仲間と助け合いながらのラン42.2kmを4時間47分。トータル14時間ちょっとでゴール【バラモンキング2015完走記④】

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2015年6月14日、長崎・五島にて行われたトライアスロン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)、通称バラモンキング、無事完走しました。
今後トライされる方に向けて、連載でレポートします。
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バイク→ランの準備

バイクが終わったのが16時10分頃。
落ち着いて降車し、バイクをボランティアの方へ引き渡し、ランバック(ランの道具が入ったバッグ)を受け取ります。
テントに入り、椅子に座り,準備開始です。

バイクシューズ、ヘルメット、グローブをとり、ぬれたソックスも脱いでタオルで足を拭きます。
ランソックス、ランシューズを履き、バイクウェアを脱いでボディタオルで体を拭きました。
汗冷え対策のアンダーシャツ(ファイントラック)はそのままに、トライウェア(ノースリーブ)を着て、ジェルをトライウェアの後ろのポケットに入れて準備完了です。

バイク時から使っているウェストポーチの中身も整理し、ジェルやアミノダイレクトを入れます。

準備をしていると、えぇ。。さんがテントに。
「あとはランだけ!」とエールを送り、先に行ってもらいます。

ランコースには、仙人、みよっしー、羅王えぇ。。さんが走っているはずです。

ここで、iPhoneでFacebookに投稿。自分にも活を入れます。

そのFacebookのAdmiralウォールを見たときに、もう1人のチームメイト、ザックがバイク111km地点で関門にひっかかったという情報を見ました。
残念でしたが、スイム苦手なザックが、3.8km完泳したことはすばらしいです。
デビュー戦の3/8久米島トライアスロンでは、2kmを1時間20分で泳いでいたのに、今回は3.8kmを2時間5分で完泳。
五島トライアスロンでは、スイムが2周で、1周だけでスキップすることもできるのですが、それをよしとせず、完全完走をめざしてスイムをクリアしたのが勇気がいったと思います。
私も前回は、1周目が55分で、「2周目どうするか?」という葛藤に悩まされました。

ラン最速のザックの分まで走ろうと決めてランに挑んだのでした。

ランでもやはりトラブル

サブ4を狙う・・も

走り出してみると、ダメージはほとんどありません。
バイク時に眠くて、思いっきりこげなかったからか、フォーム矯正がうまくいったのか、新車のセッティングのおかげかわかりませんが、「イケる!」という感覚があったのです。

普通なら、前太ももやふくらはぎ、スネが痛いのですが、今回は不思議と痛みはありません。

ラン人生での当面の目標は、フルマラソンのサブ4(4時間切り)、そして、仮装でのフルマラソンのサブ4でした。
その次には、フルマラソンのサブ3.5(3時間半切り)があるのですが、もう1つの目標は、トライアスロンのロング(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)でのサブ4。

残り時間は、22時までの5時間40分ほど。
フルマラソンのベストは、3時間42分ですので、余力はありますが、今回、ランは残り時間を気にせず全力で走り抜ける覚悟でした。
走ってみた感触から、サブ4を狙ってスタートしたのです。

ランのコースは約10.5kmのコースを2往復します。
前回(おととし)とはコースが変わっており、前回の方がアップダウンはきつかったです。
といっても、今回のコースも細かいアップダウンがあります。

海側の景色がきれいで、もっとゆっくり楽しみたいところでした。
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ランをスタートしてすぐにコーラを補給。
ランのエイド(補給所)にはコーラもあります。
眠気で疲れ果てていたので、早めにコーラを補給せざるを得なかったのです。

最初の1kmは着替え(公式タイムではバイクに含まれる)も含むので、多めにかかっていますが、ゆるやかな上り坂の4km地点くらいまではいい調子でした。
5km地点はエイド、6km付近は坂もあったのでタイムは落ちていますが、まずまずです。
途中で、えぇ。。さんを抜きました。
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上り坂でも快適に走れるようになったのは、筋肉に頼らないフォーム改善と、この記事で紹介したバランストーンのおかげです。
足の指が開くようになり、格段と走りやすくなり、足首のストレッチを継続したのも、いい影響がありました。

【関連記事】4ヶ月で3回のサブ4。フルマラソンのパフォーマンスを上げるアイテムレビュー | EX-IT
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途中、仙人とすれ違い、健闘をたたえ合います。
バイクのトラブルがあっても、きっちり快走しているのはすばらしいです。
あとで聞くと、ひざが限界だったらしいのですが、そうは見えない走りでした。

その後、チームメイトの羅王に追いつきました。
日本屈指の難レース、野辺山100kmマラソンをこえてきた勇士は、85kg(今は81kgくらいらしい)でありながら力強い走りをします。

体調悪化・・・

そこまで「脚は」調子よかったのです。
異変があったのは体調。
空気が足りないような感覚があり、徐々に苦しくなってきました。
1回目の折り返しをこえてからペースが落ちていきます。

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胃薬を飲むも、それほど回復せず、吐き気と軽い頭痛もありました。
今考えると、眠気と戦ったバイクで、補給が足りなかったかもしれません。

また、日が落ちるのが意外と遅く、30km近くまで暑かったことも原因だと思っています。
3km間隔くらいであるエイドでは、毎回、スポーツドリンクを飲み、オレンジを食べ、水を頭からかけてもらいました。
そのままかけてもらうと、おなか付近やシューズも濡れてしまうので、頭だけを差し出して、「頭にお願いします」と頼むようにしています。
顔を洗ったり、水を肩にかけることも。
水をかけてもらうときは、サングラスを外すことも忘れてはいけません。

途中でみよっしーとすれ違い、エールを送り合いました。
バイクが速いみよっしー、だいぶ前にいましたが、かなり消耗している感じです。
ひざを痛めていることもあり、心配でした。

10km地点を折り返してスタート地点に戻るまでは、歩いたり止まったりが続きます。
この区間で、羅王・えぇ。。さんと一緒に走ったことでなんとか気力を保つことができ、感謝しています。

そのままランデブー走行したかったのですが、自分のペースで走らないと厳しそうでした。
調子がいいときにきっちりペースを上げて、調子の悪いときはとまったり歩いたりして耐えるというのを繰り返さなければいけなかったからです。
特に、調子がいいときに距離を稼いでおかないとゴールまで持たない不安もありました。

上りは捨てて、平地と下りをきちんと走る

子供の声援で復活

平地を歩くとダラダラしがちなので、上りはきっちり歩いて、平地と下りはきちんと走るように修正。
上り坂が見えると嫌なのですが、「歩ける」というご褒美で相殺、緩和していました。

ランでいくら呼吸が苦しくても気持ち悪くても、応援へのお礼(ありがとうございます、ありがとー)とゴミを道に捨てないルールは守ります。
これは、自分の気力を保つためにも、より応援してもらえるためにも、おすすめです。

応援側としても応援に反応してくれるとうれしく、応援しがいがあります。
これは自分が応援側にまわったときにも痛感したことです。

20時まわって暗くなってきても応援のみなさんは絶えません。
五島は、この応援も魅力です。

今回救われたのは、18kmくらいの地点でひざまづいていたとき。
通りかかった車(ランコースは完全に閉鎖ではなく、真ん中を車が通っていました)の中から2人の子供から「がんばって〜」と応援されたことでした。
一応、応援の方から見えないような場所でひざまづいていたのですが、「しまった、かっこわるいところを見せちゃった・・」と逆にふんばるきっかけになったのです。
徐々に回復して走れるようになってきます。

上り坂の区間は、歩いているのでタイムがよくない区間もありますが、走りは快調でした。
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21kmの折り返し(ランのスタート地点)をまわって、羅王、えぇ。。さんとすれ違い、みよっしーに追いつきます。
結構つらそうなみよっしーに「時間はまだまだあるから、落ち着いて」みたいなエールを送りましたが、これは自分にも言い聞かせる意味もありました。
21km走ったところで、制限時間まであと3時間半ほど。
普通なら間に合う時間です(通常だと20kmを2時間〜2時間半)

折り返してくる仙人とすれ違い、「12時間台でゴールします!」と元気に駆けていきました。
今回、ランで攻めようと思ったのは(攻め切れてませんが)、仙人の影響があります。
昨年一緒に出たアイアンマンジャパン(スイム3.8km、バイク180.2km、ラン42.2km)で、仙人はバイクでも攻め、サブ4を狙ってランを攻めていました。
その結果、好タイムだったわけですが、それに対して私は、タイムどころではなく生き残る=完走だけを目標にしていて、仙人から遅れること3時間40分も遅かったのです。。
ゴール後、それだけ待たせたということになります。

これを恥じ、今回は攻めることにしていました。
(今回も結果的に1時間ちょっと待たせてしまったのですが。。)

途中、エイドで後ろから来ていたみよっしーと声を掛け合いながら進みます。

あと10km

時刻は20時頃になり、ようやく日が落ち、走りやすくなりました。
折り返しの31kmくらいをこえると、大きな上りは2つ、中くらいが1つ。
ここを歩いて乗り切れば、ゴールは見えてきます。

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折り返し後、みよっしー、羅王・えぇ。。さんのコンビとすれ違い、「あと10km!」「ザックの分まで!」とエールをかけました。
1周(21km)した後、蛍光イエローのバンドを腕にまき、応援の方からも、あと10kmということは分かります。
「おつかれさま〜」という応援も増えてきました。
私からすると、こんな遅くまで応援していただけることに感激ですし、「おつかれさま〜」といいたいくらいです。
「こちらこそ応援ありがとうございました!」と声をかけながら、進みます。

最後の10kmのラップはこんな感じでした。
(最後の42kmまでの区間は、ゴール前でペースをゆるめています)
上り坂以外は、そこそこ走れ、サブ4ペースの1km5分40秒に近いタイムも出せましたが、中盤のロスが痛かったです。
その上り坂も、通常のフルマラソンなら走りきるくらいの傾斜だったので、やはりトライアスロンのランでサブ4をやるにはもっと鍛えなければいけません。

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ゴール前で、苦手のスイムを完泳したザック、先にゴールしていた仙人が待っていてくれました。
ザックは、併走してくれ、仙人はゴール時の写真を撮るためにゴールへ走ってくれます。
「仙人、疲れてるのに・・・」と感激です。

ザックと話しながら、ゴールのタイミングについて考えました。
長い旅路のゴールは、笑顔で、ゴールテープをきりたいと思っていて、チームメイトにも、「ゴールシーンをどうするか考えといて」と話しています。

いろいろ考えましたが、普通にゴールテープを持ち上げようと決めました。
ただ、タイミングが重要です。
前後の選手と重なると、そのままゴールになってしまいます。
目の前に選手がいて、ややペースが落ちていたので、ザックと「抜いた方がいいかな」と話しながら、ペースアップして調整しました。
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ようやくゴール

ゴールに向かう直線は、応援の方やゴールした選手が待っていてくれて、ハイタッチをしてくれます。
途中、つらすぎる思いをするのですが、この瞬間のために走っているようなものです。
50mほどを進んで、ようやくゴール!
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ランは4時間47分、トータルでは、14時間5分25秒(スイム1時間28分、バイク7時間49分、ラン4時間47分)、7時にスタートして21時過ぎのゴールでした。
トライアスロン・ロングのランのベストは5時間1分だったので、ランも一応ベスト更新です。

その後、チームメイトのゴールを待ちます。

一足先にゴールしていた仙人。
いつも寡黙な仙人が喜びをあらわにしているのが感動です。
仙人のゴールを迎え入れられるようにがんばらないと・・。
(この写真はオフィシャルのものです)
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続いて、羅王・えぇ。。さんコンビ。
水と油のような体格の2人、30km近くランデブー走行をしていました。
2期生えぇ。。さんは、初ロング、しかもトライアスロンデビューから2戦目での快挙です。
2人を見ていると、バッファローマンとモンゴルマンの2000万パワーズを思い出します。
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一緒に苦難を乗り越え、何か芽生えたようで、レース翌日も相合い傘でした。
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次に、みよっしー。
みよっしーも2期生。初ロングかつ2戦目での快挙です。
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みんな、体と心はボロボロでしょうが、けがなく無事にゴールできてよかったと思っています。
特にランは10kmの折り返しを2往復するコースで、チームメイトと会えたのが大きかったです。
自分がエールをもらうだけではなく、仲間にエールを送るのもエネルギーになります。

最後に1枚。
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ゴール後は焼肉

レース後は、スイムバック、バイクバックを受け取り、ふらふらと徒歩3分ほどのホテルへ。
近くのホテルで助かりました。。

22時半頃、部屋に戻り、ホテルでお弁当を準備しておいてくれたのですが、羅王が「焼き肉行きたい!」と・・。
その場で23時から予約を入れ、急いで風呂に入り、焼肉でした。
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焼肉後は全員爆睡。
翌日、7時にバイクを受け取りに行き、梱包して宅配手続き。
朝食を食べて、完走証を受け取りに行き、10時25分発の福岡経由のフライトで戻ってきました。
もうちょっと五島でゆっくりしたかったのですが、この時間帯しかとれず。。。
手厚い応援、すばらしい運営のお礼を兼ねて、普通の旅行でも訪れたい島です。

 

バラモンキング(五島トライアスロン)参戦ガイド。申込・交通・宿【バラモンキング2015完走記①】
不格好だけど速い泳法で、3.8kmスイムを1時間28分【バラモンキング2015完走記②】
眠気との戦い!180.2kmをバイクで7時間49分の長旅【バラモンキング2015完走記③】
仲間と助け合いながらのラン42.2kmを4時間47分。トータル14時間ちょっとでゴール【バラモンキング2015完走記④】





【編集後記】

ちょっとずつ集めていたスラムダンク。
全巻買いそろえてしまいました。
Kindleにはないので、コミックで。
今読んでもおもしろいです。

バスケやりたくなりました。

【昨日の1日1新】
※詳細は→「1日1新」

LINE MUSIC
秘密の新グループ立ち上げ

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