・会社の欠損金はいくら?

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過去2回、欠損金に関する記事を書きました。
・欠損金の繰越控除制度
・欠損金の繰越控除制度の制限
では、自社の欠損金がいくらあるかはどこを見れば分かるのでしょうか?
法人税を計算する申告書にその記載があります。

翌期以降に繰り越すことができる欠損金
翌期以降に繰り越すことができる欠損金は、申告書の一番上の用紙(「別表一」といいます。)に記載されています。
EX-IT|
拡大するとこのような欄です。
EX-IT|
原則として、翌事業年度の利益が、ここに書いてある金額より少なければ、税金は発生しません。

欠損金の繰越金額の管理

この欠損金は発生した事業年度から7年間繰り越すことができるものでした。
その管理をしているのが、申告書から6,7枚目くらいにある別表七といわれる用紙です。
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赤い枠に欠損金が発生した事業年度を古い順から記載していきます。
枠は7つしかありません。
繰越は最大7年間だからです。
一番上の欠損金は7年目ですので、この事業年度に控除できなかった分は、繰り越せません。
上の画像の青い部分に斜線が引いてあるのは、そのためです。
この7年間で、利益が大きなマイナスだった事業年度がある場合は、一度、この別表七を確認しておいてみてください。
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【編集後記】
昨日、税理士松波さんの高付加価値型会計事務所事例公開セミナー」に行ってきました。
「どういう税理士事務所を目指すべきか?」というのは独立以来、日々考えていることです。
自分の立ち位置を確認でき、そのヒントが多く得られたセミナーでした。
近いうち、現時点での考えをブログにまとめたいと思っています。

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