私が独立したのは2007年8月1日。
約11年半の今、独立当初考えていて勘違いだったこととアタリだったことをまとめてみました。
参考にしていただければ。
※2007年 はじめてのセミナー かたい・・・。
独立時の勘違い
独立時に考えていたことには、今思えば、
・勘違いだったな
・間違えてたな
・違ったな
・青かったな
・甘かったな
というものがあります。
人生はじめての独立(そして一度きりにしたいものです)。
勘違いがあった当たり前だと思います。
こういったことがありました。
独立すれば仕事の依頼がくると思っていた
最も大きな勘違い。
独立したら、それなりに仕事がくるかなとは思っていました。
それは勤めていたところとの比較でもあります。
まあ、そんなことはなく・・・
8月に独立して11月まで、月5万円ほどの売上でした。
独立前、仕事ができてた
独立前、それなりに仕事ができていたつもりでしたが、大きな勘違いでした。
独立してお金や時間に苦しんで試行錯誤してこそ提供できるものがあります。
そうではない独立前は、机上の数字だけで語っていたことに気づきました。
税金の痛みも、独立してから味わったものです。
独立すれば自由
独立したら、自由にできる!と思いきや、やることはそれなりにあります。
文房具買わなきゃとか、電池がないとか、郵便物を整理したり、電話に出たり(当初)。
税理士の仕事でも、受注前の問い合わせ、面談、見積書づくり、契約書づくりなどがあり、その打ち合わせの時間や移動の時間もかかります。
お客様の情報をソフトに登録したり、前年までのデータを分析したりということも。
全然自由じゃない・・・と。
週休3日とかにしようと思いきや、夢のまた夢でした。
ガツンと稼いで、ゆっくりしよう
定年まで働かず、最初のうちにガツンと稼いであとはゆっくりしようかなとも思っていました。
ところが、稼げる力もなく、ゆっくりするほどのお金なんて無理です。
そして、その「ゆっくり」自体に意味があるのかどうか。
ガツンどころか、あと何か月お金がもつかの心配のほうが先でした。
オフィスは持つべき
・オンとオフはわけたいよね~
・ひとまずは借りるか
・ゆくゆくはきれいなビルの高いところがいい
なんて考えていました。
スーツは着るべき
やっぱスーツ着たほうがいいよね、着ないと落ち着かないわ・・・と、無駄にスーツを着ていました。
休みの日のセミナーも。
疲れたら休む
土日休むのも自由だし、ずっと仕事して疲れたら休むようにしようと考えていました。
その結果、時間管理スキルはまったく上がらず、胃が痛くなる羽目に。
独立してストレスがなくなったはずなのに、胃が痛くなったことがショックでした。
本を書く人はすごい
有名人、本を書く人はすごい人だーと。
それでほいほい契約してしまい失敗したこともありました。
(今、本を書いているからこそいえます。別にすごくないです)
Excelは自分のためのもの
当時からExcelで効率化したり、PCやITを使って仕事を楽にしたりしていましたが、自分のためだけに使っていました。
これを提供して喜んでいただくなんてことは考えていません。
こちらのことを考えて営業してくださる
独立後は、いろんな営業をされます。
「あぁ、こんな小さなところに、こんな大会社が営業に来てくれるなんて。しかも親切で」
と思っていましたが、必ずしもこちらのことを考えてくれているわけでありません。
売上が欲しいですし、担当者の成績も欲しいでしょうし。
紹介で仕事を増やす
紹介で仕事が増えていくっていいなぁと、紹介してくれる方がいるところに行くようにしていました。
自分の声を直接届けて、仕事の依頼を受けるという意識が少なかったのです。
同業だから同じ方向性
同じ仕事をしていれば、同じ方向性で、わかりあえるとは思っていました。
すべてではないにしろ。
それで、団体に入ってみたりもしましたが、そうでもなく。。
あらゆる人を救える
独立したら、お客様のお役に立ちたい!あらゆる方の!と思っていました。
が、自分自身そんな力はなく、今は「こういう方ならお役に立てる」ということを考えています。
そうしないと方向性もブレますので。
独立時のアタリ
少しだけではあるのですが、独立時に考えていて、これはよかったなと思うものもあります。
今も続けていることです。
ブログを書く
独立が決まったとき(独立の3週間前)にブログをはじめました。
ブログの知識や書くべきことや位置づけは、大きな勘違いがありましたが、ブログを書くこと自体は当たっていたかなと。
ホームページもつくり、ネットを使ったこともアタリではあります。
本を書く
本を書きたい!と思い、そのステップの1つとしてブログを書きました。
これも、本を書くために必要なことやネタなど、いろいろ勘違いはありましたが、本を書くこと自体はアタリです。
セミナーをやる
人前で話せるようになりたいと考え、セミナーをやると決めていました。
これもその位置づけは勘違いでしたが、なんとか開催できたのはアタリです。
ただ、当初は2007年1回、2008年1回という少なさで、2009年に奮起して11回でき、その後も続けています。
勉強する
独立したら、勉強がもっと必要だと感じ、本を読むようになったりセミナーに参加するようになったりしました。
遅いと言えば遅いのですが。
(独立時の34歳で、本を読む習慣はなく、セミナーには自腹で1回しか参加したことがありませんでした)
勉強するものも、専門知識だけではなく、仕事のやり方、営業、読み方・話し方・書き方といった基礎知識・スキルも大事だと思っていたのもアタリです。
なんせ独立するまで、値付けをしたこともなく1円も売ったことがないのですから。
(ゲームソフトや本は売ってましたが)
漠然とした不安の中、勉強はやっていた(今も)ことはアタリでした。
大きくするのが正義か
独立当初人を雇っていたことがありました。
正社員です。
その一方で、人を増やしてもっと大きくするのがいいのかどうかの葛藤や業界の成功モデルへの疑問はあり、多くの失敗もしました。
今は軸が定まっていますが、このときにこの葛藤や疑問を捨てなかったのはアタリです。
安く多くはできない
どういう方向性にしろ、安く多くはできないなと考えていました。
独立当初に仕事がなかったのは、私の力不足に加え、この方針があったからです。
値段で断れられることも多数でした。
とりあえず食べていく!と考えて、仕事を増やし過ぎなかったのはアタリでした。
人を増やしてオフィスを大きくして、お客様を増やして・・となると、方向転換もきかなくなります。
仮説・検証・修正が大事
勘違い・アタリは、独立当初もありますし、その後もあります。
今だって、勘違いしていることがあるかもです。
結果が間違っているとしても、やる前に仮説を立てて、「こうじゃないかな」「こういう結果になるだろう」というのは大事だと思っています。
仮説を立てたものを検証して、もし修正が必要だったら修正すればいいかと。
最初からアタリを引くことなんてほとんどないでしょうし、むしろ勘違いのほうが多いと思っておいたほうが楽です。
となると、「修正できるか」が重要となります。
私は、この勘違いの修正に苦労しました。
苦労するものは、契約やお金がからむものです。
・途中でやめることができるか
・解約のタイミングはいつか(〇か月前とか)
・違約金はかかるか
といったことは意識しましょう。
修正にお金・時間がかかることもあれば、そうではなく、自分の気持ち次第のことも多いです
その気持ち、メンタルの壁をうちやぶると、修正スキルが身につきます。
修正スキルがあれば、最初の飛びつき、行動力が磨かれるので、より多くの仮説→検証ができるわけです。
勘違いがあったら、全力で修正しましょう。
そのうち(といってはなんですが)アタリが見つかります。
仮説の精度が上がるイメージです。
■編集後記
昨日は、アドビのPhotoshopの検定試験。
なんとか合格しました。
勉強の過程でいろいろ知ったこともあり、今後に活かせそうです。
次は、illustratorを受けます。
■昨日の「1日1新」
新橋→永田町→日比谷をシェアサイクル
DEEN&DELUCA ミッドタウン日比谷
アドビ公認アソシエイト Photoshop試験
■昨日の娘日記
私の音声認識用のヘッドセットを耳にかけて、聴診器のようにして遊んでいたので、100均で聴診器を買いました。
胸にあててくれ、「大丈夫!」と遊んでいます。
気に入っていて、喜んで、外にも持っていくくらいです。
■著書
『税理士のためのプログラミング -ChatGPTで知識ゼロから始める本-』
『すべてをがんばりすぎなくてもいい!顧問先の満足度を高める税理士業務の見極め方』
ひとり税理士のギモンに答える128問128答
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ひとり税理士の自宅仕事術
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