入院中に仕事を楽しむためのIT Ver.2021

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今朝まで6日間入院しておりました。
入院中に仕事を続けるためのITについてまとめてみます。

※退院直前 by Sony α7S  12−24mmF4

2019年交通事故後のピンを抜く手術

もう入院したくないと誓いつつも、少なくとも、もう1回は入院をしなければいけない状況でした。
悪くなったというわけではなく、ある意味、前進といえる入院です。

2019年6月に、交通事故で、右大腿頸部を骨折しました。
そのときは、緊急手術で、そのまま88日の入院。
88日間の入院。ひとりしごとで、いざというときに備えてやっておいてよかったこと

そのときに、折れた右大腿頸部は、こういったピン(スクリュー)で固定していたのです。

最悪の場合、骨がくっつかず、再手術の可能性もありました。
骨がくっつかない場合は、人工骨頭という人工の骨を入れることになります。
人工骨頭だと20年に1回手術して取り替える必要があるとのこと。
残りの人生で、あと2〜3回は手術しなければいけません。

最初の手術から2年半。
今のところ、人工骨頭にはなっていません。
この2年半、診察を受け続け、経過を観察していたところ、骨もくっついてきたであろう(あくまで「あろう」)ということで、このピンを抜く手術をすることになりました。

ピンを抜く前の状況は、
・走れない(大きな衝撃をあたえないほうがいい)
・飛び降りられない(これも同様で。まあ、これは困りませんけど)
・右を下にして寝ると、まだ痛くなる(ピンが原因かはなんともいえず)
というもの。
普通にしていれば、まったく問題なく、自転車も乗れますし、娘をだっこすることもできました。

このままピンを入れたままという選択もあるのですが、異物でもありますし、抜けるなら抜いたほうがいいとのこと。
ピンを抜けば、「走れる」「飛び降りられる」ようにもなる可能性があります。
トライアスロンをやっていた私としては、スイム、バイク、ランができることが大事。

・ピンを抜く前→スイム・バイクは○、ランが✗
・人工骨頭になる→スイム・ランは○、バイクは✗(脱臼する可能性あり)
と、なかなか3つそろいません。

完全復活の可能性も考え、今回ピンを抜きました。
これが抜いたピン。
レントゲンでみて、大きさはわかっていましたが、いざ目にすると驚きました。

ピンを入れるときも、ピンを抜くときも、1cmほど切り、筋肉をかき分けて(ちょっと切るらしい)、こういったピンを入れるのはすごい技術だなと。
本当に感謝です。

このピンが抜けるかどうかは確実ではありませんでした。
骨と融合しきっている、ピンが奥に入ってしまっている、ピンの頭がつぶれているなどといった状況も考えられます。
先生からも「無理に抜くことはしない」(デメリットもあるので)と事前に聞いていました。
長時間の手術になる可能性もあります。
全身麻酔から目覚めたとき、聞いたのは、時刻とピンのことでした。

目覚めたときには「いよいよか……」と思っていたのですが、「終わりましたよ」と言われて、「えっ」という感じでしたけど。
先生がピンを見せ、手に持たせてくれました。
4本あったので、「4本とも取れたんだ」と。
交通事故にあったこと、当時2歳の娘と88日間離れたこと(お見舞い、外出はありましたが)、トライアスロンができなくなったことなど、不運がつづき、「なんでこんなことに」となげくこともありましたが、そんな中でも運がよかったこともあり、感謝しなければと思っています。

ピンを入れたとき=固定したときは、
・2週間絶対安静、ベッドの上
・さらに6週間は、右足を地面につける=体重をかけるのが禁止。他人が動かす=マッサージ、リハビリ禁止。
・その後、1/4、1/2、2/3と体重をかけて、全体重をかけてよくなってから=歩けるようになってから退院(トータル88日)
という状況でした。
その後も、しばらく速く歩くことができず、娘をだっこすると傷んで冷や汗が出ることも。

ピンを抜いたとき=今回は、
・手術の日は、絶対安静
・翌日から松葉杖、車椅子
・痛み止めは、初日のみ。今もふれると痛いくらい。
・手術前日を含めて6日入院→松葉杖・車椅子で退院→ただ、右足に体重をかけるのは、1ヶ月禁止
という状況です。

妻と娘に迎えに来てもらったところ。
感激しつつ、松葉杖で、近づいていきました。
(面会は禁止ですが、退院のこのタイミングだけオッケーでした)
車椅子は、区で借りることができます。

外を歩くのは、松葉杖か車椅子。
しばらくおとなしくしています。
松葉杖だと機動力はあるのですが、転倒のリスクがあり、車椅子だと安全ですが、エスカレーター・階段が使えません。
上り坂にも弱いですし。
ただ、車椅子はカメラが使えるのが大きなメリット。

娘の保育園の送り迎えは行けるよう練習を積みます。

夕方、3人で公園へ。
日常が戻ってきました。
「○ちゃんも乗れるかなー」というので、左側に。
右足は膝を曲げると、ちょっと痛むので、靴を履かず、伸ばした状態でいます。

家の中でも松葉杖か伝わり歩き。
料理がちょっと難しいかもです。
高さがある椅子があればいいかもしれませんけど。

食器を下げられないのもちょっとつらいです。
コーヒーを入れて、それをテーブルに持っていくのは、なんとか。
台所のコーヒーメーカーからカップをコンロあたりにおいて、自分が動いて、カップを空気清浄機に置き、また動いて、リビングのテーブルに置くという感じです。
まあ、ゲーム感覚で楽しんでいます。
妻に全部お願いするのも、申し訳ないので。

「掃除機をかけるのはつらいかなぁ」と言うと、「もともとやらないじゃん」と妻・娘からのつっこみが……。

風呂はシャワーならということで、今日は娘と2人でひさしぶりに。
なんとかなります。

仕事はオンラインなので問題なく。
Zoom打ち合わせやYouTube収録時に立っていたのですが、それができません。
片足だとさすがにつらく。
座りバージョンにスタンディングデスク、カメラの三脚を調整しました。
机の上に置けるスタンディングデスク。サンワダイレクト リフトアップデスク。
今日の退院後、個別コンサルティングのご予約いただいていましたので、早速。

なお、金曜日に更新していたYouTube(アップは金土日に1本ずつ)は、月曜日更新→月火水にアップというパターンに変えました。
病室で収録できなくはなかったのですが、以前からパターンを変える構想もあったので。

こういった入院でした。
この6日間(火〜日。実質5日間)の仕事をどうするか。
私は、入院中も仕事をすることを選んでいます。

 

 

入院中に仕事をするという選択

独立前なら、入院中は、ゆっくり休むという選択もあるでしょう。
独立後も、
・人を雇っていれば休む
・人を雇っていなくても休む
という選択があります。

私は、日々の習慣もありますし、仕事をしていればリズムが崩れず、家族と離れ離れのダメージを多少(あくまで多少)おさえられるので、入院中も仕事をすることを選びました。
今回は、予定できた入院ということもありましたので。
事故のときは、急だったので、より難しい局面でした。

ただ、
・オンラインセミナーは入れない
・オンラインの打ち合わせも入れない
・術後の状況が読めないため、無理に詰め込まない
ということは決めています。

今回の入院は、1週間くらいという話でした。
それ以上になる可能性もありましたので、そうなると方針も変えていたでしょう。

普段と変わらず仕事ができるよう、準備をして臨みました。
特にIT面で。

入院中に仕事をするためのIT

入院中の環境は、事前にチェック済みです。
個室を選択しています。
個室かそうでないかで、必要なITや道具、装備も変わってくるものです。

また、2020年以降の入院は、それより前と状況が違います。
それは、面会禁止ということ。

2019年に入院したときは、今回よりもつらい状況でしたが、家族・友人と面会、つまりお見舞いにきてもらえたのが大きな違いです。
メンタル的にもつらいものでした。

まあ、2020年以降、入院を2回(4日、5日)しているのですが。
この件で。
骨盤直腸窩 痔瘻との9ヶ月の闘い

このときのつらさがあるので、今回はもっとつらさを感じました。
ピンが抜けるかどうかということもありましたし、もし1本でも抜けなかったら、手術・入院損だなと。
切ってみないとわからないのでしかたないのですが。

痔瘻はしかたがないという思いがありますが、交通事故はそうではなく「避けられたかも」という思いがよぎるのが違いかもしれません。
「ピンが入ったままでよかったのでは?」と考えることもありました。

そういったメンタルの中、なんとか6日間乗りきれています。
今回のテーマは、
・新しいことを手がける
・執筆中の本をすすめる
・1日の個室代くらいの成果を出す
・習慣は続ける
ということでした。

どれもなんとかこなしています。
成果については、受注ベースで、ブログ・Kindle・YouTube等を含めて。

このブログをはじめとする習慣もなんとか。
動画系は、YouTubeは、前述のように奇策で乗り切り、オンラインサロンのライブ配信は、月〜木かつ平日だったので、火水のみやりました。
(木曜日は祝日なので)

手術日の音声配信がちょっとつらく、手術前にやっておけば……と後悔。
きつかったというのではなく、念のための酸素マスクがあったので、しゃべりにくかっただけですけど。
寝ながらスマホで収録したので、音質もよくなく。

音声、動画系の習慣は、難敵です。
(2019年の88日間のときはなかったので)

環境としては、こういった机と椅子はあったのですが、初日で挫折。
腰が痛くなり……。
別途の上であぐらをかき(手術後は右脚を伸ばして)、その上でパソコンを使うほうが楽でした。

メンタルでは、17時以降のみ行けるコンビニ。
ごはんが例のごとく「あんまり……」だったので、心の支えでした。
ただ、うまく減量できていたところだったので、多少は、いろいろ考えて、糖質をさけていましたけど。
愛用のシックスパッドも持ち込み、日々続け、入院前は74.3kgだったのが、73kgで退院。
ピン自体は軽いんですけど、影響あるのかどうか……。

 

今回持ち込んだITがらみのアイテムは、こういったものでした。

・ノートパソコン MacBook Air
・ノートパソコン VAIO SX14
・スマホ Leitz Phone 1
・タブレット iPad Pro 12.9インチ
・ケーブル(USB-Ç、MicroB、VAIO SX14用)
・延長コード
・タップ
・急速充電器×2
・イヤホン AirPods Pro
・イヤホン Shure SE535
・ウォークマン A105
・SIM2枚
・AIスピーカー Google Nest Hub
・カメラ Sony α7S (35mmF2.8、70-200mmF4、12−24mmF4、マクロエクステンダー)
・カメラ SIGMA fp L(20−60mmF3.5-5.6)
・カメラ充電関係
・予備SDカード
・ミニ三脚 マンフロット
・マイク Yeti X
・モバイルバッテリー
・Switch

今回の病院は、Wi-Fiがあったので助かりました。
以前は、ルーターを借りたり、有線LANのみの場合は、ルーターを持っていって無線化したり。
ただ、Wi-Fiが遅いときのために、SIMを2枚準備しました。
及第点でしたが。

そのWi-Fiの接続形式の影響もあり、Google Nest Hubは使えませんでした。
パスワードを入れて、その後ブラウザで接続処理が必要だと、使えません。

ノートパソコンは、念のため、2台。
MacとWindows。
Windowsネタでブログを書きたいこともあるかもしれなかったので。
マイクがMacでうまく認識せず(ケーブル?コネクタ?)、Windowsがあって助かりました。

紙の資料は、ふだんから一切使っていないので、まったく持ち込んでいません。
ノートパソコンに入っていますので。
(正確にはクラウド=Dropbox上)

病院から受け取る書類も、片っ端からスマホでスキャンし、捨てていました。

電話は個室ならできなくはありませんが、そうではないなら使えません。
日頃から電話は使わず、メールなので、どちらにしても問題ありませんが。
紙で届く書類もないので、その点も問題ありませんでした。
振込もネットでやるので、どこにいてもできますし、カード決済もできます。

電源回りは必須です。
カメラは、やはりシャッターを切らない日をつくりたくなく。
撮れるところは限られていますが。
SIGMA fp Lは、オンラインサロン、オンライン打ち合わせ、YouTube収録のために使いました。
動画、至近距離ということも考え、エースのLeica M10は留守番(動画は撮れず、至近距離苦手なので)。

YouTubeは、1本撮りました。
明日以降アップします。

イヤホンは個室でも大事です。
廊下が結構騒がしいこともあるので。
スピーカーがない以上、イヤホンのほうが、音がいいということもあります。
(スピーカーを持っていくかは検討しましたけど)

スマホ、タブレットは、読書(Kindle)でも大活躍。
仕事中の動画も効果的です。
(NetflixでマクロスΔを見返していました)
ちょうどKindleのセールがあり、ガンダム本を結構買い込むなど。

Switchは、息抜き用。
事前に新作を仕込んでおきました。
主にプレイしたのは、大逆転裁判1・2。
入院中には、アクトレイザー・ルネサンス、聖剣伝説3を買いました。
ダウンロードで。
あとは、iPadでファンタジアンを粛々と。

面会禁止ということで、足りないものがあっても持ってきてもらえません。
(荷物を持ってきてもらって、間接的に受け取ることはできますが。荷物だけ受け取るのも……)
いざとなれば、ネットで買って届けてもらうことはできます。
今回、AmazonでiPadスタンドを追加発注しただけでした。
(iPad Miniが手に入ったら買ってたかもです)

レンズを買おうとしましたが、タイミングがあわず、その日に届かなかったので中止。
ただ、ご褒美として、新カメラの交換を申し込みました。
商品は先に届き、その後下取り交換するカメラを送ります。
ご褒美としては、プラモ(ジークフリード メッサー機)も。
ちょっとプレミア価格でしたが。

入院が長引くかも……といわれ(真実ではありませんでしたが)、落ち込んだ時期も。

今回のヒットは、メンタルケアにも役立ったATOM Cam2 。
小型のカメラで、本来は防犯に使うもの。

以前から実家のリビングに設置していて、母がいると声をかけ、LINEでビデオ通話しています。
スマホ、タブレットアプリで、カメラを通じて様子をうかがえ、マイクでお互い話すことができるのです。
こちらからは見えるのですが、あちらからは見えません。
話しかけるとカメラから急に声がする感じです。

これを今回限りで、自宅のリビングに設置していました。
娘が帰ってきたくらいに見ていると、そこで声をかけることができます。
ビデオ通話でつないで、そのままでもいいのですが、気軽に見に行けるのがお互い楽です。

娘もおもしろがってくれました。
まあ、今のうちでしょうが。

これは、土曜朝のZoom工作教室。
ATOM Cam2は、別途記事にする予定です。

普段でも入院時でも、メンタルを整えるのを大事にしています。
入院しないというのが第一ですが、もし入院したときに今の仕事をどうするか。
独立後、考えておいて損はありません。

参考にしていただければ。

入院中も仕事ができるようにしつつ、1日でも早く退院して戻りたい日常を過ごすのも大事です。

 

 

 

 



■編集後記
昨日は、新企画、新Twitterアカウント運用開始など。
退院の準備をしつつ、ゲームして過ごしました。
友人夫婦+わんこ、自宅(妻+娘)、病院の3拠点でZoomお茶会も。

1日1新Kindle『1日1新』Instagram『1日1新』
新企画
新Twitterアカウント
Switch 『聖剣伝説3』
友人夫婦+わんことうちの家族でZoom

■娘(4歳6ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
昨日は、Zoomでの工作教室。
カメラをつくりました。
背面の液晶やシャッターもきちんと再現していて、見事です。

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