独立後の給料日はいつにするか(個人事業主・法人)

独立後、給料日を決めるのも自分です。
いつにするか、その考え方をまとめてみました。

※給与明細 by Nikon Z7Ⅱ+55mmF2.8

給料日は25日?

独立前は給料日が決まっていたことでしょう。
給料日は25日というケースが多いです。
土日だと前倒しが原則ですが、後だったことも。

公務員は16日でした。

モヤモヤすることが多い独立前。
給料日だけはちょっと許せたかもしれません。
私はそうではありませんでしたが。

その給料日。
独立後はどうすればいいか?
個人事業主(フリーランス)、法人にわけてまとめてみました。

独立後の給料日の決め方(個人事業主)

個人事業主(フリーランス)の場合、給料日はありません。
「給料」という概念がないのです。
売上が仕事用の口座に入り、それをプライベートとして引き出す(払う)と、「事業主貸」と経理します。
この「事業主貸」や「事業主借」がいくらであっても、税金には関係ありません。
経費にもならず税金が減ることもないのです。

たとえば、売上が100万円あり、80万円をプライベート用に引き出すと、利益は売上100万円。
100万円に税金がかかります。

個人事業主から法人にする理由の1つは、この給料。
給料を経費にできるというのが法人のメリットです。

法人成り(法人化)すると、フリーランスは本当に得するのか

「個人事業主は、自由にお金を使える。法人は、自由に使えない」というのはある意味合っています。
ただ、法人でもひとりなら自由に使えますし、給料を経費にできるメリットはあるのです。
(従業員がある程度いても自由に使うケースもありますけど)

個人事業主は、いつでもいくらでも引き出せるということになります。
口座にお金がある限り。
(引き出しすぎると仕事上の払いができなくなりますが)

ただ、給料日として、決まった日に引き出す、払うということもできます。
たとえば、25日に30万円ということもできるのです。
私の場合、今は、個人事業主と法人の2つがあり(税理士は個人でしかできないのでいたしかたなく)、個人事業主の方から引き出してはいません。
個人事業主がメインだった頃は、必要なときに資金移動していました。
1日に前月の経理をするので、そのときにプライベートの方でお金が必要なら引き出す(振替)だけです。

個人事業主なら給料日を決める必要はなく、決めてもいいということになります。
(人を雇ったら、給料日を決める必要があります)

独立後の給料日の決め方(法人)

法人の場合、少なくとも自分へ給料を払うことになります。
(自分への給料を0ということもできますが)

その場合、給料日は決めておかなければいけません。
経理上も、社会保険の手続上も。

給料日をいつにするか。
決めるのは、締日と支払日です。
いつ締めて、いつ払うか。

社長への給料(役員報酬)だと関係ありませんが、通常は、たとえば、「15日に締めて25日に払う」というルールがあります。
残業代や経費などを15日までで締めて計算するわけです。
自分(社長)ひとりなら、締日=支払日でもかまいません。
私は、末締め末払いです。

経理上ややこしくなるのでおすすめしないのが、その月の給料を翌月に払うこと。
(これまでそうで慣れていればそれで問題ありません)
その月の給料はその月に払っておいたほうが、経理、源泉所得税の支払い、年末調整、給料の変更などのときにわかりやすくなります。

なお、「給料を払うかどうか」は自由です。
自分ひとりなら。
たとえば、8月分を 
役員報酬/未払費用 300,000
として、適度なタイミングで払うということもできます。
もし払えない場合はそうしておきましょう。

また、自分が立て替えた経費(社長借入金、役員借入金)があれば、それで精算することもできます。

いわば、法人の場合も、出し入れはある程度自由なのです。
法人から引き出しすぎると「社長貸付金」になるので気をつけましょう。
・融資の場合に好ましくない(使い込んでいると思われる)→借りられないわけではありませんが
・税金上は、利息をとる必要→利息をとらないと臨時の役員報酬(経費にならない)と見られる可能性
という理由があるからです。

なお、役員報酬は、年に1回、その年度がはじまってから3ヶ月以内に決める必要があります。
役員報酬を毎回払わないということもできますが、もし変えたときにはその証拠(預金の明細に残る)として払っておきましょう。
私のスタンスとしては、「役員報酬をさかのぼって変える(未払いにしておけば変えやすい)」というのは、なしです。

給料日がないと、仕事をした実感がないかもしれませんが、私は別にいらないのでは?と思っています。
法人と自分は表裏一体。
給料を払うという感覚とはまた違う気もしますので。
(もちろん決まった日に払っても問題ありませんし、むしろそのほうがいいでしょう。法人と個人の切り分けができます)

給料日そして賞与(ボーナス)日、いいなぁと思うこともありますが、今はそれを超えるメリット・収入・時間があるので、ま、いっかと思っています。
経費となるご褒美も出せますし。

給料の明細は必須というわけではありません。
ただ、データとして常に出せるようにはしておきましょう。
求められることもあるので。
(私はありませんが)

こういった記事を昔書き、サンプルExcelも置いてあります。
ひとり社長の役員報酬計算をExcelで。給与計算・賃金台帳・給与明細テンプレート



■編集後記
昨日はオフ。
娘と書店、100均へ行き、家族で海に行き、アスレチックをして、プールへ。

プールで妻と競争してみましたが、やはり私のほうが遅く……。
まあ、遅くてもトライアスロンはできます。
長く泳ぐことも大事ですし。
とはいえ、タイムがなかなか縮まらないです。

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海→プール
うんこお金ドリル

■娘(5歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
書店では、うんこお金ドリルを。
「ワークなら買ってもいいよ」と、英語、数字、図形などの中から、お金を選びました。
プールでは、おにごっこ、水かけ、宝探しなど。
顔をつけるのはまだまだ抵抗があるようです。

給与計算

Posted by 税理士 井ノ上 陽一