独立後の確定申告でやってはいけないこと(法律版・井ノ上版)

確定申告でやってはいけないことを段階的にまとめてみました。

※確定申告書等作成コーナーの画面 by Nikon Df+55mmF2.8

確定申告とは

確定申告とは、1月1日から12月31日までの数字をまとめて、翌年の3月15日までに提出、納税することです。
その年に独立したときは、その独立した日から12月31日までの数字をまとめます。

この確定申告、独立後の確定申告(事業所得)について、やってはいけないことをまとめてみました。
法律的に絶対やってはいけないこと、井ノ上的にやってはいけないことと分けています。

確定申告でやってはいけないこと(法律版)

法律的に絶対やってはいけないことは、
・売上をごまかすこと
・経費をでっちあげること
・プライベートの分を考慮しないこと
・期限までに確定申告書を提出しないこと
・期限までに納税しないこと
です。

まずは、売上をごまかすこと。
一度やってしまうとクセになりますので、やらないようにしましょう。
「うっかり」というのも気をつけたいものです。

ありもしない経費をでっちあげることもやめましょう。
友人・知人に領収書を出してもらうというやつです。
「うっかり」にも注意しましょう。
同じものが2つ入っているということもありえますので、最後にチェックしたいものです。

また、経費については、プライベートの分も考慮しましょう。
たとえば、家賃なら、生活もしているので、100%を経費にするのはおかしいものです。
仕事で使っている面積(または時間)で、たとえば30%だけ入れておきましょう。
これも「うっかり」に注意です。
○%入れると決めたら、毎年それで入れることができるよう、記録してマニュアルをつくっておきましょう。
その他、車、電気代なども同様です。

そして期限を守ること。
3月15日を絶対に守りましょう。
1日でも遅れると、税金上損する場合があります。
(青色申告特別控除が使えない)

また、納税の場合、遅れると罰金がかかるので気をつけましょう。

さらに、井ノ上的にやってはいけないことを挙げてみました。

確定申告でやってはいけないこと(井ノ上版)

 

1 自分で確定申告しない

自分で経理、確定申告をしましょう。
そうすることによってお金、税金を意識できるからです。
独立までは、納税の義務があること、源泉徴収ということくらいしか税金については考えません。
(私もそうでした。税理士事務所での仕事につくまでは)

独立して生きていくために、お金・税金の知識は必須です。
自分で経理、確定申告することで、その意識を持てます。
税理士への支払いも減らせますし。

お金、税金の知識は一生使えます。
身につけておいて損はありません。

自分で経理をすると、お金の使い方も整理できます。
適当にお金を使わず、戦略的にお金を使えるのです。
プライベートで使い込むということも減ります。
レシートをがさっと外注していると、お金の使い方も乱れます。

今回までは外注して、次回から自分でするというのもアリです。
(私は丸投げを受けていません。教えるプランはあります)

2 会計ソフトを使わない

自分で経理をするとなると、会計ソフトは必須です。
使ったほうが楽ですし、経理を学ぶきっかけにもなります。

主なソフトは、
やよいの青色申告
freee
マネーフォワード
といったもの。

やよいの青色申告はインストール版です。
やよいの青色申告オンラインはおすすめできません。

これら3つなら、freeeがおすすめです。
売り方とか好きではありませんが、ソフトのでき、ネット提出の流れは優れています。

税理士としては、マネーフォワードが人気ですが、そうでないかたが使うならfreeeのほうが従来の会計ソフトとちょっと違いところがいいのです。
(私もどっちかというとfreeeです)

3 青色申告しない

青色申告にしないメリットはありません。
「白色申告は適当でいい」
「白色申告のほうが楽」
という噂もありますが、どちらも変わりません。
税金上、青色申告のほうが有利なのです。
経費として最大65万円引けますので。

青色申告にするには、届け出が必要です。
65万円が経費になり、税金・保険料が減る!フリーランスが青色申告で得するために必要な書類の作り方・出し方[郵送・持参・ネット]

4 ネットで確定申告しない

確定申告書は、ネットで提出したいものです。
郵送や持参するのは手間もかかりますし、美しくありません。

ネットで出しておけば、確定申告書の控をデータでとっておけますし、マイナンバーカードの写しを提出する必要はありません。
さらにネット提出だと控除(経費)が増えます。
自分でe-Taxを使って確定申告書を提出する選択肢(個人事業主=フリーランス・法人)

5 確定申告をするのが遅い

確定申告は、3月15日までにすればいいのですが、去年のこと、さくっと終わらせてしまいましょう。
国税庁の確定申告コーナーは、1月4日から確定申告ができます。
せめて1月、100歩譲って2月には終わらせましょう。
「2月16日から確定申告」となっていますが、出しても問題ありません。
私は毎年1月4日に提出しています。

6 すぐ納税しない

納税の場合は、すぐ払ってしまいましょう。
クレジットカードでも払えます。
口座振替で払う振替納税だと、4月20日に引き落とされますが、どっちみち払うものであり、去年の税金ですので、さくっと払ってしまいましょう。

7 税金でビービー言わない

税金は、痛みがあるものです。
私も痛みを感じます。

税金の使い道がどうこう、納税は義務というつもりはありません。
ただ、利益が出るから税金がかかるもの。
どこかで割り切りましょう。
できる節税はすべてやり、仕事に必要なものは堂々と経費にし、それでも利益が出たら、潔く受け止めたいものです。
無駄に経費を使って税金を減らすと、お金がたまりません。
確定申告でどうしても税金が出るなら、法人化するのもおすすめです。
健康保険・年金のためにフリーランスが早目に法人化(法人成り)する価値はある

法人成り(法人化)すると、フリーランスは本当に得するのか

フリーランスが「去年はそこそこ儲かったな」と思ったら読んでおくべき法人化のチェックポイント
ただ、法人化して一定の節税はできますが、やはり限度はあります。
税金を割り切るというタイミングはまた来ることを意識しておきましょう。



■編集後記
昨日は、午前中に個別コンサルティング。
午後は、家族と出かけ、
夕方からYouTube収録でした。

1日1新Kindle『1日1新』Instagram『1日1新』
家族で平和台公園
Nikon Df
Nikon 50mmF1.8(Fマウント)
Newwer LED

■娘(4歳9ヶ月)日記→Kindle『娘日記』
小生物館のようなところにつれていったら、魚よりも、ヘビやかえるにおおはしゃぎ。
こわーいと言いながら。
そういえば、昔から爬虫類、両生類系は好きでした。
その後は、はにわを見に。
たくさんのはにわにまたはしゃいでいました。