フリーランスの確定申告 よくある質問ー作成・提出、売上、経費ー

2014年(平成26年分)の確定申告書を今日提出しました。
フリーランスの確定申告で、よくある質問をまとめてみます。
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作成・提出に関するよくある質問

確定申告書は、A?B?

フリーランスの場合は、Bです。
Aにはフリーランスが使う「事業所得」がありません。

事業開始の届け出を出してない・・・

昨年、独立・起業をしたけど、届出書を出していない・・という方も多いかと思います。
出してないものはしかたありません。
確定申告書と一緒に出しましょう。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/04.htm

ただし、開業の日から2ヶ月たっていると、青色申告はできません。
昨年分は白色申告です。
白色申告だと、最大65万円の青色申告控除が使えません。
(経費とは別に65万円をマイナスできます。その代わり会計ソフトを使って経理する必要があります)
今年から青色申告をする場合は、3月15日までに、この申請書を出しましょう。
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/09.htm

どうやって作る?

現状、確定申告を作る方法には次のようなものがあります。
・税務署にある用紙(又は送ってくる用紙)を使って手書きで作る→計算間違いの可能性もありおすすめできません。
国税庁サイトからPDFをダウンロード、プリントアウトして、手書き
・会計ソフト(やよい、freee、MFなど)で作る
・国税庁サイトで作る

私は、Excelで経理処理をしていることもあって、ここ数年毎年国税庁サイトを使っています。
意外と使いやすく、エラーのチェックもしっかりしています。
無料で使えます。

どうやって提出する?

提出には、
・直接持って行く
・郵送
・ネットで提出(e-Tax)
という3つの方法があります。

このうち、直接、郵送の場合は、控を準備することを忘れないようにしましょう。
控に収受印を押したものが正式な控となります。
これをなくすとやっかいです。

郵送の場合は、返信用封筒を入れることも忘れずに。


------※この記事は、投稿日現在の状況、心境、法律に基づいて書いています。---------

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e-Taxで送るメリットは?

e-Tax、つまりネットで提出するメリットは、
・郵送や持参の手間がない
・間違っていた場合、期限内なら再送できる(間違えないのがベストですが)
・控をデータで保存できる
・還付が早い(らしい・・です。私の場合、いつも1週間か2週間で戻ってきています)
といったものです。

国税庁サイトのメッセージボックスから、次のようなe-Taxの証明書をダウンロードできますので、確定申告書と一緒にPDFで保管しておきましょう。
これが収受印代わりになります。
データさえあえれば、いくらでもプリントアウトできるので、どこかに提出する場合にも便利です。
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e-Taxをやるのに必要なものは?

ただし、e-Taxには準備が必要です。

・e-Taxを開始する届出書→ネットで出せます。
・カードリーダー
私が使っているのはこれです。

・住基カード
役所で1,000円くらいで取れます。
・各種設定
カードリーダーのドライバー、公的認証サービスのソフトのダウンロード、インストールが必要です。
・やっぱりめんどくさいe-Taxの設定の解説 | EX-IT

還付先の銀行はどこでもいい?

還付がある場合、還付先の銀行を指定します。
インターネット専業銀行で、楽天、住信SBIは大丈夫ですが、新生、セブン、ジャパンネットは指定できません。
また、銀行は申告する本人名義である必要があります。

給料ももらっている場合は?

事業としての収入の他に給料(年金)をもらっている場合は、確定申告書に入力します。
1人につき、1枚の確定申告書です。
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いつから提出できる?

1月5日、今日から国税庁サイトがオープンしています。
今日から提出できるのです。

手書きの場合は、1月1日に出すこともできました。

確定申告期間は、例年2月16日から3月15日といわれていますが、これは税務署の窓口で受け付ける期間です。
この期間に、確定申告の作業をしなければいけないわけではありません。

一応は、還付であれば、2月16日前に出せるとされていますが、納税の場合もe-Taxであれば、受け付けてくれます。
納税か還付かは判定していないからです。
(これまでこっそり出していますが特に問題ありません)

確定申告は、去年の話です。さっさと終わらせて事業に専念しましょう。

最終的に何を保存しておけばいい?

最終的に保存しておくのは次のようなものです。
・確定申告書の控(受領印又はe-Taxの証明も必要)
・決算書の控
・請求書、領収書等、通帳、ネットバンクの取引明細
・契約書等
・総勘定元帳

還付金は使っていい?

還付金が戻ってくるとぱぁーと使いたいところですが、グッと我慢です。
今後、住民税(原則として6,8,11,1月)、国民健康保険、事業税(8、11月)の支払いがあります。
これらの支払いで還付金は軽く消えるはずです。
ちょっとは使ってもかまいませんが、全部使ってしまわないようにしましょう。

売上に関するよくある質問

いつの売上まで入れる?

売上は昨年に確定したものを入れます。
「確定」とは、納品した時点、サービスを提供した時点です。
昨年やった仕事で、まだお金をもらっていない、1月に入金されるものも入れなければいけません。

入れる場合は、売掛金 100,000/ 売上高 100,000と入れます。
通常は、現金 100,000/売上高100,000としておいて、12月分だけ売掛金として処理してもかまいません。

しかし、業績を正しく把握するには、確定した時点で売上にするのをおすすめします。

支払調書が来てない・・

支払調書とは、取引先が作る、「いくら払い、いくら源泉所得税を引いた」という明細です。
これは確定申告に必ずしも必要ではありません。
税務署や税理士からはいわれるかもしれませんが、法律の根拠はないのです。
法律上は、「支払調書を作成して、税務署に提出すること」だけ決まっています。
支払先に送付する義務もないのですが、慣習で支払先へ送付し、それをみて確定申告をするようになっている場合も多いです。

現に、私は税理士顧問業については、支払調書をもらっていません。
(もしもらうとしても私が作りますが)
原稿や印税の分はその都度送ってきます。

もし支払調書が来ていない場合も、気にしないようにしましょう。
さらりと確認するくらいで十分です。

消費税込み?消費税抜き?

消費税込みで処理しても消費税抜きで処理してもどちらも認められます。
一般的には、消費税を納税する場合は、消費税抜き、そうでない場合は、消費税込みで計上することが多いです。

銀行の利子は売上?

銀行の利子は売上ではなく、「事業主借」と処理します。
事業に関係のない収入だからです。
厳密には、利子所得といって、利子が入ってきた時点で税金は差し引かれています。

経費に関するよくある質問

いつの経費まで入れる?

売上と同様に、昨年に確定したものを入れられます。
「入れなければいけない」ではなくて「入れられる」です。

ただ、できる限り入れた方が、税金を下げることができます。
昨年分で今年支払うものはできる限り入れておきましょう。

私の場合は、そういった経費がほとんどなかったので、もう確定させて出しました。
水道光熱費、通信費などで入れているものがあれば、1月中旬・下旬にならないと金額がわからないかと思います。

税金は経費にしてもいい?

税金は原則として経費になりません。
経費にならないものは、
・所得税
・住民税
で、
経費になるものは、
・事業税
・固定資産税
・償却資産税
・印紙税
などです。

消費税は税込で経理をしている場合に経費になります。

その他、
国民健康保険料、国民年金は、「社会保険料控除」
生命保険料は、「生命保険料控除」
地震保険料は、「地震保険料控除」
小規模企業共済、確定拠出年金は、「小規模企業共済等掛金控除」
です。
経費に入れないようにしましょう。

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医療費は経費?

医療費は、「医療費控除」という扱いで、別計算します。
これも経費に入れないようにしましょう。

開業日までの経費はどこまで入れる?

開業前の経費も、必要なものであれば、入れることができます。
開業前にPCを買った、本を買ったというのもあるはずです。
どこまでの期間を入れることができるかは明確な規定はありません。
セーフティにいくなら6ヶ月前くらいまで、又は昨年に限って入れた方がいいでしょうね。

もちろん、証拠であるレシート、領収書は必須です。

スキャンしたら領収書・レシートを捨ててもいい?

現在の法律では、スキャン保存には大きな壁があります。
タイムスタンプ・電子署名が必要であり、そのコストも膨大です。

そのため、スキャンしてもいいのですが、捨ててはいけません。
紙での保存が必要なのです。
昨年分の領収書、レシートは、7年保存しなければいけません。
(請求書、見積書、契約書等は5年)

レシートがたまりすぎていて、憂鬱・・

経費の計上の前に、レシートがたまりすぎていて憂鬱・・・という方は、ぜひこつこつ入力する習慣をつけましょう。
さらば、2014年のレシート。フリーランスは2015年こそ経理を日々やってみましょう。 | EX-IT





【編集後記】
昨日は、大井埠頭にて、チームメイトとバイク練。
往復をあわせてだいたい50kmくらいでした。
ニューバイクに慣れてないからか、かなり疲れてしまい、帰宅後の風呂で寝るわ、ご飯食べたら寝るわでぐだぐだでした。。
レースで180km走ったとは思えません。。。
バイク練増やします。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

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