本を書く3ステップと使っているソフト

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本を書くときにどういった流れでやっているか、まとめてみました。

※Xmindと書籍 by SIGMA fp

 

1 構成案を練る xmind

まず、本にどういったことを書くかという構成案を練ります。
この構成案は本の目次となるものです。
構成案を練って、編集者さんに見ていただくことになります。
本を出すのが決まる前に構成案を見ていただくパターンと、本を出すのが決まってから構成案を見ていただくパターンがあり、『ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント』の場合は、後者のパターンです。

こういった本を書くことが決まってから、細かいことを決めました。

当初の構成案を出したのは 2020年の1月22日。
大まかな話自体は、前年の9月頃からあったのですが、最初の構成案はこのタイミングになってしまいました。

構成案をつくるときに使っているのは XMind2020。
A4用紙1枚にまとめる効果。パワポ・Excel・Word・マインドマップXMind
マインドマップのソフトです。
こんな感じで構成案をまとめていきます(方向変換後の構成案)。

実は、当初出した構成案から大きく変えることになりました。
コロナを挟んだということもあり、今の形に大きく変わっています。

構成案を目次にしたものを編集者さんにお見せして、方向性を決めたら、あとは書いていきます。

2 本文を書く Scrivener

本を書くときに使うのは、Scrivener(スクリブナー)です。
本を書くのに便利なScrivener。使い方の基本。

項目ごとに整理しやすく、項目ごとの目次数もわかりやすいのが気に入っています。

本文は Google ドキュメントを使って音声認識で書いたものをプログラムで変換し、それをScrivenerに入れていきます。
GAS正規表現置換で、Googleドキュメント音声認識入力のデメリットを補う方法

最終的にはそのScrivenerを、汎用性のあるWordファイルに変換して、編集者さんに提出するという流れです。

1回目に提出したのは2020年6月12日。
ちょっと迷いもあり、ひとまず5万字ほど書いて提出して相談しました。
この後に前述した方向転換があったので、その部分を反映して提出したのが7月15日。
編集屋さんのアドバイスを反映して再度提出したのが8月4日です。
この間Zoomの打ち合わせもしていました 。

このWordの原稿が実際の本の形になったものをゲラといい、そのゲラをチェックしていくこととなります。

 

3 ゲラ(原稿)をチェックする Notability・VS Code

ゲラは PDF でいただき、iPad のアプリNotabilityでペンを使ってチェックしていきます。

ある程度まとまった文章を追加する場合には、パソコンで入力するようにし、その場合には VS Codeを使っています。
文章を書くなら、無料・軽い・便利なVisual Studio Code
Word よりも、書きやすいので。

『ひとり税理士のセーフティネットとリスクマネジメント』の最初のゲラを受け取ったのは、9月11日。
打ち合わせもして、チェックし、その原稿を提出したのが9月18日。

2回目のゲラを受け取ったのが9月25日、提出したのが10月7日。
通常は2回のゲラチェックで完了ですが、念のためにということで3回目のゲラチェックも軽くやりました。
3回目のゲラを受け取ったのが 10月20日、提出したのが 10月21日。

並行してプロフィールやあとがきを書いたり、カバーデザインの相談をしたりということをしていました。
ここまで終わって、本が完成したのが11月11日。
流通して発売されるのが11月24日でした 。

2019年の9月頃から話が進んでいたと考えると、完成まで1年ちょっとかかっています。
まあ現実的に取り組み始めたのは、年明けぐらいでしたのでそう考えると11ヶ月です。
中断もありましたが。

これまで本を書いてみて、構成案がパチッと決まれば、書きやすく進みも早い気はしています。
今回は大幅な変更がありましたが。
技術的なことでいえば、音声認識入力を使うようになってから、確実に速く書けるようにはなっています。

ゲラチェックも最初に本を書いた2010年頃は、紙でやっていたことも。
消せるボールペンでチェックしていました。
Apple Pencilが登場し、使い勝手がよくなったころが転換期でした。

何回やっても、ゲラチェックの部分はスケジュールもタイトになってくるので大変ではありますが、このチェック次第で本の完成度が変わるので、やりがいがある部分であります。

何よりも、編集者さんからプロの視点でのアドバイスをいただきながら、本をつくりあげていく過程が好きです。

次の新刊も、この構成案→本文→ゲラチェックという過程で書いていっています。
今、本文は書き終わり、最初のゲラを待っているところで、並行して来週頭に「はじめに」や章ごとのリード文を送るスケジュールになっています。
(3月初めに出る予定)

この流れは、ブログを書くときにも使っているものです。
まず、構成案を練り、本文を書き、チェックしていきます。
なんだかんだ、ブログを日々書いていくというのは本を書くトレーニングにもなっているのです。

本を書こう、書きたいと思っている方は、ブログでトレーニングすることをおすすめします。
(そのブログが出版につながる可能性も高めつつ)

ブログの場合は、構成案で XMind は使っていません。
見出しを3つ挙げるだけです。
本文で、Google ドキュメントの音声認識を使うところは同じですが、Scrivenerは使わず、ブログの管理画面に直接貼り付けて、チェックもそこでやっています 。

ブログは2000字から3000字、本は5万字から10万字、ブログは1日で書く、本は数ヶ月に渡って書くといったように、分量が圧倒的に違いますので、違う分もありますが、なんにせよ普段から書いておくことは、来るべき日に役に立ちます。

構成案、ネタが大事なのも同様で、その部分のトレーニングも重ねておきましょう。



■編集後記
Switchのコントローラーが修理からもどってきました。
2,090円。
代わりを買ってはいたのですが、初期のネオンレッド(右)を修理してみました。
左もレッドにしようかと。
ネオンレッド(左)はマイニンテンドーストアでしか売ってません。
市販だと、青とのセットのみで。
レッドもあったのですが、生産終了でプレミア価格です……。

「1日1新」
新たな媒体の原稿執筆

■娘(3歳9ヶ月)日記
チョコがだいぶ気に入って、「わたし、毎日チョコ食べるんだー」と昨日おっしゃっておりました。
そんな中、私の伯母さんから荷物が届き、服とともにポッキーが。
喜んで食べていました。
両手に持って。
歯磨きを念入りにしなければ。

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