念のため。
元気でしたけど。
外に出たそうでしたが、『すすめの戸締まり』をレンタルして、なだめました。
劇場にもいったんですけどね。

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