トライアスロン→マラソン→仕事と活用していること【京都マラソン2024】

トライアスロン、マラソンで得たことは、仕事に活用しています。
マラソンも、より過酷なトライアスロンの経験から導入していることが多いです。


※京都マラソン2024 35km地点で家族と by Sony α7SⅢ+24mmF1.4

道具へのこだわり

マラソンは、シューズさえあれば走れるものですが、道具も大事です。
より過酷なトライアスロンで使っている道具をマラソンにも導入しています。
私は、2010年9月にトライアスロンデビュー、その年の12月に10kmマラソン、2011年12月にフルマラソンデビューという経緯ですので、なおさらです。

フルマラソン?42.195kmなんて!と思っていた時期もあります。
通常のトライアスロンは、スイム1.5kmバイク40kmラン10kmですので。
(しかも、デビュー時は、スイム0.75kmバイク20kmラン5kmに出ていました)

まさかその後、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmに出るとは……。
(2013 五島 2014 アイアンマン(洞爺湖) 2015 五島・佐渡 2016 宮古島 2017 五島)

トライアスロンで使って、マラソンにも導入したのは、この結ばない靴紐。

ゴムなので、結ばなくてよく、ほどけない靴紐です。

トライアスロンは、バイク→ランという切り替えがあり、その切替をすばやくするために導入しました。
ただ、その結ばなくていい、ほどけないというメリットは、マラソンでも大事。
レース中にほどけることがないというのは、効率的で安心です。

ふくらはぎを保護するカーフガードもトライアスロンで使ったもの。

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ノーブランド品

今回、京都マラソンは仮装禁止でしたので、トライアスロンのウェアで出ました。
通気性がよく、後ろにポケットもあり、使いやすいです。

独自に導入したのは、このポケットが多いパンツ。

ウェストポーチが必要なく、重さも感じません。

タイツも長いものではなく、ハーフのものを導入しました。

こういった道具を試す意識も、トライアスロンで得たものです。

そして、仕事でも道具は大事。
新しい可能性を常に試しています。
失敗もありますけど、リスクなくしてリターンはありませんから。

 日頃の鍛錬7割

トライアスロンはそれなりの鍛錬が必要です。
しかも3種目。
特にスイムが苦手だと、時間はかかります。
バイク、ランは、なんとかなりますので。

日頃の鍛錬:道具:レース中で比率を考えると、7:2:1かと。
大部分は、日頃の鍛錬が占めます。

1種目のマラソンでも同様です。
今回、
・日々のストレッチ
・整体でのケア
・マンツーマンレッスン
などといった準備をしてきました。

10年以上お世話になっているコーチと、皇居1周5kmをレースペースでひっぱっていただく調整も。
交通事故から復活以来(2019年6月に車が後ろから追突→大腿骨頸部骨折→3ヶ月入院・3年ラン禁止※)、体力的にも精神的にもペースが戻っていないので、いい刺激になりました。

88日間の入院。ひとりしごとで、いざというときに備えてやっておいてよかったこと

鍛錬として、量は足りていませんでしたが、質はなんとか整えて望んだ東京マラソンでした。
しかしながら、トラブルだらけだったのです。

そして、仕事は言うまでもなく、日々の鍛錬が大事。
「トライアスロンをやっている」と言うと、「毎日練習しているんですか?」を聞いていただけることがあります。
トライアスロン=過酷=毎日鍛錬というイメージがあるからでしょう。
確かに大事です。

ただ、ある意味さらに過酷な仕事。
日々鍛錬しているかというと、みながそうではないでしょう。
そこで日々鍛錬すれば自ずと差がつきます。

走らない(走れない)と確実に衰えるもの。
私は、骨折で3年走ることができず、復活して今2年。
フルマラソンで言えば、1時間ちょっとのタイムまでにしか戻っていません。
加齢もあるのでしょうが。

3年走れなかったら、それを取り戻すのに3年以上かかると考えておいてもいいでしょう。
仕事も同様で、鍛錬を怠るとそれを取り戻すのには時間がかかり、ときには取り戻すことなく、一生が終わることもありえます。
とはいえ、仕事はなんとなくこなせるもの。
衰えていることに気づかないこともありえます。

体力が大事なトライアスロンやマラソンは、衰えがはっきりと分かるのです。
そして、その体力の衰えは心や頭の衰えよりも早いもの。

運動をするメリットの1つは、その衰えを感じられることです。
危機感がなければ、鍛錬を怠りがちですので。
仕事の鍛錬を怠らないようにするためにも、メタファー(たとえ)として運動(可能なら耐久的な)をするのがおすすめです。

最後に挙げるのは、トラブルへの対処。
これまでとはまた違ったトラブルでした。

トラブルへの対処

今回の京都マラソン、スタート直後に気分が悪くなり、リアイアもちらつきました。

吐き気、冷や汗(熱が出たときのような)に苦しんだのです。

スタート前のこの辺りでは普通でした。

いざスタートして、あれ?と。
車酔いをしたような気分の悪さが出てきたのです。
走ったらダメだよねというレベルの。

思い当たるふしは、この餅を食べすぎたか、

補給食のライスピュア(左下。お腹にたまる)でおなかがいっぱいになったか、はちみつの濃度が強烈なペスパ(左下から2番目)のせいか、前日のしめ鯖寿司か……OS-1(あまりおいしくない)を飲みすぎたか。

いろいろと考えましたが、原因を探してもしかたないので、切り替えました。

ベスパは、トライアスロンでもよくとっていますが、味がちょっと苦手です。

ここ数日おなかの調子がややよくなかったことが原因かもしれません。

より過酷で、マラソンの前にスイムとバイクをするトライアスロンでは、こういった気分が悪くなる経験がありました。

トライアスロンのときは、あまりきれいじゃない湖のレースで、たぶんこれが原因というのがあったことも。

スイム、バイクと長丁場なので、胃がやられ、気分が悪くなることは過去に3回ありました。
そのうち1回はリタイアしています。
202km12時間半でリタイア・・・バラモンキング2016敗戦記。気をつけたい!敗北の前兆

佐渡のときも同じようなことが……。
補給食も受け付けませんでした。
佐渡トライアスロン2015。時間にこだわる男が時間に追われまくった話。

これらの経験が今回に役立っています。
ひとまず休んでみようと、3km、4km地点でトイレに。
普通に休むよりも、トイレは休みやすいのです。
トイレ待ちの列があるので、そこに並ぶという大義名分があるので。

補給所でもいいのですが、最初の補給所はさらに先。
トイレを選びました。

記録を見ると、4km、7km、10kmと多めに止まっています。

いちかばちかと、持っていた胃薬を飲んだのですが、さほど変わらず。
登り坂だと胃を刺激するのか、さらに気持ち悪くなりました。

このままでは勝てない……と、10km地点では長めのトイレに。
あまり表現したくありませんが、風邪気持ち悪くなったとき、飲みすぎたときの措置を。

ちょっとマシになって、その後は1km5分台で走れていました。
ただ、再び悪化して、15km、16km地点で、長めの休憩、そして19km地点で長めのトイレに。

ちょっとマシになってきたのですが、今度は補給の問題が。
気持ち悪くなった原因は定かではありませんが、気分的にもジェル(柑橘系、甘い系)は口にしたくありません。
また気持ち悪くなるような気もして。

しかしながら、補給なしでは別の問題も起きます。
エネルギー不足になるからです。

じゃあ、どうするか。
塩と水と取りつつ、補給所で目にしたのは、豆パン。
普段なら固形物は避けるのですが、補給はしたいので、口にしました。

気分切り替えに、娘や妻にLINEしつつ。
(35km地点で合流する予定でした)
ただ、気持ち悪いということは、当然内緒に。

豆パンがいけたので、ミニトマトや

クリームパン

生八ツ橋。

気持ち悪さはなくなったのですが、これはこれでよくなかったのかお腹が痛く。
あちらを立てればこちらが立たずというやつです。

と同時に、気持ち悪さやお腹に気を取られすぎてもいけません。
体のケアもしなければ。
24km 地点で、ストレッチを多めに入れました。

そしてまたピンチが来たので、28、29km地点で長めのトイレに。

あと少し(12km)、そして、35km地点で妻と娘に会えるということも後押しし、このあとは快調でした。

ただ、その後もジェル系は取りたくなく、補給所に頼りました。
いちご。

さらだせんべい。

妻と娘と会い、元気をもらい、ふと計算すると、5時間を切れそうな感じ。
あと7kmを1km7分だと微妙、6分30分だと5時間きれそうです。
ただ、それなりに消耗していて、楽ではありません。

歩いている人も多く、誘惑に負けて歩きそうです。
5時間切らなくてもいいじゃん、5時間切ったところで……、完走でいいやんというささやきが聞こえていました。
これが4時間を切れるかどうかなら別ですが(フルマラソンは4時間を切ることが1つの目安)。

ただ、事故前は4時間を切っていましたし、2015年の京都マラソンでもそうでした。
そして、アイアンマン(スイム3.8kmバイク180kmラン42.195km)でもあります。

5時間を切るかどうかはともかく、最後まで走り切ろうと。

最近はまっている「ブルーロック』というサッカー漫画があり、その中に、何が強みか、誰にも負けないのかという話があります。
それを磨いて覚醒し、進化していくというテーマが好きなのです。

トライアスロンやマラソンでの私の強みはなにか、誰にも負けないものはなにか。
特別速いわけではないのですが、後半の粘りは強みかなと。
トライアスロン66戦、フルマラソン24戦をくぐり抜けてきたこと、2010年から交通事故の中断を除いて、ずっと戦ってきたメンタルは強みだと思っています。
フルマラソンの前にスイム3.8km、バイク180kmを前菜にしてきた経験値は伊達ではありません。

その強みを発揮するのが、このラストの区間だと考え、走り切りました。
再度の上り坂は耐え、得意の下りで飛ばし、なんとか、5時間切り(4時間58分)。
35kmからゴールまで1100人ほど抜いていました。

トラブルなく、それをずっと発揮できればベストなんでしょうけどね。

ただ、4時間58分というのは、ベストから+1時間ほど。
復活まではまだまだです。
復活できるのかはともかく。

復帰後は、2023年大阪(5時間14分)、宮崎(5時間51分。25℃にやられました)と来て、今回4時間58分です。
トライアスロンもマラソンもトラブルはつきもの。
このトラブルとの戦いは確実に私を強くしてくれています。
そして、仕事にも活かしているものです。

私がトラブルに動じず、切り替えができ、ときにはドライな決断ができるのは、トライアスロン・マラソンのおかげ。
仕事に欠かせないメンタルを鍛えているからです。
トライアスロン、マラソンがなくても強いメンタルであればいいんでしょうけどね。

独立後は、
・道具にこだわる
・日々鍛える
・トラブルへ対処できるメンタルを身につける
ということを意識していきましょう。

YouTubeでは別視点から話しました。
レース後に。
ま、これくらいの体力はまだあります。
今回の序盤のしんどさに比べたら、YouTube(そしてブログ)を毎日することなんて楽です。
比べたら……ですけど。



■編集後記
昨日は、記事にもしたとおり、京都マラソンでした。
その後、カフェでちょっと休みつつ、YouTubeを収録し、ホテルに戻って風呂。
近くの店で夕食、ブログとYouTubeをアップし、21時前には寝ました。

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■娘(6歳)日記→Kindle『娘日記』・ Kindle『娘日記Ⅱ』
京都マラソン、ママと観光しつつ、応援してくれました。
スマホのLINEでやりとりしつつ。
夜は、おばんさい料理屋で、おいしいうどんを。
やはり出汁がおいしいです。
歩き回って疲れたのか、21時前には寝ました。
パパも同時期に。