おすすめ本を答えられないケース

「おすすめの本はありますか?」と聞かれて、答えられるときとそうでないときがあります。
そして、「おすすめの本」がたくさんあることはいいことなのかどうか。
考えてみました。


※ 夢中で読んだ本はおすすめ? by Sony α1+50mmF1.2

自分が書いている分野の本

おすすめ本として、自分が書いている分野は答えにくいものです。
私が書いている分野は
・税金
・経理
・独立
・税理士
・Excel
・仕事術
などなど。

これらの分野の本は、ほぼすべて読んでいます。
「すべて」と言い切りたいくらい。
本を書くときには、その市場調査は必須ですから。

というよりも、本を書く前、本を書きたいなら、その分野の本はすべて読んでおくべきです。
ネタを得るためというわけではなく、違いをつくるために読みます。

これらの分野そして、これから書こうと思っている分野については、出版社の方よりも詳しいつもりです。
こちらは、分野を絞っているのでそれくらいじゃないといけないでしょう。

自分が書いている分野でおすすめの本がある可能性はあるか。
自分が本を出した後ならありえるでしょうが、自分が本を出す前にはありえないという状況にしておきたいものです。
自信過剰にならないようにしつつ。

おすすめ本を乗り越えるべく書きましょう。
そして、本を書きたいなら、そのおすすめ本をどうやったら越えられるか。
日々考えておきましょう。

自分がセミナーをしている分野の本

自分が本ではなく、セミナーをしている分野の本は、たいていおすすめできません。
なぜなら、本で伝わりにくいことをセミナーにしているからです。
それでも「本でおすすめするなら……」と、たまーに紹介することもありますが。

本とセミナー。
本のほうが安く、多くの場合、時間もかかりません。

仮に本を読めばわかることなら、セミナーをする意味はないでしょう。
それなりの対価をいただいているわけですから。

本を書きたいなら、セミナーもすべきだと思っています。
セミナーをしてみて、本に書けること、書けないことがわかるからです。

本に書く分野をセミナーで話してみて、開花するものもあります。

少なくとも、セミナーで話した分野で、「くわしくはこの本を」ということがないほうがいいかと。
本に書けないからセミナー、この世のどの本にも載っていないからセミナー、そして、自分は本を出していないけど伝えたいことがあるからセミナーというスタンスでありたいものです。

セミナーを補完するような本ならおすすめ本になりえますが、セミナーと同じ方向性の本なら、おすすめ本にはなりません。

人生が変わった本

読んで自分の人生が変わった本。
これをおすすめするかどうか。

軽々とおすすめはできません。
とっておきのネタだからというわけではなく、その本が自分以外にも合うかどうかはわからないからです。

合う可能性があれば、おすすめすることもあります。

おすすめ本とは、「読んでみるといいですよ」というものです。
そうではなく、書いてある1フレーズ、1ワード、スキル、知識だけなら、読まずにそれを伝えれば十分でしょう。
自分の本やセミナー、ブログといった発信で。
(ただ、そのまま出すと単に紹介するだけになるので、自分のものにしてから出しましょう)

セミナーほどでないにしても、本はお金も時間もかかります。
それでもおすすめする本は、本来もっと重いものです。

私は、本をほぼ紹介しません。
「おすすめ本」というものは難しいからです。

読んですぐに変われるわけでもありませんし。

大量の本を読んだ上で、「おすすめ本」が少ないという状態を目指しましょう。
自分が発信者になるということです。
誰かの人生を変えるべく。

独立して、同じステージに立っている以上、
・目からうろこ
・これは新しい!
・おすすめです!
ということは減らしたほうがいいんじゃないかなと思うのです。

 



■編集後記
昨日は、稚内へ。
雪のため、札幌か旭川に降りる可能性もありました。
ホテル代と帰りの飛行機代が飛んでいきますが、それでもいいかなと。
結果、無事着きました。

雪に慣れていないので苦戦しましたがなんとか。
お店がなくランチにも苦戦……。
その後、タクシーで、水族館、岬へ。
貸し切り状態でアザラシを楽しみました。

帰りはタクシーで。
日没(16:15)後は、さらに寒くなり、アザラシがすばらしくシャッターを切っていたので、いろいろヤバかったです。
無事に帰って風呂に入り、夜はたこしゃぶを。

1日1新Kindle『1日1新』
稚内
ノシャップ岬
ノシャップ水族館

■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
稚内へ。
娘とは、朝見送ったきりでした。
雪で条件付き運航だったので、「帰ってくるかも」と言い残しつつ。
稚内の雪、娘にも見せたかったなと。
さすがに多すぎでしたが。