節税になり、無利子で借りられる小規模企業共済

独立後のおすすめの節税の1つに、小規模企業共済というものがあります
節税にもなり、いざというときには借りることができるというものです。

※小規模企業共済のページ by Panasonic G100

小規模企業共済で節税

小規模企業共済とは、国(中小機構)が運営する制度で、月7万円、年84万円まで掛けることができます。
(加入資格は、サービス業なら従業員5人以下)

事業をやめたとき(法人の場合は解散したとき)又は死亡したときに、その掛金が払われるというものです。

事業をやめず、退職しないなら、実質的には死亡退職金(死亡したときに遺族に払われるお金)となります。

また、その最大で年84万円の掛け金は、個人の税金から84万円全額を引くことができるのです。
個人事業主(フリーランス)なら、確定申告書のこの欄で引くことができ、

法人であれば自分の給料その他の個人の収入から年末調整や確定申告で引くことができます。
この84万円を引けるだけの給料を払っておかないと節税効果は減るか、なくなることに注意しなければいけません。

節税効果は個人の所得(個人事業主だと売上ー経費)により変わり、所得税と住民税を合わせて最低でも15%、84万円×15%で12万6000円です。
所得が増えれば節税効果も上がります。
(さらには、個人事業主の場合、国民健康保険も減ります)

小規模企業共済に関して中小機構のサイトのシミュレーションで計算してみると、たとえば2020年8月から20年間、月7万円年84万円を掛けると総額で1,680万円 。
個人事業主で事業を止めたり死亡したりした場合に払われるお金は、1,950万円となります。
しかもこれは退職金や年金として受け取ることができるので、税金がかからないまたはほとんどかからないものです。

20年間15%ずつ節税効果があったとしたら1,680万円×15%で累計では252万円の節税効果となります。
(20年後お金の価値がどうなっているかわかりませんが。)

小規模企業共済には、この節税効果とともに、いざというときにはその掛金を借りることができる制度があるのです。

 

小規模企業共済、コロナ時は無利子で借りられる

通常時では、小規模企業共済の場合、掛金総額(これまでに掛けた金額の合計額)の7割から9割を借りることができるという制度です。

毎年4月と10月にこういったハガキが来て、いくら借りることができるかがわかります。


なくした場合は問い合わせましょう。

次の書類で、商工中金の支店または本店で手続きすれば借りることができます。
・個人の印鑑証明書(発行日より3ヶ月以内)→マイナンバーカードがあればコンビニで取れます
・実印
・収入印紙(借入額により変わり100万円だと1000円)
・はがき
・本人確認書類

借入期間は6ヶ月から60ヶ月(5年)で、一括で返済または6か月ごとの返済になります。
たとえば100万円を12ヶ月借りると一括返済、300万円を36ヶ月(3年)借りると、6ヶ月おきに返済です。

利率は2020年4月現在で1.5%。
(ア○ムとかだと、3%から18%です)
金融機関で借りるよりも敷居は低いので、小規模企業共済に入っている方は、いざというときのために覚えておきましょう。

また、売上が減ったという特別な事情があれば返済期間が長くなり、利率が0.9%になる制度もあります。
そして新型コロナウイルスのによる影響を受けた場合は、さらに特例があるのです。

「特例緊急経営安定貸付け」という制度で、
・条件は、前年または前年から月の売上が5%以上減少
・借りられる金額は、通常と同様、掛金総額の7割から9割、はがきに載っているもの
・借入期間は1年据え置き(返さなくていい)のあと、4年(500万円以下)または6年(505万円以上)
・利率は0%
・返済は6か月ごと

なんといっても利息はゼロ。

借りておいて、使わなければ返すという考え方もありでしょう。
(利息が1.5%だとしてもこの考え方はありですが)

この記事執筆現在(2020年8月)では、2020年10月7日の貸付までという制度ですが、延長の可能性があると書かれており、その可能性はあります。

借入の手続きの流れ

借入の手続きの流れはこんな感じです。
2020年6月の事例(ブログ掲載の許可をいただきました)では、郵送のみで完了しました。

6月9日に最初の書類(売上の証明等)を提出
7月15日 中小機構からの書類が届き、返送
7月17日 入金
というスケジュールです。
1ヶ月ほどかかると思っておいたほうがいいでしょう。

次の書類を提出します 。

○新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少申請書
売上が減ったことを証明する書類です。

○売上が証明できる書類

明確に指定はされていませんが、前年と今年の売上が証明できるものを出すことになります
私がサポートした事例では次のようなものを出しました。

・前年→青色申告決算書の所定のページ(個人事業主)

法人の場合は、法人事業概況説明書


・今年→会計ソフトから出した総勘定元帳の売上高(売上帳)

○取引支店変更申出書
これは通常は借入の窓口を商工中金以外にしている場合はその変更をしなければいけないのです
その窓口をどこにしているかによりますが、不確かなら商工中金に問い合わせるか、商工中金に変更する旨で出しておけばいいでしょう。

その後、商工中金から書類が届いたら、記入して郵送します
その中に借りたい金額も入れなければいけません。

自分がどれくらい借りられるかというのは確認しておきましょう
その他必要な書類としては
・借りたお金が振り込まれる銀行口座がわかるもの(どこでも大丈夫です)
・個人の印鑑証明書(3ヶ月以内)
があります。

この口座をどこにするか。
小規模企業共済の加入しているのはあくまで個人ではありますが、個人事業主の場合は仕事用の口座にしておいたほうがいいでしょう
法人の場合も個人名義で借りるので、個人名義の口座になります。

小規模企業共済に年間84万円を出すかどうか

小規模企業共済は節税そして退職金づくり、そして、いざというときの借入(セーフティネット)としても、オススメしているものです
ただし年84万円というのはそれなりの金額ではあります

無理して出す必要はありませんが、メリットは大きいので、優先的に考えたいところです。
グレーな経費を増やすのなら、この小規模企業共済に84万円払っておいたほうがいいかなと。

小規模企業共済と他の制度の比較

他にも似たような制度があります。
たとえば ideco= 確定拠出年金は、同じく税金の計算上全額を引くことができますが、
・60歳まで解約できない
・貸付の制度はない
という注意点があり、その代わり運用して増やすことも可能性もあるという特徴のものです。

個人事業主であれば月68,000円、法人(社会保険加入)であれば月23,000円まで入れます。
優先順位としては小規模企業共済かと。

生命保険と比べるとどうか。
小規模企業共済はいざというときにあくまで掛けた金額が払われますが(多少プラスはあるとはいえ)、生命保険は加入すれば、その契約した保険金がおりるという性質のものです。
家族に残すことを考えると生命保険のほうが優先順位は高くなるでしょう。

万が一のことはいつ起こるかわかりませんので。

小規模企業共済に早めに入っておくという選択

小規模企業共済の金額は最大月7万円ではあるのですが、1000円から入ることができます
小規模企業共済を任意解約する場合は20年未満であると元本割れ(掛けた金額より少ない金額しか戻ってこない)になるので、その年数のために早いうちに1000円で入っておくのも手です。
独立したら入っておきましょう。

また事業をやめたり、死亡したときにしたりしたときに退職金として受け取るのであれば、その加入していた年数というのも大事になってきます
加入年数が長ければ長いほど税金が安くなるからです。
この意味でも早めに入っておくといいでしょう。

小規模企業共済に年払いで入る

年の途中で加入した場合は年払いにすることもできます。
12月に年払いで入って84万円払ったら、その84万円全額引くことができるのです。
(ぎりぎりだと間に合わなくなる可能性があるので気をつけましょう)

税金が多くなりそうであれば、小規模企業共済に年払いで入るということもできます。
その場合、次の年も12月に84万円が引き落とされてしまいますので気をつけましょう。
減らすこともできます。
この辺は、生命保険よりも融通が効くところです。
(生命保険で年払いだと、翌年以降もその金額を払わなければいけないので)

なお私は独立当初はひとまず1000円で入って、その後増やして今は84万円払っています。
地味ですが確実に効果があるものだからです。
変なものに投資するなら小規模企業共済に払ったほうがいいかなと。
国の制度が崩壊する可能性もゼロではありませんが。

iDeCoも満額の276,000円、万が一に備えて生命保険も入っています。

フリーランス・ひとり社長の「守り」。年金・小規模企業共済・確定拠出年金・生命保険・仕事の分散など。

小規模企業共済に加入している方は、借入も考えてみていただければ。
コロナ融資のすすめ。借金ではなくリスクヘッジ。

まだ加入していない方は、加入がおすすめです。

加入手続き|小規模企業共済(中小機構)

 



■編集後記
オートファジーをはじめて1ヶ月ちょっと。
79.2kgではじめて、76.0kgを記録することも。
オートファジーとは、16時間何も食べないというものです。
もうちょっと続けて、記事にしようかと思っています。

「1日1新」

下半身バランスアップヨガ

Panasonic バッテリー、バッテリーチャージャー

■娘(3歳5ヶ月)日記

昨日は、出かけたのですが、玄関先からベビーカーで寝てしまい、そっと戻ってきました。
眠い時間帯だったのでしょう。
家で、パンジーを植えたり、じぃじ、ばぁばに手紙を書いたりして過ごしました。