freeeかMFか。フリーランス・ひとり社長のクラウド会計ソフト選び。

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クラウド会計ソフトfreeeMFクラウドが値上げされました。
フリーランスとひとり社長がどのソフト、どのプランを選ぶべきか、考えてみます。
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※スクリーンショットで作成

クラウド会計ソフトのメリット

クラウド会計ソフト、ネット上で使える会計ソフトには次のようなメリットがあります。
・ネットバンクと連動して、取引を取り込むのがスムーズ
・Macでも使える(電子証明書対応ネットバンクはWindowsのみ)
・ソフトをインストールしなくてもいい

そして何よりも大きなメリットは、「考え方が、やや新しい」こと。
従来の会計ソフトは、PC以前の専用機からの考え方が染みついています。
一般の方ではなく、専門家のためのソフトでした。

その傾向は今も続いています。

クラウド会計ソフトは、新しく登場したこともあり、考え方がやや新しいです。
あくまで「やや」ですが・・・。
随時改善され、バージョンアップされているとはいえ、一般の方にとって、まだまだ使いにくい部分は多いです。

現状でベストな会計ソフトはなく、消去法でいえば、
・従来型の弥生会計、やよいの青色申告
クラウドのfreeeまたはMF
が、ひとり社長、フリーランスの選択肢となります。
(上記のものをお客様ごとに使い分けつつ、Excelを併用しています。)

弥生会計のクラウド版、やよいの青色申告オンライン、弥生会計オンラインは、現状問題外です。
反応、処理速度が遅く、メニューも使いにくく、おすすめしません。
【関連記事】フリーランス、ひとり税理士の≪やよいの青色申告オンライン≫使用後レビュー | EX-IT
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【関連記事】弥生会計オンライン。 いちブロガー(ときどき税理士)のファーストインプレッション | EX-IT
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freeeかMFか?フリーランス(個人事業主)の選択

フリーランス(個人事業主)の場合、freee、MFで次のような選択肢があります。
※2016/05/25現在

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それぞれ無料プランもありますが、データ数の制限、データ保存期間の制限などがあり、実質考慮外です。

当初は、freeeは、税込980円/月、MFは、税込800円/月でした。
それぞれ最安のプランは、freeeがスターターで税込み1,058円、MFがベーシックで税込み864円です。

消費税申告があるならfreee

フリーランスで消費税の申告までやりたいなら、freeeしかありません。
MFには消費税申告機能がないからです。
(消費税申告のみ、税理士に依頼する場合は、税理士が消費税申告ソフトをもっているので問題ありません)

電子帳簿保存したいならfreeeのプレミアムプラン4,298円

電子帳簿保存とは、レシートをスキャンしてデータで保存し、レシートを捨てることができる夢のような制度です。
ただ、レシートのスキャン精度は完璧ではなく、スキャンも手間がかかり、かえって手間もかかります。
これをやるなら、現状、freeeのプレミアムプラン(月4,298円)しかありません。
(MFも対応予定だそうです)

また、現行の法律では、スキャンする人とチェックする人をわける必要があり、フリーランス、一人社長は実質使えないのです。
【関連記事】freeeならレシート・領収書をスキャンして捨てられる?スキャナ保存・電子帳簿保存法・タイムスタンプに対応したけど現実的には使えない・・。 | EX-IT
リンク

MFも電子帳簿保存に対応したあとに、高価格プランを出してくるでしょう。

電話サポートを受けたいなら、freeeのプレミアム、MFの電話ベーシック

クラウド会計ソフトは通常、メールかチャットでのサポートです。
freeeのスタータープラン(月1,058円)は、メール、チャットは優先されません。
どのくらい後回しにされるかは不明ですが。

freeeのプレミアム(月4,298円)、MFの電話付ベーシックプラン(年払いのみ18,576円)なら、電話サポートがついてきます。

電話のサポートは必要ないでしょう。
チャットで十分です。
ただ、freee、MFのチャットをさんざん試した結果(お客様としても、自分としても)、
・freeeのチャットはいまいち
・MFはそこそこ
という印象があります。

会計ソフトを使ったことがあるならMF、使ったことがないならfreee

会計ソフトを使ったことがあるならMF、そうでないからfreeeがおすすめです。
freeeは会計ソフトとは、また違った考え方なのです。

MFも、多少は会計ソフトに近いとはいえ、それでも使いにくい部分があります。
データを修正するとなると、どちらも使いにくいです。

きちんと設定して本当の意味で全自動にすれば楽なのですが。

結論

クラウド会計ソフトを使うなら、
・freeeのスタンダード(月2,138円)
・MFのベーシック(月864円)
が選択肢として残り、安いほう(MFのベーシック)で十分です。

一長一短なので安いほうがいいでしょう。
なお、これまでfreeeの標準プラン(月980円)を使っていた場合、2017年5月9日よりスタンダードプラン(月2,138円)に変更となります。
それまでに考えておきましょう。

freeeからMFへのデータ移行はできます。
(個別コンサルティングで承っています)

freeeのスタータープランだと、数字の確認ができません。
通常(今の標準プラン、今後のスタンダードプラン以上)だと、こういったレポートがありますが、

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スタータープランだとこれだけです。
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せめて、この推移表だけでも見ておきましょう。
確定申告が終わりさえすればいいと考えていては、いつまでたっても数字に強くならず、いつまでたってもお金の心配が消えません。
会計ソフト側が、数字やお金に強くなる役割を担ってくれればいいのですが、そうではなく、すべての会計ソフト会社が「売れればいい」「確定申告終わればいいだろ」的な商売重視であるのは悲しい現実です。
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freeeかMFか?ひとり社長(法人)の選択

ひとり社長(法人)の場合、freee、MFで次のような選択肢があります。
※2016/05/25現在

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フリーランスの場合と同様に、
・電子帳簿保存
・電話サポート
がある高いプランは必要ないでしょう。

freeeでもMFでも、ライトプラン(月2,138円)で十分です。
MFは消費税申告がないことに注意しましょう。

freeeの資金繰りシミュレーション、予実管理がどのくらいのものかにもよりますが、会計ソフトのこういった機能は中途半端なことが多いです。
(これらの機能は、記事執筆現在、まだ提供されていません)

MFのライトプランでは電子証明書が必要なネットバンクの取り込みができません。
この電子証明書取り込みは、Macではできず、Windowsのみです。
いっそ、電子証明書付のネットバンクはやめるのも手でしょう。
私の場合は、法人は、ゆうちょと住信SBIネット銀行を使っています。
これらは電子証明書が必要ないので、普通にMacで取り込めるのです。
電子証明書があれば大丈夫という問題でもありません。

クラウド会計ソフト、通常の会計ソフトに限らず、いいものが出たら乗り換えるスタンスも重要です。
このように、値上げやサービスの変更はあり得ます。

MFクラウド会計(マネーフォワード)





【編集後記】

最近、ハーゲンダッツのNewマカダミアナッツに、はまっています。
Newになって、ナッツがさらにおいしくなったのです。
ときどき3割引になっているので、買い込んでいます。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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