Sony wena 3とApple Watch の比較。メリット<経理が非効率というデメリット

ソニーのスマートウォッチ wena (ウェナ)3を買ってみました。
Suicaも使えて便利なのですが、致命的な欠点もあります。

※wena 3  by Panasonic G100

Apple Watchの使いみち Suica

スマートウォッチといえばApple Watch。
これまで愛用してきました。
ただ、なんだかんだその使い道はSuica。
スマホよりも楽に決済でき、娘を抱っこしていても改札やスーパーで支払いができるというのが絶大なるメリットなのです。

他のスマートウォッチやウェアラブルデバイスに興味があっても、Suicaがないしなーと思っていました。
そんな中、発表されたのがSonyのスマートウォッチ wena 3。
ソニー ウェナ SONY wena スマートウォッチ 電子マネー Suica Alexa搭載 活動量計 iOS/Android対応 wena 3 rubber Black WNW-A21A/B

wena 3とあるとおり、これまでもWenaはあったのですが、Suicaがないしなーと思っていました。

今回のwena 3では、Suicaが使えるようになったのです。

期待を込めて注文し、買ってみました。
私が買ったのはwena 3 rubber(ラバー)というもの。
ラバーのバンドで、26,400円。
最も安いタイプです。

ラバーのバンドを切って調整します。

その他にも、レザーバンドが33,000円、メタルバンドが36,000円といったバリエーションがあります。
まずは、wena 3のメリットについてあげてみました。

wena 3のメリット

 

好きな時計をスマートウォッチにできる

wena 3は、時計のバンドの部分がディスプレイになっているのが特徴です。

イメージとしては、こんな感じで好きな時計のヘッドをつけることができます。

愛用している時計を、スマートウォッチにすることができるのです。

これはおもしろいなとは思うのですが、私はそれほどメリットに感じていません。
時計に興味がなく、Apple Watch 以前は、時計を使っていなかったくらいです。
今回、wena 3 rubberを買ったのは、ヘッドをつけなくても、ウェアラブルデバイスとして使うことができるからでした。

こんな感じで腕につけて普通に使うことができます。
(ヘッドをつけて使うこともできます)

好きな時計をスマートウォッチ化できるというのは、人によっては大きなメリットでしょう。

私によっては、バンドだけで使えるのがメリットです。
Apple Watchや時計のような威圧感がありませんので。
重さはどちらも似たようなもんですけどね。

 

wena 3は、iPhone が必要ない

Apple Watch は iPhone がないとアクティベーション=使い始めることができませんし、アップデート=更新もすることができません。
アクティベーションし、更新をしないのであれば iPhone が手元になくても使うことができます。

スマホの選択肢は iPhone と Android。
以前と比べると iPhone の優位性はなくなっている今、「スマートウォッチを使うのに iPhone が必須」というのはデメリットです。
wena 3は、 iPhone と Android のどちらでも使えます。

現に私は Android スマホの Pixel 5を使っていますので。
(ただ、後述するように、Suica以外の電子マネーを使うには、iPhoneが必要です。一時的にでも)

 

電池が持つ

Apple Watch のデメリットの1つは電池が持たないこと。
最新の機種でも、18時間。
毎日といわないまでも、2、3日に1回は充電しなきゃいけないくらいです。

しかも、このような専用のケーブルが必要で、結構これがストレスでした。

wena 3の場合は、1週間、電池が持つとのことです。
ただwena 3の充電に関しては、デメリットもあります。
このようなアダプターが必要なのです。

USB 端子につなぐケーブルなら何でも使えますが、アダプターがないと充電できません。

その他wena 3アプリで、さまざまなデータを見ることができます。
これはApple Watchでもアプリを使えばできることですが。

おもしろいのは Body Energyというもの。

体に、どのくらいのエネルギーが残っているかを数字で見ることができます。
昨日は94から始まって50で終わり、今朝は58から始まりました。
回復してないということかもしれません。
確かに昨日はいろいろとあり、ちょっと疲れましたけど。

wena 3の防水5気圧ということで、水が多少かかってもいいとのことですが、Apple Watch のように水泳で使えるという表現はありません。
生活防水程度に考えておいたほうがいいでしょう。

音声認識のAlexa も使えますが、それほど実用的というものでもありません。

個人的にうれしいのは、Qrio Lockに対応していること。
wena 3で、玄関のドアを開けたり閉めたりということできます。
Qrio Lockを使って、スマホだけで自宅の玄関を開け閉め・オートロックに。

Apple Watch でもこれはできますけど。

 

そして、wena 3には、残念なデメリットもあります。

 

wena 3の残念なデメリット

 

Androidのみでは、Suicaしか使えない

wena 3はSuica が使えるのですが、Android のみではSuicaしか使えません。
他の楽天 Edy、ID、QuickPay などを使うには、初回のみiPhone が必要です。

初回のみといってもiPhoneも持っているというケースはなかなかないでしょう。
家族や友人のiPhoneを、いったんペアリングして設定するということもできます。

実際にiPhoneでやってみましたが、おサイフリンクというアプリを使う手続きは、結構煩雑で、もういいやと思ったぐらいでした。
IDをたまに使うくらいなので、 IDはスマホ(Android)で使えばいいやと。

またマニュアル=スタートガイドにそって、初期設定をして、他の電子マネーも設定してみようかと思ってヘルプを見てみると、wena 3を一度初期化しなければいけないとのこと。
初期化してAndroidとの接続も解除した上で、iPhoneと接続して設定しなければいけません。
先にいってくれれば(書いといてくれれば)とは思いましたけど。

 

Suica のオートチャージができない

Suicaはwena 3アプリで新規に発行するという形です。
もともと、サイトのほうにオートチャージができないということで、嫌な予感はしていましたが、この発行するSuicaというのはモバイルSuica とは紐づけされていないものです。

Apple の Suica だと、今まで使っていたSuicaを取り込んだりすることができるので、オートチャージもできますが、wena 3の場合は、オートチャージができません。
オートチャージは、モバイルSuica の機能だからです。

Suicaの残高が減ってくると自動的にチャージしてくれるオートチャージ。
めちゃくちゃ便利だったのですが、wena 3では使えません。
wena 3だと、早めにチャージして、足りなくなったらチャージしなきゃいけないのはデメリットです。

Suica の経理効率化ができない

そしてモバイルsuica に紐付けがされていないということは、家計簿アプリや経理ソフトでSuicaの履歴を連動できないということです。

追記:こういう方法でやっています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

Googleフォトで写真からテキストデータを抽出。Sony wena 3のSuica履歴のデータ化。 | EX-IT

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いろいろ試してみましたがやはりできず 、Suica専用のwena 3コールセンターに電話しました。
(ブログネタのために、嫌いな電話を……)

やはりできないということ。
この問題は、先方も認識しているようですが、改善は難しいとのことです。
よくあることなんですけど、経理をないがしろにするというものです。
Suica を搭載して決済できるというところで止まっています。
いつも泣かされるのは、経理をやる経理担当者や税理士です。

モバイルSuica に紐付けされていれば連動してくれるのですが、そうでない以上、現実的にどうやって経理するか。

wena 3ではアプリで前日までの履歴が100件まで見ることができます。

しかしながら、こんなものをアプリで見れたところで、経理には何の役にも立ちません。

せめてブラウザで見ることができればコピペして加工はできるのですが、スマホのアプリだとコピペもできず、スクリーンショット撮ったって、データ化は無理です。

できるのはアプリを見ながら入力するということ。
経理的には、2020年に発売された商品とは思えません。
でも、前述のとおり、ここまで考えないのでしょうけど。

ヘルプには、「コールセンターに連絡すれば履歴を PDF で送ります」とありました。
サポートセンターに電話したときに取り寄せてみると、こんな感じです。

同じく送られてくるチャージの領収書とか、経理的には意味がありませんが。

PDF だったら、選択してコピーしてExcelに貼り付けて加工することもできますし、関数やマクロで効率化することはできなくはありません

CSV データでもらえるのが理想ですので、好ましい方法ではありませんけど。

ただ、この PDF を取り寄せるのに、
・コールセンターへ電話
・本人確認のために、フルネーム、生年月日、登録の電話番号を伝える(復唱も……)
・もちろんちょっと待たされる
といった手間が毎回必要なのです。

毎月の経理のためにこんなことをやるかどうか。
コールセンターで電話を受けて、確認してPDFを送るということを、人がやっていると考えるとせつないです。
ある程度自動化しているとは思いますが……。

2020年に発売されたものとは思えません。

私にとっては、この経理効率化のデメリットは非常に大きく、最初からわかっていれば買わなかったレベルです。
Suicaの履歴を、経理や家計簿に連動しないという方だったらアリかもしれませんが。
(それはそれで好ましくありませんけど)。
なお、Suicaへのチャージだけで経費にするというのはおすすめしませんし、証拠能力は低いものです。

iPhone+モバイルSuicaで経理は楽になるのか?モバイルSuica経理の注意点

wena 3を買っちゃった私としてはどうするか。
他の機能はおもしろいので、もうちょっと使ってみますけど、経理のデメリットがあるため、Apple Watch 復活となるかもしれません。
wena 3を売るかもしれませんし。

または、経理が煩雑になる交通費に関して、電車に乗るときはスマホの Suicaを使い、何かを買うときにはwena 3を使うのもありでしょう。
買い物するときは、どっちみちレシートを受け取るので。
Suica の履歴には「物販」としか出ませんし。。

ただ、コロナ後は電車に乗ることが減っているので、「ま、いっか」という気持ちもあります。
入力はめんどくさいですけど。

というわけで、wena 3のおすすめ記事を書くつもりではありましたが、大きなデメリット・注意点がメインとなりました。

wena 3 rubberだと26,000円ほど。
Apple Watch の SE だと、32,000円(40mm)、38,000円(44 mm)。

最新 Apple Watch SE(GPSモデル)- 44mmスペースグレイアルミニウムケースとブラックスポーツバンド

wena 3のほうが安いのですが、メリット・デメリットがあります。
ソニー ウェナ SONY wena スマートウォッチ 電子マネー Suica Alexa搭載 活動量計 iOS/Android対応 wena 3 rubber Black WNW-A21A/B
参考にしていただければ幸いです。

追記:2021年2月末(買って3ヶ月後ほど)に壊れて修理に出しました。
起動しなくなり……ソフトウェア・アップデートが関係あるかもです。
修理受付は電話のみ。
Suicaの払い戻しも別途電話でやる必要があります。
この辺はめんどくさくです……。
保証内の無償修理で済むかどうか。
また追記します。

追記2:集荷していただき、無事無償交換していただけました。
原因は不明ですが。

YouTubeもアップしてみました。



■編集後記

Amazonのブラックフライデーセール
狙いすましていた、USBハブを買いました。
MacBook AirにSDカードを読み込むために。
他はスルーかなと。

「1日1新」

Anker PowerExpand Direct 8-in-2 USB-C PD メディア ハブ

■娘(3歳8ヶ月)日記

昨日は、散歩に。
落ち葉を集めてのピザづくりに励んでいました。
「パパは、葉っぱ、ママは、枝を集めてきて!」と。
経営者向きです。