弥生会計オンライン。 いちブロガー(ときどき税理士)のファーストインプレッション

2015/7/7にサービスが開始された、弥生会計オンラインを使ってみました。
最初の印象をレビュー(レポート)します。
弥生会計オンライン

弥生会計オンラインは法人用

今や、オンラインで使える会計ソフトは珍しくありません。
クラウド会計ソフトといわれ、
よく使われているものに
freee
・MF(マネーフォワード)
があります。

これらのソフトは、
・オンラインで使える(Macでも使える)→逆に言うとオンライン、ネットにつないでないと使えない
・月額料金を払って利用する(バージョンアップ費用も込み)
・複数人で共有できる(できないソフトも)
・ネットバンクやクレジットカードなどをネットサービス経由で取り込むことができる
といったところが特徴です。

弥生会計のオンライン版というと、やよいの青色申告オンラインというサービスがすでにあります。
ただし、これは、個人事業用でした。
【関連記事】フリーランス、ひとり税理士の≪やよいの青色申告オンライン≫使用後レビュー | EX-IT
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今回、サービス開始された、弥生会計オンラインは、法人用です。

弥生会計オンラインのファーストインプレッション

ひととおりさわってみた最初の印象をまとめてみました。
(今後、改善されるかと思います)

1 Macで使える

ネットサービスのため、Macでも問題なく使えます。
会計ソフトというと、Mac対応のものがほとんどなく(あっても使いにくい)、現実的には、クラウド会計ソフトをを使うか、MacにWindowsを載せて使うかしかありません。
私は、freeeやMFを研究用に使いつつ、Macに載せたWindowsで弥生会計、Excelを使って決算までやっています。
(ほとんどのお客様はExcelのみで決算書、総勘定元帳まで使っています。現状は、顧問契約又は個別コンサルティングのお客様にのみ提供です)

【関連記事】Macで弥生会計は使えるか? | EX-IT
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【関連記事】かんたんに使えるようになります!MacでWindowsを使うまでの手順 | EX-IT
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2 反応はやはり悪い

クラウド会計ソフトの宿命とも言える、反応の悪さは、やはりあります。
画面の切り替え、データ入力で、ワンテンポ待たされてしまいます。
実質的に入力するのはかなり厳しいでしょう。


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3 ネットバンクは直接取り込みではない

freee、MFは欠点があり、使いにくいところも多いのですが、間違いなく便利なのは、ネットバンク、クレジットカードの自動取り込みです。
一度設定しておけば、自動的に、取引を取り込み、仕訳にしてくれます。

弥生会計オンラインにもその機能はありますが、直接、自動取り込みではありません。

連携しているサービスを通じて取り込みます。
私はiPhoneで使っているMoneytreeで取り込んでみました。
スクリーンショット 2015 07 08 11 10 11

取り込み後にこういった画面になります。
右側の赤い部分で、[送信]、つまり取引を取り込むかを指定しなければいけません。
結構な手間です。
ただ、ページごとに一括して指定できる便利な機能もありますが、・・・今回私が取り込もうとした取引でも、10ページあるので、ページごとに指定しなければいけません。
ページ切り替えせずに表示する機能は欲しいところです。
スクリーンショット 2015 07 08 11 13 39

※今後直接取り込みになるようですが。。

追記2016/10/04:直接取込できるようになりましたが、Macでは使えません。

4 複数のタブで開けない

他のクラウド会計ソフトでは、複数のタブで画面を開くことができます。
たとえば、データを入力しながら、集計結果を見たいときに、WindowsならCtrlキー、MacならCommandキーを押しながらクリックすると、別のタブで開けるのです。
これが弥生会計オンラインではできません。
設定するとき、結果を見るときなど毎回画面が切り替わります。

5 数字入力時にモードの切り替えができない

入力画面はこんな感じです。

取引先までは日本語モードで入力していきますが、数字入力時にもそのモードが継続されます。
金額は半角数字なので、自動的に切り替わって欲しいところです。
他のソフトは切り替わります。
Excelでも[入力規則]で必ずこの設定はやります。
スクリーンショット 2015 07 08 11 21 04

6 残高を取り込めない

新規に利用開始する場合、事業年度スタート時の残高が必要です。
これはどのソフトもそうなのですが、いちいち入力するのは大変です。
CSVからの入力ができるようになって欲しいと思っています。

7 Excelからのインポートは可能

Excelで作ったデータをインポートすることができます。
ただし、弥生のインポート形式に変換しなければいけません。
スクリーンショット 2015 07 08 10 35 54

8 表のエクスポートはできない

データのエクスポートもできますので、データをExcelで加工することも可能です。
ただし、表のエクスポートはできません。

スクリーンショット 2015 07 08 11 26 20

9 推移表がない

データのチェックや意思決定に便利な推移表がありません。
前期比較もできないようです。
(前期のデータが別途必要ですが)

10 入力したデータが見づらい・・・・

入力後のデータが非常に見づらいです。

このデータは、「7/1 会議費 /現金 302 スタバ 会議費」という取引なのですが、2段に表示され、ぱっと見わかりません。
これが複数行あると、本当に見づらいです。。。
スクリーンショット 2015 07 08 10 34 19

※追記 1行で表示できるようになりました。

11 初年度28,080円。安くはない

無料体験プランなら、2ヶ月無料。
セルフプラン(サポートなし)なら、初年度28,080円(14ヶ月利用)。
ベーシックプラン(サポートあり)なら、初年度32,400円(14ヶ月利用)。
スクリーンショット 2015 07 08 11 30 48

安くはありません。
通常の弥生会計が、32,000円ほどなので、機能が落ち、同じくらいの値段なら、通常のパッケージ版の方がいいでしょう。

12 チャットサポートがない

クラウド会計ソフトで評価が高いチャットサポートは、有料プランでもありません。
(ただ、他サービスのチャットサポートはそれほど精度が高くなく、曖昧な答えも多いです。)

13 決算ができない

現状の弥生会計オンラインは、なんと決算ができません。
決算書も作成できず、作成するなら通常の弥生会計を使わなければいけません。
自分で経理をやっている場合、弥生会計も買わなければいけないことになります。

スクリーンショット 2015 07 08 10 24 44

大きな欠点ですし、今お金を払う必要はないと言えるでしょう。

※追記:決算はできるようになりました。

税理士に気をつかわず、ゼロベースで会計ソフトを作るべき

他のクラウド会計ソフトも含めて、使ってみて感じるのは、税理士(会計事務所)に気を遣いすぎだということです。

顧客獲得のためには、税理士の顔色もうかがう必要があるのでしょうが、うかがいすぎだと思います。
むしろ切り捨てる覚悟で、一般のユーザーに向けて、ゼロベースで会計ソフトを作った方がいいものができるのではないでしょうか。
(freeeはその傾向がややあります。)
今回の弥生会計オンラインも、通常の弥生会計の延長上(機能が劣る部分も多い)でしかありません。

こういういったソフトを開発する際に、ユーザーの声を聞いているかどうかわかりませんが、税理士(会計事務所)ではなく、一般ユーザーの声を聞くべきです。

「伝票」という概念はもう捨てるべきだと思っています。
捨てて入れば、こういった入力画面にならないはずです。
スクリーンショット 2015 07 08 11 21 04

編集する場合も、[編集]をクリックして、伝票を出して編集という2ステップになってしまいます。
反応がにぶいウェブサービスだからこそ、クリックや画面移動は減らした方がいいでしょう。

Excelのようなシンプルな入力フォーマット、編集のやりやすさの感覚が理想的なのですが、難しいのかもしれません。
実際の私のデータ入力画面です。
借方、貸方双方の金額を入れる必要なく、入力スピードも速いです。
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弥生会計オンラインは正直様子見レベルで、クラウド会計ソフトを使うならfreee、MFのいずれかをおすすめします。





【編集後記】

昨日の夜、ラーメンが食べたくなり、ヌードルメーカーで麺を作りました。
ヌードルメーカー、使う頻度は少ないのですが、パスタ、そば、ラーメンはやはりおいしいです。
(うどんはいまいち)

【関連記事】【ヌードルメーカー レビュー】パスタ、うどん、そば、自宅で10分!おいしい麺がつくれます! | EX-IT
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スープは、味覇(ウェイパー) です。とんこつ系ならこれでいけます。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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